溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
今日ご紹介する患者さんは脱肛に悩む40代女性。
手術を覚悟して受診されました。
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<初めて受診された時の感想>
4年悩み続け症状がひどくなってしまったので受診しました。
初めての肛門科。
緊張しすぎて脈拍が120にまでなりましたが、悩んだ4年を無駄にするわけにはいかない!と意を決しました。
ネットで色々調べてたので、手術だろうな・・・と思っていました。
結果、一度坐薬で2週間様子をみてみたらステージ4〜3か2か1になる人も居てるとおっしゃって頂いたので2週間坐薬を頑張ろうと少しホッとしました。(希望が持てました)
この緊張さえ乗り切れば、後は完治に向けて前進あるのみ。
痔になってから、痔が怖くて買い物も運動もストレッチすらできない状況で、4年間、液や血がいつ出るか分からないので毎日ナプキンを付けています。
この生活から抜け出してもっと楽しいことをしていきたいし、ダイエット(体力作り)をしたいと思えました。
ただ私は怖がり、痛がりで、注射だけでも泣き叫んでしまうので、手術して一刻も早く抜け出したい気持ちと、怖い、周りに迷惑をかけてしまう不安でいっぱいです。
<治療経過>
坐薬の入れ方に驚きました。
お家に帰ってからの入れ方を先生自らジェスチャー?で教えて頂きびっくりしましたが、言葉で聞くよりも分かりやすく記憶に残りました。
<治療が終わって>
お尻もなのですが、気持ちが楽になれた事の方が大きいです。
なので2週間後の診察は前向きに通院できそうです。
最後になってしまいましたが、みのり先生、看護師の方々、ありがとうございます。
まだまだ治療は続くと思いますが、今後共よろしくお願いいたします。
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肛門科は受診するのに勇気が要りますよね。
何をされるんだろう
痛いことされるんじゃないか
という恐怖心もありますし、羞恥心も大きいです。
家族にすら内緒で受診されている患者さんも結構おられますから。
だから相当、痔が悪化してから受診に至るケースが多い
この患者さんのように4年悩み続けて・・・どころか10年20年という方も。
悩まなくてはならないような肛門の状態になるまでに、相当の年数があったはずですから、ちょっとしたトラブルの時期に受診してほしいものですね
そうすれば痔にならなくてもすんだかもしれない、手術しなくてもすんだかもしれない。
だから
本当は
痔になる前に
来てほしい
教えてあげたい
正しい排泄
この患者さんは脱肛でしたが、脱肛しているから絶対に手術しなければならないということはありません。
別に何も困ったことがなければ手術せずに持っていていいんです。
限界が来てから手術すればいい。
その限界がいつ来るのか
もしかして来ない可能性もあり
立派な脱肛だけれど、手術もせずに10年、20年過ごしている患者さんも大勢おられます。
イヤになったらいつでも手術できるから。
今日、明日にしなければならないという緊急性もありません。
それにね
手術して痔を治しても、出口に便を溜めて生活していたらまた痔になりますよ
痔は何度でも繰り返されます。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
まずは手術の前に便通を治してもらう。
そうしたら脱肛が改善することが結構あるから。
脱出していた痔核(イボ)が中にキレイに入るようになったり、指で押し込まなくても自然に戻るようになったり、出てこなくなった人までおられます。
だから手術と言われてもあきらめない。
手術の前にできることをやってみる。
それをやってもダメで、辛い症状が無くならないなら最終手段として手術を考える。
痔のせいで何かを我慢していると不便です。
オシリのせいで人生暗くなってしまう。
買い物も運動もストレッチもできるオシリにしましょうね。
痔が治った患者さんが診療所を卒業する時に
「人生変わりました」
とよく言われます。
痔のせいで人生暗かった
いろんな不便があって
やりたいことを我慢してきた
だから
これからは
やりたいことを
思う存分やりますと。
オシリの治療を通して患者さんを幸せにしたい
それが私たちの思いであり診療所の理念。
これからも頑張りたいと思います。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
お留守番をしていたラブ
扉を開けた瞬間泣きそうな顔
寂しかったんだね
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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
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