診察の時に緊張して肛門をしめると「肛門が狭い」と診断されることがある | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

うちの診療所は自由診療。

 

だから色々な肛門科を回って悩み抜き、最後に受診される患者さんが多いです。

 

 

今日ご紹介する患者さんは30代女性。

 

3人のお子さんを連れて子連れ受診されました。

 

今まで回った数件の肛門科で「肛門が狭いから手術が必要」と言われ、ひどく落ち込み悩んでおられたようです。

 

 

ところが・・・

 

私の診察の結果は

 

肛門は狭くない

普通の切れ痔(裂肛)

 

従って手術の必要なし!チョキ

 

 

その結果を伝えたら、ホッとしたのか涙を流されましたえーん

 

こういうこと、肛門科の診察室では本当に多いです。

 

 

この患者さんに限らず、手術を宣告された患者さんは、悲愴な面持ちで診察室に入ってこられる方が多いですガーン

 

顔も緊張してこわばり、診察の時にも力が入って肛門がギューッとしまっていることが多いですあせる

 

 

診察の時に緊張して肛門をしめると「肛門が狭い」と診断されることがあります。

 

肛門の状態はリラックスしている時と緊張している時とでは別人か!?というくらい広さが違います。

 

 

だから出来るだけリラックスしてもらえるよう、診察前に「問診」で患者さんが言いたいことを言える、話したいことを話せるように、たわいもないお話しをしたりして、患者さんとの対話の時間を大切にしています。

それだけで表情がゆるむ人も多いんですよニコニコ

診察の時も患者さんに声かけをしながら、肛門にも声かけをしながら、なるべく痛くないよう配慮して診察をしています。

だからでしょうか。

 

「思ったより痛くなかったびっくりと言ってもらえることが多いです。

 

 

診察中も常に会話しています。

 

「ちゃんと診察出来ますね。全然狭くないので手術は要らないと思いますよ〜。」

 

とお話しすると、その場で泣き崩れる人も多いですえーん
 

 

それだけ「手術」という文字が大きく患者さんにのしかかってたんでしょうね。
 

 

結局、この患者さんは普通の切れ痔(裂肛)で、便通を整えてもらったら2週間で完治して終了となりました。

 

2回目の通院で終わりなので、「今までの2〜3年間は何だったんだろう・・・?」と言われることも多いですが、その苦しかった数年間があったからこそ、今、すごく快適なのだと思います。
 

 

人生、無駄なことは何一つなくて、必要なことが必要なタイミングで起こっていると思うので、前の治療を含め、良い経験をされたと思いますね。

 

 

こんなメッセージを残して帰って行かれました下差し

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本日はホントにありがとうございました。

2〜3年間、毎朝の排便がこわくて、ずっと悩んでいました。

みのり先生のブログを毎日何回も読んで、一度みていただきたいと思いました。

本当にやさしい先生で、話しているうちに安心したのか涙が出てきました。

毎日先生に言われたことをしているうちに、痛みもなくなり、排便が出来るようになりました。

本当にこの病院へ来てよかったです。

子供を3人連れて行ったのですが、待っている間にビデオを付けて下さったり、皆さんが親切で、ラブちゃんもかわいいし、また子供たちも行きたいと、病院ではないかのような、安心できる所だと思いました。

ありがとうございました。


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この患者さんの3人の子供たち、とってもお利口さんでしたキラキラ

診察室に居ても子供の声が聞こえてこない。

「あれ?3人の子連れだよね?」

ってナースとも話してたくらい、本当に静かでした。

一番上のお姉ちゃんがしっかりしてたからかな?

ラブとも遊んでくれてありがとうしっぽフリフリ
 

 

うちの診療所では子連れ受診、大歓迎です音譜

 

授乳中の患者さんも大丈夫です。

 

授乳される際は窓口にお申し出下さい。

 

別室にご案内することも可能です。

 

 

小児科か!?と思うくらい待合室に子供だらけの時もあります爆  笑

 

 

そして子供たちが付いていきたいと思うような診療所なようで、「この子がね、ここに付いてくるのを楽しみにしてるんですニコニコと言われることもしばしばあって、嬉しくなりますね〜。

 

 

でも時々「ここに来たことは内緒ねパー」とお子さんに口止めしているママ達もいて、プッと笑ってしまいました〜滝汗

 

 

何が言いたいのか分からないブログになりましたが、

 

 

私が伝えたいのは

 

肛門が狭い

狭いから手術

 

と言われても

 

 

その場でスグに手術を決めずに

 

他の肛門科を受診して

 

違う先生の意見も聞いてみて欲しいってことです。

 

 

できるだけ

 

肛門を専門にしている

肛門科を専業にしている

肛門診療をメインでやっている

 

専門の先生を選んで欲しい。

 

 

まじめに良心的にやっている先生なら、ちゃんと診断してくれると思いますし、簡単に手術って言ったりしないと思います。

 

 

あなたの近くにもきっといるはず。

 

 

この記事を参考に探してみて下さい下差し

(以下の記事は大阪肛門科診療所ホームページ内の「痔と便秘のコラム」内にあります。)

 

肛門科の専門医の探し方・選び方 〜期待外れにならないために〜

 

 

専門医の資格を持っていなくても、この記事の中に記載している肛門専門施設での研修・勤務経験がある先生を探してみて下さい下差し

 

日本の肛門科の歴史と現状 〜専門の医師を見分ける〜

 

 

女性なら女医さんに診てもらいたいと思う気持ちは痛いほど分かりますが、専門の女医さんは本当に少ないです下差し

 

肛門科の女医とは?女性肛門科とは?

 

 

あなたが

 

まじめに良心的にやっている肛門科の先生に出会えることを願っています。

 

 

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