内緒で手術?! | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

痔って、やっぱり恥ずかしいですか?

こっそり内緒で受診されてる患者さんも多いです(;。;)

だから建物の看板も分かりにくくしています。

それでも周りの目を気にしながら入ってこられる方も多いです(;。;)

当然、手術治療となると余計に知られたくないようで、会社にも内緒、友だちにも内緒、下手したら家族にも内緒で手術を受ける方がおられます。

会社が休めない方は日帰り手術を受けられます。

週末に手術を受けて、普通に月曜日から出勤されてます。

え?そんなこと出来るんですか?

と良く訊かれます。

出来るも何も、会社には当然、内緒だから出勤せざるを得ないわけです^_^;

何も無かったかのように平然と普通に出勤されてますよ。

痛み?

これは個人差があるので何とも言えませんが、仕事にちゃんと行けて、周りの人にも気付かれないくらいの行動は取れるということです。

痔の手術ってすご~く痛い…>_<…

と思っておられる方が多いようで、

手術受けた後って歩いて帰れるんですか?

という質問もよく訊かれます。

はい!普通に歩いて電車に乗って帰って行かれます(^_^)v

手術後に歩けないとか、階段が普通に降りれないとか、椅子に座れないっていうことは、うちの患者さんでは見かけないです^_^;

待合室でも普通に座っておられます。

誰が手術を受けた患者さんなのか分からないくらいです。

blog93

診療所のセラピードッグ「ラブ」
まずは躾から入ります。
してはいけないルールを身に付けさせます。
人を咬まない、人を見て吠えない、トイレを覚えさせる
この3つをまず教えました。


でも、手術後に診察に来られたときに「痛かった?」ってお聞きすると、

「手術当日の夜は痛かった」
「翌日の排便がつらかった」
「思ってるほど痛くなかった」
「全然痛くなかったから遊びに出かけました!」

と反応は様々です。

やはり個人差があります。

でも、入院されると個人差がなくなります。

ほぼ全員、痛がってません。

やはり安心だからでしょうか^_^;

だから痛みが心配な方や不安の強い方は1泊でも入院されることをオススメしています(*^_^*)

痛みが楽なだけじゃなくて、うちの入院生活は楽しいです(*^_^*)

イベントも色々とやっていますし、何よりも患者さん同士の交流が楽しいようです。

「同病相憐れむ」ですね!って感想を書いておられた患者さんがいますが、同じ悩みを持った者にしか分からない気持ちを共有できるからでしょうか。

生涯の友になって、10年以上経ってもお付き合いが続いている患者さん方も多いです。

そういう交流がなくても、

こんなにゆっくり出来たのは子供の時以来です

とか

自分のための時間をプレゼントしてもらったみたいでした

とか

人生を見つめる最高の機会をもらった

と言われて、痔の治療をきっかけに人生が変わったという人もたくさん見てきました。

痔のせいで不便していたこと

痔のせいで我慢していたこと

痔のせいで出来なかったこと

たくさんあるようです。

内緒で手術受けたのに、治ってしまったら気持ちが吹っ切れて会社で色々な人に痔のことを話しまくっているという患者さんもおられました^_^;

カミングアウト出来る人も出来ない人も、治療によって人生が好転すると私たちも嬉しいです。


内緒で手術、受けられますよ^_^;

コッソリ治療出来ますよ^_^;

でもホントは堂々と治療して欲しいですけどね^_^;