そして消費者もそちらにたくさん流れていきます。
これは医療においても同じこと。
最新機器を導入しました!
とか
新薬が発売に!
とか
最新の治療!
とか
○○治療の最前線!
とか
これが先進医療だ!
とか
日本人は本当に新しい物好きです。
でも、新しいものが良くて、古いものはダメというわけではありません。
もちろん新しいものでもすごく良いものもありますし、古くてもダメなものもあります。
でもね、考えてみて下さい。
新しいものって良いかどうかって、時間がたたないと分かりませんよね?
使ってみないと分からない
やってみないと分からない
それはモノでも医療でも同じです。
だから、ずっとずっと先にならないと本当に良いかどうかなんて分からないんです。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ウンチやオシッコは原則トイレでさせます。
散歩ではさせません。
散歩は気分転換です。
ウンチやオシッコは原則トイレでさせます。
散歩ではさせません。
散歩は気分転換です。
例えば「痔核(脱肛)」(イボ痔)の治療について考えてみましょう。
昔から手術が行われていましたが、その手術方法も時代によって変遷があります。
「○○法というのがいい!」
と言われれば時代の主流はそうなっていきます。
そして何年か、あるいは何十年か経ってから後遺症が出てくると
「○○法はダメだ!」
という烙印を押されます。
その代表が「ホワイトヘッド手術」です。
これについては院長もブログで書いています。
是非、コチラもお読み下さい↓
ホワイトヘッド手術について
それからも腐食療法や硬化療法、レーザー治療など痔核治療のはやりすたりは色々ありました。
でも、ずっと廃れずに残っているのが手術です。
つまり歴史があるわけです。
新しい治療には歴史がありません。
歴史はこれから作られるんです。
たくさんの患者さんにやった結果、蓄積されるんです。
だから20年後、30年後の肛門がどうなっているのか、後遺症が残ったりしないのか、他の臓器に影響がないのか、今、治療をしている医師も誰も知らないんです。
今受けている患者さんを追跡調査して分かることなんです。
言葉は悪いですが、人体実験途上にあるんですよ^_^;
だから時間がたたないと結果は分かりません。
今の治療法が残っているかどうかも分かりません。
だから新しい治療にはリスクがつきものです。
それを分かった上で、ちゃんと検討した上で受けて欲しいです。
医師がすすめるから、
雑誌や新聞で取り上げられているから、
今流行っているから
という理由だけで、何も考えずに受けないで欲しいです。
ちゃんとリスクを説明してもらってください。
いいことばかりじゃありません。
リスクを分かった上で受けられるのであれば後悔もないでしょう。
注射療法の後遺症で来院される患者さんを診ていて感じるのは
「自分の体のことなのに、人任せにしている」
ということです。
ちゃんと話も聞かずに、リスクも知らずに受けておられます。
何事も無くうまく行けばいいんですが、そうじゃないケースだってあるわけです。
どんな副作用があるのか
どんな後遺症があるのか
将来、どんな影響があるのか
ちゃんと聞いてから「自分で」考えて、「自分で」決めて下さいね。
あなたは最新の治療が好きですか?
新しいものが優れていると思っていませんか?
最新の治療にはリスクがあるということを知ってますか?