何か困った症状があるから
オシリに不便を感じてるから
それを解消するために
肛門科を受診したはずなんですよね。
だけど・・・
悲しいことに
受診して良くなるどころか
かえって悪くなってしまって
それから肛門のことばかり考えてしまって
心まで病んでしまう・・・
これって
何も痔に限った話ではないと思うのですが
病院に行ったせいで
かえって悪くなった
というケースが時々あります。
肛門科に関しては
必要のない手術を受けたケースに多いです。
以前のブログにも書いています↓
必要のない手術を受けた人の後遺症
良くならないのであればまだしも
かえって悪くなってしまって
こんなことになるなら肛門科を受診しなければ良かった
と後悔している患者さんを
たくさん診てきました。
肛門科を受診する前の状態の方がましです
ちょっと切れて痛いくらいで
受診せずにそのまま様子をみて
我慢していれば良かった・・・
と昨日来られた患者さんが言われました。
自分としては切れ痔で受診したのに
診察を受けたら切れ痔もあるけど
中に痔核（イボ痔）もあるから
今なら簡単にここですぐ注射で治せる
と言われて
注射療法と切れ痔の手術を受けたそうです。
注射療法は全然痛くないと聞いていたのに
すごく痛かったそうです。
それでも
手術後の痛みだから仕方ない
手術の傷が治ったら
この痛みも無くなるだろう
と思って通院していても
一向に痛みは良くならない。
1ヶ月経っても
2ヶ月経っても
痛みは変わらない
3ヶ月ほどたって
先生からは
傷は治っている
と言われたけど痛みは消えない。
それどころか
手術を受けてから
便が出にくくなって
排便にすごく時間がかかるようになり
強くいきまないと出ないようになってしまった。
排便が怖くなり
排便が苦痛になり
毎日排便に怯え
先生に状況を説明しても
「傷は治っています。
あなたの気がおかしいんでしょう」
と言われ落ち込んでしまった。
家族からも心配され
他の病院に行ったら
精神安定剤を出された。
でもそれを飲んでも
排便の苦痛は消えないし
不安な気持ちも消えない。
何年も苦しみ抜いて
やっとの思いで遠方から
うちの診療所に来られる方も多いです。
正直、手術の後遺症は
やり直しの手術が必要なこともあります。
また残念ながら治すことが難しいケースもあります。
だって切りすぎた肛門は元に戻りませんから。
それでも
今何が出来るか
どうすれば楽にできるのか
一生懸命考えます。
うまくいくことばかりではありませんが
だいぶ楽になりました
と喜んで頂けることが多いです。
また中には
何も変わってないのに
話を聴いて頂けただけで
心が楽になりました
と言って喜んで下さる患者さんまでおられます。
それでも
医療は結果がすべてなので
患者さんの「不」を解消出来ていない時は
私たちの力不足です。
まだまだだなぁ・・・
と思っています。
ここに来て良かった
と全員の患者さんに言ってもらえるよう
頑張りたいと思います。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブちゃんに癒されました
と言われる患者さんも
多いです
ラブに会えるのを楽しみに
通ってこられている人もいます
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