なぜ小さな子供が便秘になるのか?
体の機能が低下する年齢じゃないのに、なぜ便が残るのか?
それは便意を我慢するからです。
行きたい時にトイレに行ってないんです(;。;)
早いお子さんだと幼稚園から始まっています。
小学生になるともっと多くなります。
小さいお子さんだと、遊びに夢中でトイレを我慢することが多いですが、中には「恥ずかしいから」とか「お友達に笑われるから」と答える子供もいます。
小学生くらいになると授業中に便意が来ても、手を挙げてトイレにわざわざ行くことをためらいます。
自分がそうしたくても先生が許してくれないケースもあります。
また休み時間でも排便しにくいと言う子供が多いですね(;。;)
「学校でウンチしてたら友だちにからかわれた」
「臭いが気になるから学校ではウンチしない」
という子供もいます。
他の人がいる場所で排泄しにくいのは大人も子供も同じなんですね。
誰かがいると臭いも気になりますし、音も・・・ね^_^;
それが原因でいじめられたりなんかしたら悲しいです(T_T)
だけど・・・
便意を感じたらすぐにトイレに行って排泄してほしいです。
だって便意は体が出しているサイン。
それを無視するとサインを出さなくなってきます。
便意があるっていうことは「肛門の所まで便が下りてきている」ということ。
直腸肛門反射が起こって便を出そうとしています。
そこでぐっとこらえて便を出さずにいると・・・
便意が無くなります。
さっき、あんなに行きたかったのに、我慢したら便意がどっかに行っちゃった・・・
という経験、ありませんか?
便意が無くなったからって、便が奥に戻っていったわけじゃないんですよ^_^;
便はしっかり肛門にたまってます(-_-;)
たまった便は時間が経てば、どんどん水分が飛んで硬くなります。
固まった便は頑張っていきまないと出しにくいです。
硬い便が通るときに肛門が切れることもあります。
便が肛門を圧迫するので、肛門がうっ血して腫れやすくなります。
痛みを感じたり、座ると痛かったりする人も多いです。
だって、すぐそこに便があるんですから(;。;)
このような「便溜め状態」が長期間続くと痔になります。
だから子供の便秘は子供のうちに解消してあげるほうがいいです。
そのほうが将来、痔になることを防げます。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ねむいです~・・・
犬は1日のうち半分、寝て過ごします。
ねむいです~・・・
犬は1日のうち半分、寝て過ごします。
このように肛門の所に便がたまるタイプの便秘を「直腸性便秘」と言います。
以前のブログにも詳しく解説してますので、是非お読み下さい↓
痔になる人とならない人の違い
痔になる人はどんな人?毎日出てても便秘?!
「おなかの便秘」と「出口の便秘」
食事のたびに便が出るのも便秘?!
おしりの感覚が鈍ってる?
トイレを我慢すると便秘になる?!
紙に便が付いたら便秘?!
下剤を飲んで便秘になる?!
下剤の効かない便秘?!
便秘とは「便を秘めること」
週末排便
幼い頃から便秘をすると、若くして痔になってしまいます。
中高生で立派な脱肛になっている患者さんも経験しています。
入院手術を受けて、診療所から通学してもらった子もいます^_^;
もちろん恥ずかしいからお友達にも先生にも内緒です(-_-;)
痔っておっちゃん、おばちゃんがなる病気かと思ってたー
と言われる人が多いです。
痔は年齢は関係ありません。
「どれだけ長期間、便秘をしてきたか」だと思っています。
実際に便秘歴10年以上の人が多いです。
もっと早く来てたら手術せずにすんだのに・・・
と何人もの患者さんが言われました。
そうなんです。
痔になってからでは遅いんですよね^_^;
でも痔にならないと肛門科には行かないですよね^_^;
だから本当は
痔になる前に来て欲しい。
教えてあげたい正しい排泄!
正しい排泄と習慣を教えてあげれば、
世の中から痔っていう病気が無くなるんじゃないかって思います^_^;
あなたのお子さんは学校でちゃんとトイレに行っていますか?
便意を我慢してませんか?
ちゃんと出てますか?
