患者さんや患者さんではない人からの相談メールが溜まってます
順番にお返事を書いていきますのでお待ち下さい
返答が遅くなってしまうため、当院の患者さんでお急ぎの方は診療所へお電話下さい
また当院の患者さんに関しましては、電子カルテを確認してから返答しますので、必ず診察券に記載されているID番号と氏名(フルネーム)を記載して下さいね。
基本的に診療日でなければ電子カルテを確認できませんので、休診日や日曜・祝日はお返事が出来ませんのでご了承下さい。
またメールだと診療所のメールサーバーを立ち上げて、その中から相談メールを探し出し返信をしなければならないため、休日でも自分のPCさえあれば書けるブログで回答させて頂きますことをご了承下さい
メールの内容に当院で処方している薬などが記載されている場合は、「坐薬」や「軟膏」等と書き替えます。
一般の人がブログを読んで、その薬を使って何かあった時に責任が取れませんので一般名称は控えさせて頂きます。
また個人情報が分かるような文面に関しましても、個人が特定されないよう配慮し、内容を書き変えますので、安心してご相談下さいね。
今日のご相談は海外から来られた患者さんです。
直腸瘤の症状があり受診されたのですが、出残り便秘の治療で症状が改善したため経過観察をしていました。
海外のため症状が悪化しても気軽にスグに受診出来ないという事情もあり、海外の患者さんからはメール相談を受けることが多いです。
診察しないと答えられないことも多いのですが、排便管理方法が決まって上手くいっている患者さんの場合は、メールでアドバイス出来ることもありますので、まずはご相談下さいね。
以下のような相談を頂きました。
同じような症状で悩んでいる当院の患者さんもおられると思いますので、是非、参考になさって下さい。
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佐々木先生
この三週間ほど、三日に一度は坐薬を二回、もしくは浣腸と併用しないと出しきれないことになっていました。
前にご相談した違和感はなくなったのですが、昨日から一度目でいつもすんなり出る便が全く出なくなり、二度入れてようやく少しだけ出るようになり、今朝はさらに浣腸をしても出なくて、最後の方は膣で指を直腸の方に押しながら少しずつ出し、硬いのが出たのですが、まだ残便感があるので、数時間開けてから、坐薬を三度目に入れるとまた少し出て、でもまだ残便感が残ったままです。
今朝は2時間半トイレに費やし散々な思いでした。
坐薬は一日なんど使っても負担にならないのでしょうか?
やっぱり気張ると便が他に逃げていく感じがします。
宿便が溜まっているのかもしれませんが、直腸を見るわけでないので、わかりません。
ただ前へかがんんだり、背中を伸ばし気味のポジションを変えるたびに小さな便が少し出る感じなのです。
やっぱり以前に出しきれなかった便が固まって塞いでいるのでしょうか?
排便を頑張りすぎて、膣も疲れ、痔も悪くなっている気がして、一体どこまでやればいいのか分からなくなって来ました。
病院に行く前に先生にご相談をとメールさせていただいています。
すみませんがどうぞよろしくお願いいたします。
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まず、坐薬は1日に何度使っても問題はないのですが(そもそも薬ではないので)、肛門に負担がかかったり、何度も入れることでトイレの時間が長くなり、日常生活に支障を来すようでしたら使用回数を減らして下さい。
元々、坐薬は排便をサポートし肛門の負担を減らし、トイレの回数を減らしたり、トイレの時間を短くするために使ってもらっています。
ですが、坐薬を使ったせいでトイレの時間が長くなり、肛門が腫れたり、痔が悪化するようなら本末転倒
逆効果です。
残便感があって気持ち悪いかもしれませんが、肛門に負担がかかるような排便は、便が残っていることよりも肛門にも悪影響で、生活も苦痛になってしまうでしょう。
どこで折り合いを付けるか
ということは人によって違います。
少々の便が残っても糞詰まりにさえならなければ構いません。
ただ糞詰まりになっているかどうかは診察しないと分からないため、ここがメール相談や電話相談での限界でもあり、返答が難しい点です。
坐薬や浣腸を何度か使用する際は、一度に何回も連続してするよりも、しばらく数時間あけてからやってみるほうが負担が少ないです。
朝入れたら今度は夕方くらいに入れる
など、一度に何度も・・・という使い方を少し変えてみてください。
一般的には坐薬よりも浣腸の方が効きますが、患者さんによっては坐薬の方が効くという方もおられるため、ご自身で使ってみた感覚でどちらを使うか、どっちを先に使うか決めてくださいね。
坐薬の個数も患者さんによっては1/2個という人もいますし、2個入れないと効かないという人もいます。
浣腸も量が人によって大きく違います。
10mlでも効き過ぎるという患者さんもいますし、120mlじゃないと全然効かないという人まで様々。
また刺激が強すぎるため浣腸の濃度を落として使ってもらっている人もいます。
患者さんによって排便管理方法が違いますし、同じ患者さんでも日によって、季節によって、生理の周期によって便通が変わるため、その時々でご自身で判断して変えておられます。
それは患者さんが生活の中で自分でやってみるしか方法がなく、トライアンドエラーを繰り返しながら、自分にあった排便管理方法を確立されていかれます。
何も変わらず、うまく行くこともあるでしょうし、何をやっても上手くいかないときもあるでしょう。
なぜうまくいかないのか?
そこが分からず、何をやってもダメ・・・という場合は、出来るだけ受診して相談をお願いしたいです。
ぜーんぜん、何もないよ
大丈夫!
という場合もありますし、糞詰まりになっている患者さんもおられます。
また便通が変わって飲み薬が必要になっているケースもありました。
人間の体も日々、変化しますし、今の便通がずーっと一生続くわけではありません。
その時その時で判断して、快適に生活出来るよう排便をコントロールして欲しいと思います。
なぜなら排便をするために生きているのではなく、快適に生きていくために排泄をしているからです。
うまくいかないとつらくなるお気持ちもすごく分かります。
でも、あまりこだわりすぎるとかえって便通が悪くなってしまいますので、どうか思い詰めず切りのいいところで終わってみてください。
また出口(直腸や肛門)の問題だけでなく、お腹(腸)の問題もあるのかもしれません。
「出しやすい便」と「残りやすい便」は便質にもよるため、ねちょっとした便や粘土状の便にならないような食生活や、あるいは乳酸菌製剤や食物線維、場合によっては下剤なども必要な状況になっている可能性もあります。
ある意味、排便は総合力なので、腸内環境を整えスッキリ出やすい便を作り、腸の蠕動(ぜんどう)運動が起こるよう運動もして、出口の排泄に関しては必要なら坐薬や浣腸でサポートしてあげるということをオススメしています。
また直腸瘤の症状がどうなっているのかは診察してみないと分かりませんので、あまりにも現在の状態が続くようなら受診をお願いしたいです。
あるいはお住まいの国で肛門科を受診してご相談ください。
今の状況が改善することを願っています。
どうぞおだいじに
診療所のセラピードッグ「ラブ」
前列右端がラブです
同じトイプードルでも
みんな違います
みんな違ってて
みんなかわいいね
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