トイレの時間が苦痛で死にたいくらい悩んでいました | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

私の外来に来られた患者さんが

書いて下さった感想をご紹介したいと思います。

(以下抜粋)
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アメーバのブログでみのり先生のことを知りました。

子供を産んでから 

おしりが切れやすくなったり

トイレを我慢する時もあり

おしりに悪い生活を送っていました。

数年前より便のあと 

何度拭いても拭き取れない不快感があり

ウエットティッシュで拭いたり

一人で悩んでいました。

トイレの時間が苦痛で もう死にたいくらい悩んでいました。

そんな時にみのり先生のブログに出会えました。

なかなか勇気が出なくて、

電話番号が最後まで押せない日々・・・

やっと決心して電話をかけると

受付の人は優しくて

ホッとして泣きそうになりました。


年末だったけどなんとか予約できて

クリスマスの日にみのり先生とやっとお会いできました。

みのり先生も他のスタッフの人達も

ブログの文面通りの優しく明るい人柄で安心しました。

脱肛だと言われましたが

痛みも出血もないので

手術なしで良いと言われ

本当に嬉しかったです。

ありがとうございました。


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この感想を読んで

トイレの時間が苦痛になると

人生まで暗くなるんだ・・・


と改めて思いました。

そしてその苦痛というのは「痛み」だけではないということなんですね。

「不快感」くらいで病院に行っちゃいけない

と思ってる患者さんも多いですし

「不快感」のことを説明すると

医師から「そんなことで来るな」と言われたり

「それは病気じゃないから我慢しろ」と怒られたり

医療機関でつらい思いをした経験のある人も多いです。

この方のように「脱肛」という診断病名が付くケースはまだいいです。

でも

痔はないけど不快感がある・・・というケースは

「精神的なもの」
「気のせい」


と言われて相手にされないこともよくあります。

オシリの診察もまともにしてもらってないケースも多いです。

また困ったことに

「不快感」や「拭き取れないこと」を「脱肛」のせいだと診断して手術をすすめる先生も多いです。

でもね

手術しても患者さんが困ってた「不快感」や「拭き取れないこと」は、そのまま残ってしまうことも多いです。

だって手術しても便通は直らないから。

便が残ってると「不快感」は続くし、紙に便が付いてキレイに拭き取れない状況も変わりません。

せっかく手術受けたのに・・・感涙

となってしまいます。

実際にそのような患者さんが大勢セカンドオピニオンで来られています。

皆さん、痔だけ治して便通を直してないんですよ。

伝わってますか?

このブログで何度も書いていますが

痔の根本治療は薬でも注射療法でも手術でもなく

痔になった原因である便通を直すこと


なんですよ。

何で困ってるのか

困っている症状は本当に手術で治るのか


ちゃんと確かめてから手術を受けて欲しいです。

この感想を書いて下さった患者さんは「脱肛」だったのですが

便通を直したら「不快感」も「キレイに拭き取れない」ことも治りました。

脱肛を手術してないのに・・・です。

脱肛で困ってるわけじゃないんですよね。

脱肛のせいで不快感があったワケじゃなかったんです。

脱肛のせいで拭き取れなかったワケじゃなかったんです。


トイレの時間が苦痛じゃなくなると

生活が変わります。

大げさですが人生も変わります。

死にたいくらい悩まないで

気軽に受診して欲しいです。



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診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブですらぶ
冬は寒いので散歩の時には
厚手のジャケットを着ます