私の外来を訪れる多くの患者さんが便秘の診断に衝撃を受けられます。
なぜなら毎日排便があって自分は快便だと思っているからです。
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じゃあなぜ快便なのに痔になったの
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手術をしても痔を繰り返しているの
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それに対する明確な答えを持っている人はほとんど居ないでしょう。
患者さんの衝撃は、失礼ですが私にとっては最高におもしろく、受け止め方も人それぞれ。
時には深い気づきを患者さんから頂くことがあります。
そんな患者さんの言葉を・・・
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「ひどい便秘だ!」とみのり先生に言われた時は「えー!うそでしょ−!」と思いました。
自分では便通は良いほうだとずっと思っていたからです。
しかし、手術をしても裂肛や肛門ポリープは再発するし、このまま一生しんどい思いをし続けるのかと思っていた時、みのり先生のブログを見つけました。
正直、自由診療のため、迷いました。
けれど受診してみて本当に良かったと思いました。
どうして痔が治らないのか、その原因が分かったからです。
モヤモヤとした気持ちのまま、薬を使い続けるなんてしんどいし、きちんとした原因が分かり、それを対処していくことで改善されることが嬉しかったです。
お金なんてまた働いて稼げばいいし、自分の体のために使うお金です。
有意義に使うことができて良かったです。
みのり先生の治療は今までの病院と全く違うものでした。
「便をためるお尻になっているから痔が治らない」それを改善していく方法が座薬でした。
受診した次の日から自分で行ってみると、やはり座薬を入れた後に便が出ました。
しかし、驚いたことにベーパーには便が全く付いていなかったことでした。
先生はペーパーに便がついていてはダメと言っていたので「こういうことか!」と実感できました。
「肛門のマッサージをしてね」と言われた時は「えー!」とつい言ってしまいましたが、慣れてくると、しないではいられなくなりました。
肛門は汚いと言うイメージがありますが、なくてはならないものです。
排出するところがなかったら死んでしまいます。
今まで物が入る口のことは注意して、歯医者さんへ定期的に通っていましたが、物が出る肛門の事はおろそかにしていました。
これからも治療は続くと思いますが、自分のお尻をもっと大事にしていきたいと思いました。
みのり先生、本当にありがとうございました!
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うちの診療所では毎日排便があってもスッキリ出ずに便が残っていたら便秘と診断します。
いわゆる便秘ではありません。
出口の便秘です。
排便後に残っていれば「出残り便秘」
便が溜まっているのに便意もない、便に気付いていない場合は「鈍感便秘」と診断します。
詳しい解説はコチラ
そしてこの出口の便が肛門に様々な負担をかけて、その結果、痔をはじめ、肛門のトラブルが発生すると考えて治療をしています。
この患者さんの言葉通り
毎日、口は歯磨きやうがいをして手入れをするくせに、出口の肛門に関してはノーケアです。
ケアしなくても、ちゃんと排泄が出来ている人はいいです。
そういう人は多分、痔になったり肛門のトラブルを起こすことがないでしょう。
でも
肛門に何かトラブルがあるのなら
排泄を見直してみてはいかがでしょうか?
そんな気づきを与えるような情報発信をしていきたいと思っています。
たくさん講演をさせて頂いていますが、内科の先生ですら出口の便秘と肛門のトラブルについてお話しすると衝撃を受けられます。
そして
日々の診療の中で口から入る下剤だけでは解決できない問題に難渋されており、特に高齢者や寝たきりのご老人の排便管理には困っておられました。
徳島県美馬市にあるホウエツ病院で排便管理セミナーをさせて頂き、現場で困っている医師、看護師、介護士、ヘルパーの方々から相談を受け、リクエストを頂いたので年内に排便管理マニュアルを作成したいと思っています。
安全に摘便や浣腸が出来るよう、現場で即使えるマニュアルを作りたいと思います。
口と同じように出口もケアできる
そんな社会になるといいですね
コチラの記事もどうぞ
(大阪肛門科診療所ホームページ内の「痔と便秘のコラム」をお探し下さい。)
自分がまさか便秘とは・・・毎日出てても便秘?!
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