溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
だいぶ追いついてきて今年に入ってから受診された患者さんのアンケートになります。
今日ご紹介する患者さんは50代女性。
通院しても治らない切れ痔(裂肛)に悩み遠方から受診されました。
この患者さんは40代から切れ痔(裂肛)を繰り返し、地元の肛門科で治療を受けておられました。
50歳を過ぎた頃から痛みが長時間続くようになり、なんと、液体窒素で傷口を焼くという痛い治療を受けていました。
当然、症状は良くなりません。
そんな折、私が出演した「世界一受けたい授業」を観て私の著書を読み、オシリを洗うのをやめてみたところ・・・
なんと、1日中痛いのはなくなったそうです
下剤を飲まなくても排便は毎日あります。
でも診察すると便がありました。
2回も排便があったのに・・・です。
坐薬を入れて出して来てもらいました。
そしてもう一度診察
キレイに出し切れて肛門の中はカラッポになっていました。
肛門鏡で中を見ると切れ痔(裂肛)が多発。
慢性化して上皮が硬くなりつっぱります。
傷の周辺には見張りイボと肛門ポリープもあります。
液体窒素で焼いたからでしょうか。
傷が硬くなっていました
つっぱって伸びない皮膚になり、開きにくい伸縮性のない肛門です。
上皮性の肛門狭窄を引き起こしてしまうため、焼くことは私はオススメしません。
肛門狭窄を伴った切れ痔(裂肛)は、便通を治すだけでは完治せず、肛門を拡げる治療も必要になるため2回目の通院で終われることはまずありません。
手術で拡げるか
ブジーで拡げるか
どっちがいいのか、患者さんに決めてもらっていますが、今まで手術を希望された患者さんはゼロ。
全員が保存的治療であるブジー治療を選択されました。
治療の第一歩は正しい排泄からということで、まずは2週間坐薬を入れて便をちゃんと出し切って、肛門マッサージをやってきてもらうことにしました。
そして2週間後・・・。
なんと、あれほど痛そうな慢性化した傷があったのに、3日目くらいから痛みが無くなったと。
出血も微量だと。
診察するとあんなに深くて硬かった傷が治りかかっています
肛門マッサージを随分頑張られたのでしょう。
肛門もかなり拡がっていました。
ブジー治療も余裕でできました。
今も2ヶ月に1回、ブジー治療で通院されていますが、この調子でいけば、通院の間隔も3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月とあけていけるでしょう。
10年間苦しんだ痛みもなくなりました。
トイレに入るのも怖くなくなりました。
ゴールは間近。
通院が終わること。
痔を治して肛門科通いを終わらせて下さいね。
肛門科は卒業できる科なので頑張りましょう
診療所のセラピードッグ「ラブ」
右端がラブです
若い犬に交じって
老犬のラブは
後輩のしつけにうるさいです
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