便秘とは「便を秘めること」 | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

第13号
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便秘とは読んで字のごとく
「便を秘めること」をいいます。

「便が出ない」とは書いてませんよね^_^;
だから便が出てても残ってたら便秘なんです。

残っていることに気付いていない人が多いです。

残った便はどこにも行きません。
肛門にたまります。
当然、肛門には負担です。

だって肛門に便という「重し」をのせているようなものですからね^_^;

その状態がずーっと続くとオシリに悪いと思いませんか?
痔にもなりますよね。
ある意味、痔という病気はオシリの感覚が鈍った人がなる病気とも言えます。


診療所のセラピードッグ「ラブ」
どこを触っても、
しっぽを引っ張っても怒りません



普通は肛門の中は空(カラ)です。

そこに便がたまったら、ちゃんと便意を感じて便が出るようになってるんです。
正常な排便ではね・・・。

それがどこかで狂ってしまっているのが「直腸性便秘(かくれ便秘)」
おしりの感覚が鈍ってしまってるんです。

なぜ鈍ったのか?

便意を我慢することが一番悪いです。

便意は体が出しているサイン
「オシリの声」です^_^;

それを無視すると、もうサインを出さなくなります。
いや、出しても分からなくなります。

便意を我慢して肛門に便をためるトレーニングをしているのです。
トレーニングされたオシリは便をためれるようになっていきます。
便をためられるようオシリを鍛えているわけです。

だから直腸性便秘(かくれ便秘)はオシリの声が聞こえなくなってしまった状態。

私の仕事はオシリの声を患者さんに届けること。
いわば通訳のような仕事です。

自分の体なのに自分で管理できないのは不便ですよね。

オシリの声に耳をすませて、ちゃんと聞いてあげて下さいね。

あなたはオシリの声が聞こえていますか?

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