保険が効きません。
保険診療に比べると治療費が高いです。
だからと言うわけではないのでしょうが
セカンドオピニオンの患者さんが多いです。
関東地方や九州地方など
遠方の患者さんが3~4割おられます。
色々な肛門科を回ってから
最後の砦だと思って
受診される患者さんも多いです。
一番多い相談が
手術って言われたんですけど
受けないとダメですかね・・・?
というもの。
不安そうな表情で
中には涙ぐんで

相談される人もいます。
先日来られた若い女性患者さんは
遠方ではなく大阪の方でした。
セカンドオピニオンであることは
問診票から分かりましたが
どこの肛門科にかかっておられるのかは
記載がないので分かりません。
私もあえて尋ねませんでした。
切れ痔を繰り返しているとう状況でした。
数ヶ月、その肛門科に通っておられました。
治ってないということは
便通を直してないんだろうな・・・
と思って診察すると
予想通り
肛門の中に便があります。
今日は2回も出たのに・・・です

これじゃあ
傷に便が付いて治らないよね

ということで
溜まっている便を出してきてもらって
「明日からちゃんと出して下さいね!
これくらいの切れ痔なら
痔の薬も必要ないと思います。
なので診療所特製のクリームSザルベだけ
出しておきますね!
2週間後に来て下さい。
多分、次で治療終了出来ると思います

とお話しすると
「えっ?!手術・・・じゃないんですか?」
と戸惑いの表情。
「もしかして前にかかった肛門科で手術って言われてる?」
と尋ねると
「そうなんです。。。手術の予約までしてしまって。。。」
と。
「手術いらないですよ。肛門狭くないし、普通の裂肛だから。」
と説明すると
「本当ですか?!手術しなくてもいいと分かって嬉しくて涙が出て来ました。。。」

と泣き始める患者さん。
サッとボックスティッシュを差し出すナース。
(何も指示してないのにナイスフォロー

このような光景は
大阪肛門科診療所ではよくあるんです。
診察室で涙を流す患者さんが多いので
必ずボックスティッシュを置いてます

不安と恐怖いっぱいで来られて
悲しい涙

安堵の涙

そして最後はうれし涙

窓口に来られてから帰られるまでの1~2時間の間に
患者さんの表情が「別人か?!」
と思うくらい変わることに
私たちもやりがいを感じます。

泣いた時に
「すみません。泣いてしまって。。。」
と謝る患者さんがおられますが
「いいんです!
ウンチもオシッコもオナラも涙も
出るモノは我慢したら不健康だから
気のすむまで出して下さい!」
と言うと大笑いされます

診察室から大きな笑い声が響くこともあります

そんな
明るく楽しい肛門科です♪
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブに癒されて泣く人もいます

ラブに癒されて泣く人もいます
