中高生の痔 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

「痔って、年寄りがなる病気」

「痔って、おっちゃん、おばちゃんがなる病気」

と思っている人が時々います。

これ、中高生の患者さんが実際に言った言葉なんです^_^;

だから、こんな歳で痔になるなんて恥ずかしくて誰にも言えない・・・

と、親にも内緒で悩んでいる中高生がいます^_^;

当然、友だちにも言えない・・・

トイレの時間が異様に長いことを心配したお母さんが尋ねてやっと告白・・・ということも(;。;)

お母さんやお父さんと一緒に受診される中高生の患者さんも多いです。

ほとんどが「裂肛(切れ痔)」で、便通を直したら完治するケースが多いのですが、中には立派な「脱肛(イボ痔)」を作って来られた高校生もいました。

排便したら中から大きなイボ痔が飛び出してきて、戻すのに一苦労・・・

だから家以外のトイレでは排便出来ない・・・

当然、学校では行きたくなっても我慢・・・

そして「ああ、もうダメだ!」と受診を覚悟するきっかけは二つ。

「出血」「痛み」です。

出血も半端ない出血のことが多く、本当にトイレが殺人現場みたいになってることがありました。

痛みも「よくこんな状態で頑張って来たよね・・・」と言いたくなるくらい、ひどい状態の学生さんが多かったですね(; ;)

で、治療はどうするの?

手術を受けられました^_^;

学校は?

入院中にうちの診療所から通学した子もいますよ^_^;

そんなこと・・・出来ちゃったんです^_^;

うちの手術は痛みが少ないので、手術後、患者さんたちはとっても元気なんです^_^;

だから入院中に診療所から出勤された人もいます^_^;

もちろん、会社には内緒で^_^;

まさか、周りの人は手術を受けたなんて思いもしないでしょうね。

特に中高生は学校の先生にも、同級生にも、痔で手術したことは内緒です。

体育の授業とクラブ活動は休んでもらいましたが^_^;

というわけで、中学生、高校生の患者さんも結構います。

小学生の患者さんもいますよ(*^_^*)

痔は治ったけど、便通管理のために春休み・夏休み・冬休みの時に年に3回、通院してきてくれています。

便通に気を付けてたらオシリの調子がいいってみんな言ってくれます(*^_^*)

blog124

診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬のようちえんで変装中(*^_^*)
でも、自分じゃ見えないよね^_^;


痔になって来院する子供のほとんどが便秘です。

学校でトイレを我慢してるんです。

行きたいときに行ってないんです。

特に学生時代は修学旅行があったり、クラブで合宿に行ったりしますよね。

その間、便を出してないんですよ(;。;)

やっぱり行きにくいみたいです・・・。

お年頃ですからね^_^;

でもそうやって便を出さずに溜めこむクセをつけると「直腸性便秘」がますますひどくなっていきます。

直腸性便秘のことはご存知ですよね?

知らない方はコチラを読んでくださいね(*^_^*)

痔になる人とならない人の違い
痔になる人はどんな人?毎日出てても便秘?!
「おなかの便秘」と「出口の便秘」
食事のたびに便が出るのも便秘?!
おしりの感覚が鈍ってる?
トイレを我慢すると便秘になる?!
紙に便が付いたら便秘?!
下剤を飲んで便秘になる?!
下剤の効かない便秘?!
便秘とは「便を秘めること」
週末排便  


私は肛門科医になって16年ですが、小学生だった患者さんが大きくなって、今は社会人というケースもあり、成長をそばで見ながら我が子同様、とても嬉しい気持ちになりますね(*^_^*)

痔になりやすい年齢はありません。

痔になりやすい習慣を持っていれば、年齢関係なく痔になります。

小学生でも、中高生でも痔になることありますよ。

恥ずかしがらずに肛門科を受診してくださいね!



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現在、大阪肛門科診療所オフィシャルブログで「直腸性便秘」という医学用語ではなく「出残り便秘」「鈍感便秘」という言葉で分かりやすく解説しています。

「出残り便秘Ⓡ」「鈍感便秘Ⓡ」について