(2019年6月15日加筆修正)
大阪肛門科診療所ではジオン注射(ALTA療法)をやっていません。
その理由についてはブログでも書きました
ジオン注射が導入されてスグの頃、他院でジオン注射を受けられた患者さんの本当にひどい後遺症を診たことをきっかけに、私は「やらない」と決めました。
この話はいずれブログで書きたいと思います。
今でも鮮明に覚えていて、思い出すと怒りと憤りで手が震えます。
まだ私の心の中で整理と決着が付いていないので、ちゃんと自分の中で消化してから書きたいと思います。
先日、大ベテランの肛門科の大御所の先生が
「肛門科って言ってもさ、本当に専門にやってる人間なんて昔から日本で100人くらいしか居ないよね。ジオン、ジオンって騒いでるけど、バンバンやりまくってるのは専門外の人間が多い。本当にジオン注射適応の痔核症例ってそんなにある?実際、ジオンだけで治せる症例なんてほとんどないから、うちは昔から手術中心。ジオン注射の後遺症をたくさん診てるけど、どれも適応を誤ってると思うな。」
とおっしゃっていました。
日本で肛門疾患の症例数No.1の施設の先生がおっしゃられたので、ある意味ホッとしました。
私が感じていること
認識していることは
間違ってないと。
今でも私の外来には
ジオン注射を受けたけれど困った症状がなくならない
ジオン注射を受けてから肛門の感覚がおかしい
便が出しにくい
便が分からなくなった・・・
という患者さんがたくさん来られています。
私たちはジオン注射をやらないので、注射のことは良く分かりません。
だから「注射をやってもらった先生に相談してみたらどうですか?」って勧めたら患者さんが
「先生に聞いても、『もう治ってるから』の一点張りで話に取り合ってくれない」
「『君はおかしなことを言うなぁ』と迷惑そうな顔をされたので、もうそこのクリニックには行きたくない」
と言われ私も困ってしまいました
このような患者さんの病状をよく聞いてみると、脱出や出血などの症状も何もないのに、「悪くなる前に早めに治療した方がいい」と勧められ、ジオン注射を受けられていることが多いです。
早期手術・・・ですね。
早期手術は危険です。
その理由についてはコチラに詳しく書きましたので参考に読んで下さい
(大阪肛門科診療所ホームページ内の「痔と便秘のコラム」でお探し下さい)
痔の早期手術の危険性 〜手術は痔の予防にはならない〜
私のブログが
治療の前に
少し立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。
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右側がラブです
なんだか得意気ですね
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