術後2〜3週間 〜痛み止めが要らなくなる〜 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

群馬県から日帰り手術を受けられた患者さんの手術記録。

 

今日は術後2〜3週間。

 

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◎術後2週間後〜3週間

 

・職場復帰をする

 

”もはや病人ではない” がキャッチフレーズ。

でも無理(=元気なときのように働こうとする、動こうとすること)は禁物。

 

何をして、何をしないか。

 

任せられることは人に頼むことも大切だと知る。

 

傷はまだ癒えてない時期なので、いかに自分の身体を日常に戻していくか。

 

 

・”必ず、便通ケアはする。”

 

入れるとき、傷にさわり痛いので怖いです(坐剤)

 

肛門の入口付近で指をはなすと、つるっと出てきてしまう。

 

痔核がくっついていたときより、生傷の痛みに弱い私は、この時の方が入れづらかった。

 

そのために、いかに坐剤を入れる前にホッとできているかに時間をかけました。

 

好きな動画をみたり、お茶を飲んだり。

 

ホッとできる内容は人それぞれだと思います。

 

”坐剤を入れる怖さをのりこえるために、ホッとする” 

 

”怖さをさけることがホッとすることではない” 

 

自分に言い聞かせていました。

 

便通ケアは、絶対に大事なので、毎日逃げないで続けました。

 

 

・PFクリームは肛門の入口付近(外側)にぬる程度。

 

まだ怖くて奥まで入れられませんでした。

 

ポステリザン軟こうも、力が入っているためか、押し戻されて残っている薬剤がありました。

 

 

・仕事も家事も選んで(そのときの体のエネルギーの量に合わせて)、やりたいことをやってみるチャレンジをしてみました。

 

これも、ものすごく怖い?(抵抗感のある)ことですが、何でもかんでも自分でやろうとして便意を喪失した自分をふりかえり、元の忙しい自分には戻りたくないと思ったからです。

 

自分のことを大切にするというのは言葉では知っていても、行動として何をしたらよいのかはよくわかっていませんでした。

 

ただ周りに合わせようと、周りに認められようと、必死になって動いて、自分の身体のリズムを無視してきたことを思い知らされ、新しい肛門とともに生まれ変わろうと思いました。

 

 

・15日目(術後)には痛み止めは飲まなくなりました。

 

15日目まで飲んで、16日目から飲まない。

 

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くくられていた痔核が壊死して脱落した後は、肛門の中と外に傷が形成されます。

 

その傷は縫ってないので、ひっついて治ってしまうと肛門がつっぱってしまうので、この傷がひっつかないように様々な軟こうを駆使して塗ってもらっています。

 

だから頑張って肛門の中にグリグリと塗って下さい。

 

塗るのが怖いかもしれませんが、実は塗った方が傷のヒリヒリとした痛みがマシになります。

 

特にPFクリームは塗ると痛みが楽だと多くの患者さんが言われました。

 

使う軟こうも患者さんの傷の状態によって変えるので、その都度、説明しています。

 

 

分からないことがあったり困ったら遠慮なく相談して下さいね。

 

気軽にお電話して下さい電話

 

電話がつながらない休日や夜間はメールでも構いません。

 

一人で悩まず必ず相談しましょう。

 


この患者さんはブロガーなので文章がうまい。

 

何でもかんでも自分でやろうとして便意を喪失した自分をふりかえり、元の忙しい自分には戻りたくないと思った

 

 

と書かれているように、ヒドイ脱肛になっている患者さんて頑張り屋さんが多いです。

 

きっと自分のことを後回しにして人のために生きてこられたんでしょうね。

 

 

この文章の下りはちょっと感動。

 

 

自分のことを大切にするというのは言葉では知っていても、行動として何をしたらよいのかはよくわかっていませんでした。

 

ただ周りに合わせようと、周りに認められようと、必死になって動いて、自分の身体のリズムを無視してきたことを思い知らされ、新しい肛門とともに生まれ変わろうと思いました。

 

めっちゃ分かる。

 

「自分のことを大切にする」って難しいですよね。

 

だからこそ、オシリを大切にケアすることを通して、自分を大切にすることを学べたのではないでしょうか。

 

「新しい肛門とともに生まれ変わろうと思いました」

 

これは名言ですね。

 

大げさじゃなくて、「痔の手術で人生変わりました」と言われた患者さんが、今までにも大勢おられたからです。

 

 

オシリを通して自分と向き合われた結果なのでしょう。

 

 

そして皆さんが生き生きと新たな人生を歩んで行かれたので、まさしく診療所の理念である「オシリの治療を通して患者さんを幸せにする」が達成できたようで嬉しかったです。

 

 

そして今まで手術を受けられたたくさんの患者さんの「手術して良かった。先生ありがとう」の言葉に支えられて今の私たちがあります。

 

 

そしてこれからもそう言って頂けるよう誠心誠意頑張りたいと思います。

 

 

ステキな言葉が散りばめられた手術記録をありがとうございました。

 

 

この頃の様子も患者さんがブログに書いておられました↓

 

 

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

ラブは多くの患者さんを癒してきましたしっぽフリフリ

これからも癒し続けますドキドキ

 

 

 

 

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