だから肛門の病気以外の人は来ません^_^;
考えれば当たり前ですが、通常は「肛門科だけ」やっている施設は少ないです。
たいがい「胃腸科」や「内科」「外科」など、他の科も一緒にやっているところが多いです。
痔になる人って中高年以上と思われている人が多いようで、若い女性患者さんが待合室にたくさんおられてビックリされます。
それだけじゃなくて、下は赤ちゃんから上は100歳くらいの人まで、年齢層が幅広いです(*^_^*)
えっ?!
赤ちゃん?!
子供が痔になるの?
と驚かれる方も多いでしょう。
便秘をすれば年齢問わず痔になります。
赤ちゃんや小児は「小児科」に行くことが多いので、よほど困らない限り肛門科には来ません。
ですが、うちの診療所は結構、便秘で通院してくれている幼稚園児や小学生、中高生も多いです。
何歳までを「子供」とするかは難しいですが、医療の現場で「小児科」を受診するのは中学生までくらいなので、ここでも中学生までとしますね。
子供の痔で多いのは「切れ痔(裂肛)」です。
硬い便が出るときにオシリが切れるんです。
だから便秘の治療をすれば良くなることがほとんどです。
ところが、出した後に便が残っていると飲み薬だけでは治りません。
出始めの便だけが硬くて、
そのあとの便はやわらかい・・・
ということがずっと続くと、切れ痔を繰り返します。
あるいは治らない状態が長く続くと、切れ痔の傷に残った便が入り込んで炎症を起こしたり、化膿したりします。
そうすると肛門の縁(ふち)に皮膚の突起物が出来ます。
以前のブログにも書いた「見張りイボ」です。
これを「イボ痔が出来た-!」と大騒ぎして来院されることもあります^_^;
でもこれはイボ痔じゃありません(^_^)v
ただの皮膚の突起物なので、イボ痔の手術は要りません。
ただ、切れ痔をちゃんと治さないと、どんどん悪化して大きくなっていきます。
だから放置せず治療しましょう。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬介在型診察を行っています。
ご希望の方は「ラブちゃん希望」と受付でお申し出下さい♥
犬介在型診察を行っています。
ご希望の方は「ラブちゃん希望」と受付でお申し出下さい♥
小児科でよく出されているのが「酸化マグネシウム」です。
マグミットやマグラックスなども同じ薬です。
これは便の水分を増やして便をやわらかくする飲み薬です。
便を出す薬じゃありません。
ただ単に「やわらかいウンチ」を作るお薬です。
これから作られる便を軟らかくすることは出来ますが、もう既に出来上がった便には効きません。
だからこれを飲んでも出始めだけ便が硬いのであれば、出し残している可能性大です。
排泄がちゃんとできてないんです。
便を出し切れてないんです。
だから薬を飲んでも切れ痔が治らないんです。
また肛門の周りに軟膏を塗っても、切れてるのは肛門の中なので効きません。
傷口に薬をつけないとダメですよね?
だから中に入れるタイプの「注入軟膏」や「座薬」がいいです。
でも、肛門の中が「便まみれ」だったら薬を入れてもちゃんと効きません^_^;
ずっと薬を使ってるのに治らない・・・
というケースの大部分はこれです。
便が残ってるから肛門の中が「便まみれ」なんです・・・(;。;)
また最近のお子さんは温水便座をよく使っています。
そう・・・
オシリを洗いすぎているんです(;。;)
あるいは温水便座の水圧で切れ痔を作っているケースもあります(;。;)
オシリの手入れの仕方も間違ってます。
以前のブログにも書きましたが、洗いすぎ、拭きすぎ、こすりすぎはダメです。
便がスッキリ出てたら、洗わなくても、そんなに何回も拭かなくてもオシリはキレイになります。
キレイに出来ないのは残ってるからです。
肛門に便があるからです。
便はスッキリ出し切りましょう。
これは大人も子供も同じです。
治療の第一歩は正しい排泄からです。
あなたのお子さんは排便の時に痛がっていませんか?
出血したり、拭いた紙に便が何度も付きませんか?
肛門の外側に突起物は出来ていませんか?
悪くなる前にちゃんと治療しましょうね(*^_^*)
クリックお願いします!
大阪肛門科診療所オフィシャルブログはコチラ↓