入院生活ってどんな感じ? | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

第35号
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痔で手術して入院して、一体、どんな入院生活なんだろう・・・?

痔の手術ってスッゴク痛いって聞いてるし、
手術したあと痛くて1ヶ月くらい椅子に座れないし
歩くのも壁伝いによちよち歩きで
階段も手すりがないとまともに歩けない
夜も痛くて眠れない

なんてことを色々な人から聞いて
痔の手術をためらっている人も多いです。

でも・・・

うちの患者さんたち、とっても元気です(*^_^*)

手術の翌日から食堂で座ってごはん食べてます。

ごはんのあと、患者さん同士で仲良くなって1時間以上楽しそうに雑談してます。

局所麻酔の人だと手術の翌日から外出許可が出るので散歩にも出かけてます。

大阪城公園や中之島公園まで足を伸ばされる人もいます。

術後2日目には院内コンサートをやってるんですが、コンサートの間も1時間半くらい座って聴いておられます。

術後4日目には「自力整体」もやって体を動かしています。
そう、運動できるんですよ。

お見舞いに来られた人があまりにも患者さんが元気なので、手術をまだ受けてないと思っておられたこともしばしば^_^;


診療所のセラピードッグ「ラブ」
今日もたくさんの患者さんにかわいがってもらいました(*^_^*)
楽しくって今日はもう眠いです~




もちろん痛みは個人差があります。

痛い人もいますが、ちゃんと排便できていますし、普通に動いておられます。

痛み止めも飲んでいる人もいれば、全然飲まなくても大丈夫な人もいます。
入院手術を受けられた患者さんは痛み止めを飲んでない人が多いです。
そう、痛み止めすらいらないくらい楽・・・って言ってもらえてます。

既に手術が終わった患者さんが、これから手術を受ける患者さんに、食堂でレクチャーなさっている場面もしばしば・・・^_^;

「麻酔も背中が一瞬、チクッとするだけで全然痛くないし、手術後もホンマに楽やで~。ここは手術受けたっていうこと以外、ホテルや。きれいやし、食事もおいしいし、もっと入院してたいわ~。」

と、さっき食堂で一緒になった患者さんに教えてもらいましたので安心してお任せできます、って手術前に言われた患者さんもいました(*^_^*)

自分たちが説明するよりも、実際に手術を受けた患者さんの言葉の方が信憑性もありますし、現場の生の声なので安心されるようです。

本当にありがたいことです(*^_^*)

今日は院内コンサートでした。
第80回でした!
もう5年も毎月やっていると80回にもなるんですね。

患者さんの心に医療以外の何かを残したい
明るく楽しい入院生活にしたい

との思いで始めたコンサート。

患者さんの心に何か残せたら嬉しいです。