溜まりに溜まっている患者さんのアンケート。
もう昔の患者さんのものは全部終わった〜と思っていたら、ファイルの束が出て来ました・・・
しかも2016年、2017年、2018年の患者さんのアンケートです
あちゃー・・・
こんなにあったんですね
診察室でアンケート用紙を手渡して下さることが多く「ありがとうございます。ブログに載せますね〜」と言っておきながら、こんなにも放置してしまってスミマセン
せっかく出てきたので順次、掲載していきます。
私のアンケートが今ごろ載ってるーって思われるかもしれませんがご容赦下さい
今日ご紹介する患者さんは30代女性。
2016年夏に三重県から来られました。
2016年当時は「出残り便秘」のことを「かくれ便秘」と呼んでいたんですね。
なつかしいです。
毎日出てても便秘・・・だから「かくれ便秘」と呼んでいたのですが、調べてみると「かくれ便秘」という用語を使っている先生が他にもおられて、私たちが考えている出口の便秘とニュアンスが全く違っていたのと、もっと分かりやすい独自性のある言葉にしたいと思い、「出残り便秘」「鈍感便秘」という言葉を生み出しました。
この用語が一人歩きした時に違う意味に捉えられては困ると思い商標登録も取得。
誰かがパクったり違う意味で使った時に法的に物申せるので安心して発信できます。
さて、この患者さんは「血栓性外痔核」でした。
血栓性外痔核は手術しなくても自然に治ります。
大きく腫れて痛いので多くの人が「イボ痔が腫れたー」と表現されます。
違います。
「イボ痔が腫れた」んじゃなくて、血栓ができたせいで「イボ痔のように腫れ上がった」んです。
いぼ痔(痔核・脱肛)ではありません。
ここ、とても大事なので覚えておいて下さいね。
患者さんだけでなく医師ですら誤って脱肛と診断してしまうことがありますので・・・。
専門外の先生が脱肛と間違えて手術してしまっている3つの痔
いぼ痔(痔核・脱肛)じゃないんです。
だから私は説明するときに「切らなくても治るニセモノのイボ痔」と言っています。
詳しい解説はコチラ。
対処法も書いてますので参考にしてください↓↓
血栓性外痔核|手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆
この血栓性外痔核、大きく腫れると見た目も派手だし、痛みも強いため患者さんが大騒ぎして来られる疾患の代表。
過去にも記事書いてます↓↓
この患者さんは地元の病院で受診されて、ちゃんと血栓性外痔核と診断され「何もせず1ヶ月で治る」と説明を受けられていたので、肛門に詳しい先生にかかられたのだと思います。
良かったですね。
どこの肛門科に誰にかかるかによって肛門の運命が決まるので、慎重に選んで下さいね。
肛門を専門にしている医師は血栓性外痔核の診断もできますし、手術しないと思います。
探し方はコチラの記事を参考にして下さい↓↓
このサイトに探し方を書いています
そして治療で一番大切なのが便通を治すこと。
痔の原因となった便通を治さなければ、肛門のトラブルは繰り返します。
時々切れていたのも、肛門がかゆかったのも、全ての原因は出口の便。
それを出さずして完治はないと言い切れます。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を直すこと。
逆に言うと正しく排泄できていれば痔にならないとも言える。
だから
本当は
痔になる前に来てほしい
教えてあげたい
正しい排泄
痔になってから受診する肛門科ではなく、痔にならないために行ってみる肛門科になりたいです。
正しい排泄が広まれば世の中から痔という病気が無くなるんじゃないかな。
治療から予防へシフトしたい。
本気でそう考えて肛門科の診療をしています。
これからも頑張ります
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