診察翌日には1週間苦しんだ痛みと腫れが嘘のように治まり、お尻の具合は絶好調 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。

 

数年間溜めていたアンケートを書き終え、やっと今年の患者さんの分に追いつきました。

 

今日ご紹介する患者さんは40代男性。

 

出血と腫れが1週間治らないため受診されました。

 

 

この患者さんは「でっぱり」が以前から何個かあるということで、8年前にも肛門科通院歴がありました。

 

今回は以前からある「でっぱり」とは別のものが出てきたそうです。

 

出てるとヒリヒリする

押し込むと入る

普段は排便しても脱出症状はない

 

いつもならボラザG軟膏を塗布すると3〜4日で治るが、今回は治らないので受診されました。

 

診察すると小さな内痔核が2つありました。

 

これが以前からあった「でっぱり」なのでしょう。

 

そして今回痛くなったのは血栓でした。

 

肛門の外に出来ることが多く「血栓性外痔核」と言うのですが、この患者さんの場合、肛門の縁(中と外の境目あたり)に出来ていました。

 

血栓性の腫れは手術しなくても治ります。

 

こちらの解説も是非お読み下さい↓

 

血栓性外痔核|手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆

 

内痔核も小さいし、脱出症状もないし、血栓は放置しても治るので手術は不要です。

 

診察すると便に触れました。

 

今日は既に排便してきたのに・・・です。

 

毎日排便があってもスッキリ出ずに中に残っていたら便秘。

 

私たちはこのような状態を「出残り便秘」と呼んで治療しています。

 

この出残り便秘が肛門のトラブルの原因になると考えているからです。

 

 

残った便を出すために坐薬を使って治療することにしました。

 

そして2週間後・・・。

 

血栓は消失していました。

痛みもありません。

 

そして、内痔核が小さくなってよく分からない状態です。

 

全く脱出症状もありません。

 

このようなことはよくあることで、便を完全に出すようにしたら「いぼ痔がしぼんだ」状態に。

 

大きな脱肛がある患者さんだとビフォーアフターが分かりやすいのですが、元々中に小さな内痔核があっただけなので、肛門鏡でしか分かりません(^^;)

 

ほぼ正常肛門に近い状態でした。

 

坐薬は毎日バッチリ入れられていました。

 

坐薬を使うとだいぶ便が出るとうんちうんちうんち

 

それだけ便を残したり溜めたりしている証拠ですね。

 

 

肛門は便の通り道。

 

便が通過していく所であって便を溜める場所ではありません。

 

いつも空っぽ。

 

そこに便は無いんです。

 

そんな所に便を溜めたから痔になった。

 

 

痔は排泄の結果ですから、その間違った排泄を直さなければ痔は繰り返されます。

 

 

だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を直すこと。

 

 

この患者さんは結局、2回目の通院で完治終了となりました。

 

また来年、1年に1回のオシリ検診でお会いできるのを楽しみにしてます照れ

 

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