うちの診療所は自由診療。
保険が効きません。
保険診療に比べると診療費が高いです。
だからあちこちの肛門科を回ってから最後に来られたり、手術や注射を勧められてセカンドオピニオンで来られる患者さんが多いです。
そこで衝撃の事実が明らかになるのですが、よくあるのが、かゆみに対して手術や注射療法を勧められていること。
私が元皮膚科医という異色の経歴を持つ肛門科医だからか、オシリのかゆみで悩んで来られる患者さんが多いです。
患者さんは「かゆみで困って」医療機関を受診。
「このかゆみを何とかして欲しい」と思って勇気を出して肛門科に。
そこで
「中に痔核があるから手術をしたほうがいい」
「内痔核のせいでかゆみが引き起こされているからジオン注射をすればかゆみは治る」
と説明を受けておられる患者さんが多いことに私の方が衝撃を受けました
そこで
「イボ痔何の自覚症状もないのに
おかしい・・・
」
と思った患者さんは、手術や注射療法を受けずに他の肛門科を受診されるのですが、中には医師に勧められるがままに手術や注射療法を受けてしまう人もいます。
当然、かゆみは治りません
手術したのに
注射療法を受けたのに
何もかゆみは変わらない
医師に訴えても「もう治ってますよ」と言われるだけ。
困り果てて、悩み抜いて、私の外来に来られる患者さんを大勢診てきました。
中には必要の無い手術を受けたせいで、かえってオシリの調子が悪くなって排便がツライという患者さんも・・・
こうなると「かゆみで困っていただけなのに、治療をしたせいで他の悩みまで増えてしまった」となってしまう。
だから安易に手術を受けないで下さいね。
手術と言われても、その場ですぐに決めるのではなく、冷静になって考え、色々と調べてみて下さい。
他の医師の意見を聴くというのもいいでしょう。
同じオシリなのに医師によってこんなに診断が違うのか
ということも多いです。
肛門科は外科の一領域ですが、専門にしている施設が少なく、「肛門科」と看板に書いてあっても、実際は専門にしていない医師が多いです。
専門にしている医師の見分け方はコチラを参考に探してみて下さい。
日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜



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