電話をかけるのにも勇気が必要ですか? | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

昨日ご紹介した患者さんの感想を読んで

電話をかけるのにもこんなに勇気が要るのか・・・ガーン

ということにすごくショックを受けました。

確かに患者さんの話を聴いていて

大阪肛門科診療所の門をくぐるのに10年以上かかった

という人も中にはおられます。

診療所のことは知ってたし

評判のことも知ってたので

肛門科にかかるなら絶対にココ!

って決めてたけど、

実際に受診となると予約が必要だし

電話をかけるのにも勇気がいるし

何度も何度も受話器を持っては番号を押せず

番号を押したけど途中で切っちゃったり

そんなことを数年繰り返し

やっと予約を取ったものの

診察当日になるとやっぱり足を運ぶ勇気が出なくて

予約をキャンセルして

何度目かでやっと来れました・・・


という女性もおられました。

やっぱりハードル高いようです。。。

すごく考えさせられました。

うちの診療所は完全予約制なので電話をかける必要があります。

思い立った時にパッと受診できません2

なので

週に1回、たとえ1~2時間でもいいので

予約なしで来院出来る時間を設けるなど

改善策を考えないといけないのかな・・・

なんて思いました。

でもね

予約なしにすると、

その時間に一体、何人の患者さんが来るのかも分からず

それに私たちの外来は

患者さん一人に30分以上かけて診察してるので

たくさん来られると

待ち時間がすごいことになってしまいます。

だいぶ以前、予約制じゃなかったんですが、

その時は待ち時間が6時間以上発生していました>w<

患者さんの数はそんなに多くないんですよ苦笑

お一人お一人の患者さんの診察に時間がかかるので

どうしても診察時間が長くなってしまうんです。

土曜日なんて朝9時に始めた外来が、終わったら夜の9時過ぎだった・・・泣きなんてこともありました。

もちろんその間、休憩なしです。

午前の診察が終わらないまま、午後の診察に突入してましたから・・・。

そんな状況を改善しようとして導入した予約制。

だけど、それがかえって、受診のハードルを高くしてしまっている側面もあるんでしょうね。

だとしたら

今後、待ち時間覚悟で来院して下さるのであれば

予約なしで受診できる時間帯を設けてもいいのかもしれません。


最近はウェブ予約なども広く普及していて

ホテルの宿泊予約なども

人を全く介さずに簡単に出来るようになりました。

本当に便利な世の中になりましたね。

でも、うちの診療所は保険が効きません。

自由診療ですから費用について納得された上で受診して頂きたいので

ホームページにも費用を掲載していますが

それを見てない、

あるいは保険が効かないことすら知らない患者さんがたまに来院されることがあります。

窓口で保険が効かないことを知ってショックを受けられるケースもあり

無用なトラブルを避ける意味もあり予約制としています。

それにね

医療は人を介する方がいいと私は考えています。

機械的にたくさんの患者さんを短時間でこなす診療はしてませんし、

「人の温もりを感じられる医療」をしたいと思っているので

不便かもしれませんが

お電話を頂いてご予約を取って頂いています。

その時に、保険が効かないことも

保険が効かない理由も

保険診療の肛門科と何が違うのかも

具体的に詳しく説明させて頂いています。

でも最近は

ホームページやブログを読んで

その説明すら必要ない患者さんがほとんどですがえへへ…

それでも人を介したいと思っています。

今のところはえへへ…


勇気を出してお電話をかけてほしいと思います。

きっとホッとするような対応をしてくれると思いますよペコ

電話応対に出たスタッフの声に感動した!

という患者さんも実は多いですにっこり

なので

どうか安心してお電話下さいね!

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診療所のセラピードッグ「ラブ」
右端がラブです
「犬の温もり」も感じられる診療所ですいぬ