昨日、診療所のセラピードッグ「ラブ」の病気についてお話ししました。
今日は治療経過についてお伝えしますね。
おかげさまで2018年の年明けくらいから急に毛がはえてきて、春頃には「あれ?」っていうくらい明らかな変化がありました。
2017年9月に神奈川県まで皮膚病専門の獣医さんを受診してからずっと治療を続けていますが、
「すぐに効果は表れない」
と先生から説明を受けてはいたものの、どんどん毛が薄くなっていくラブを見ていると、
もう一生治らないんじゃないか、
もっと抜けて本当にツルツルになってしまうんじゃないか
と不安と心配でラブを見る度にかわいそうな気持ちになっていました。
ラブの病気は「偽クッシング症候群」。
成長ホルモン分泌不全です。
このサイトを見たときに「ラブと毛の抜け方と皮膚の色がソックリだ」と思いました。
食い入るようにサイトを読み、この病気に違いないと確信。
即、電話で予約を取りました。
3か月待ちのところキャンセルが出て9月上旬に診てもらえたことは本当にラッキーでした。
治療は右肩上がりに効果が出ないもの
もしも治療が遅れていたら・・・もっと病状は進行していたと思います。
それでも治療開始後、改善するどころか悪化していった時には
「本当に大丈夫なんだろうか?」
「この治療でいいんだろうか?」
と不安になり、痔の治療の過程で患者さんが陥る状態を身をもって経験しました。
治療を開始したら「良くなることはあっても悪くなることはないだろう」と誰しも思うもの。
だけど痔の治療でもそうですが、
ラブの治療も結果が出るまでに
右肩上がりで良くなっていくのではなく、
良くなったと思ったらまた後戻りし、また良くなって、振り返った時に
は前の良くなった時よりは進歩していて・・・
というようにギザギザに上がっていくんだなって思いました。
治療中の一歩一歩は小さくても、その小さな一歩を積み上げたら、振り返ったときに最初と最後ってすごく違うんです。
これが治療開始数週間のラブ
2017年10月の写真です
サマーカットじゃないですよ😓
本当に薄いんです😭
そして2018年5月に撮った写真がこれ
こうやって比較するとスッゴク違うのに、ここまで来るのに徐々に進むので、変化が小さいと気付かないんですよね💦
早いと半年
長くて2年くらい
と米倉先生からも説明されていて納得していたのに、変化がないと不安になりますよね💦
それは痔の手術前後も同じことで、患者さんに必ずビフォーアフターを写真で見てもらうのですが、治療経過に不安と心配のある患者さんでも、手術前と手術後で比べると変化が大きいので納得されますね😅
毛の色まで違うのが分かりますか?
質感は写真じゃ分かりにくいのですが、新しく生えてきた毛が太くて丈夫なんです。
もう全然違うんです。
そう言えばパピーの頃、こんな毛だったなぁって思い出しました。
成長するにつれて毛の色が薄くなってきて、それも年齢的な変化だと思っていたのですが、そう考えるともっともっと前から病気が始まっていたのかもしれません。
気付いてあげられなくてごめんね💦
5歳なのに成長しているラブ
成長ホルモン分泌不全だからでしょうか。
治療を開始してからガリガリだったラブの体重が増え成長しました。
毛が抜け落ちていた頃は元気もなかったんですよ😢
それも年齢的なもので、歳を取って落ち着いてきたのだろうと思っていたら、今は以前と同じように元気いっぱい大はしゃぎのラブです😊
もしかして、ちゃんと成長できてなかったのかなぁと思いましたね。
今年の7月に6歳になるのですが、この歳になってまだ成長しているラブです🐶
2.7㎏前後だった体重が2019年6月現在は3.7㎏あります。
それでも全然スリムですけど😅
衝撃の食事指導
食欲も以前にも増してありありで、モリモリ食べてます。
今までは「ドッグフードしか与えてはいけない」と言われたのに、米倉先生から言われたことは真逆でした。
「ドッグフードはやめてね。あげるとしたら国産に限るよ。まずは人間のごはんを半分、ドッグフードを半分あげてね。別にドッグフードはいらないよ。」
と説明を受けたときの衝撃は未だに忘れられません😱😱😱
「えっ?!ドッグフードをやめる?!」😱😱😱
「人間のご飯、あげていいの???」😱😱😱
と頭の中が???だらけになり
「私たちが食べているものを与えるんですか?」 と聞きました😓
「そうだよ。人間が食べているものをそのままあげてね。味付けもそのままでいいから。」
と言われさらに衝撃😱😱😱
しばし頭の中が真っ白になり、そのあとに混乱が訪れました💦
私たちのご飯は味付けが濃いから犬の腎臓には負担がかかるんじゃないの・・・? と不安と疑問もありましたが、藁にもすがる思いで受診して、もうココしかないと思って横浜まで行ったので、まずは先生を信じてやってみよう、そう思って覚悟を決めて言われたとおりに実行しました。
そしたら・・・ ラブ大喜び😋🐶💕
もう食事の時間が楽しみで仕方ないみたいで、ガツガツと食べるようになりました。
今まで毎日、サプリメントのような固形の粒しか食べてなかったから、人間の食事なんて初めての経験。
しかも毎日違う内容の食事です。
毎回、食事を楽しみにするようになり、顔がイキイキとしてきました✨
まさに「食べる喜び」をからだいっぱい表現します。
そう言えば私が小さい頃、田舎の実家で飼っていた犬も、周りの犬たちも、みんな人間のごはんをたべてたなぁと思い出しました。
白ごはんにおかずの残りものを乗っけて上から味噌汁ぶっかけたいわゆる「にゃんこメシ」(わんこメシだけど😅)をあげていましたね😓
現在、フードは診察室や手術室で患者さんからもらうのと、犬のようちえんで「お弁当」として持たせているだけで、普段は普通のごはんをあげています。
その結果どんどん健康になっていくし、毛も生えてきたのでこれでいいと思っています😊
オーガニックコットンの犬の服
ラブがカラダを掻きむしるので以前、こんな服を着せてました↓
フルカバーで首や耳までしっかりガード出来るので、ボリボリ掻きむしっているラブには必要な服でした。
それに季節は冬。
毛がほとんど無くなって寒そうだったんです😰
だから服は必須だったのですが、皮膚症状のあるラブにとっては直接肌に触れる服の素材も気になるもの。
だけど犬の服で綿100%のものって探してもほとんど無いんです😱
この皮膚疾患治療用のウエアも綿73%でポリエステル・ナイロン・ポリウレタンが入っています。
だから気になってました。
皮膚がかゆくて炎症起こしてフケもポロポロ落ちてるのに大丈夫なのかな・・・
綿100%の犬の服ってないのかな・・・
そこでネットで検索して必死で探し当てたのがこれ↓
しかもオーガニック
まさに探していたものが見つかったと思いましたね。
この服のおかげかどうかは分かりませんが、明らかに肌の状態が良くなりました。
そのおかげで毛が生えやすくなったのかもしれません。
この服のおかげで冬を温かく過ごせました↓
手触りが全く違うんです😊
意外とかわいいんですよ💕
でも・・・ フルカバーじゃないので首回りと耳をラブがボリボリ掻くことだけは気になっていて💦
注文したらいつも心のこもったお届けメールが来るのでダメ元で返信してみたんです。
耳も頭も首もカバーできるドッグウエアを作って欲しいとお願いしてみました😓
そしたら・・・ 作って下さったんです
着るとこんな感じ
カワイイでしょ?🐶
耳もカバーするとこうなります
どう? 似合ってるでしょ?🐶💕
今は服を着せなくてもいいくらい毛が生えて、しかも暑いので何も着ずに過ごしていますが、冬には大活躍しそう🐾
ラブの服があまりにも良かったので犬用ベッドも買ってしまいました〜😅
肌に直接触れるものは出来るだけ品質の良い体に優しいものを選びたいですよね。
そして! なんと!!
ラブの服とベッドを見て感動した院長が自分のパジャマまで買ってました〜😅
しかもラブとおそろいの色で😅
着心地最高らしいですよ💖
寝ている時間は長いですから、長時間身に付けるものには気を付けたいですね。
今度私も買おうと思います💕
ミュッターの会社の方々には本当に親身になってラブの病気のことを聞いて下さり、そしてわざわざラブのために商品を作って下さって感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました✨
この場を借りてお礼申し上げます😊
病気の時も健康な時も患者さんを癒し続けるラブ
ラブのことを全く知らなくて受診した患者さんが診察室に犬が居ることにビックリされます😮
犬が嫌いな患者さんにも、犬が苦手で怖いという患者さんにも、ラブは関係なく嬉しそうに寄っていきます。
決して吠えないし噛みつくことはないです。
犬なんて今まで触ったことが無かったという患者さんも不思議なことにラブなら全然大丈夫!という人が多いです。
「私、犬が怖いんで、いつもそれを犬に見抜かれて追いかけられたり吠えられたりするんですけど、ラブちゃんなら全然大丈夫です!」
とか
「犬にこんなに嬉しそうに近寄ってきて接してもらったのは初めて。犬のこと、好きになりそうです。」
って言われる患者さんがたくさんいます。
自分が病気の時も元気なときも変わらず人が大好きなラブ🐶
これからもたくさんの患者さんを癒し続けるでしょう。
というわけでして・・・ ラブのことを心配なさっている皆さま、どんどん毛が生えてきて元気です🐾
でも治療を中断すると再発しやすいそうなので治療はずっと続けようと思います。
ラブのこと、これからもどうぞよろしくお願いします🙏
ラブに会いたい方は 土曜日以外の日 に受診して下さい💕
毛がフサフサになったラブに会いに来て下さいね🌟
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