便秘とは「便を秘めること」。
だから毎日排便があってもスッキリ出し切れずに中に便が残っていたら便秘。
肛門に便を秘めている状態です。
それを私たちは「出残り便秘」と呼んでいます。
診療所の患者さんにとっては聞き慣れた言葉で今さら・・・という話なのですが、世間では毎日排便がある人を便秘とは言いません。
でも痔や肛門のトラブルを抱えている人は、この出口の便秘「出残り便秘」があります。
肛門は便の通り道です。
「便が通過していく所」であって「便を溜めておく場所」ではありません。
いついかなる時も空っぽ。
そこに便はないのです。
私が診察しても便は無いのが正常。
そんな出口の肛門に便があると、痔だけでなく様々なトラブルが発生します。
詳しくは私の本
を読んで頂きたいのですが、今日は女性患者さんの多くから報告された夜間頻尿の話をしたいと思います。
出残り便秘を治したら、夜間就寝中に何度もトイレで起きていたのが全く無くなって、朝までグッスリ眠れるようになったというのです
オシッコと便は出てくる場所は違いますが密接に関わっています。
出残り便があると膀胱を圧迫し尿意を感じやすくなります。
また膀胱が圧迫されて小さくなっているから、溜められるオシッコの量が減って、ちょっと溜まっただけで尿意を感じるようになります。
だから何度もトイレに行く、でもあんなに尿意があったのに大して出ない・・・という現象が起こっていたわけです。
夜間にトイレで起きると睡眠不足になりますからねぇ・・・。
出残り便秘を治したら頻尿が治ったというケースは今までにもたくさんありました。
私の本
138ページから140ページまでに書いてありますので是非お読み下さい。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブは散歩中は頻尿になります
でもそれはマーキングのせいです
クリックお願いします
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に本を出しました
是非、本屋さんで買ってください