(479) 脂肪が大切なわけ | 大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

大阪肛門科診療所 院長 佐々木いわおブログ──『過ぎたるは及ばざるにしかずだよ、佐々木君』

「切りすぎた肛門は元には戻せないんだよ・・」故隅越幸男先生の言葉をいつも心の真ん中に置いて「切りすぎない手術」「切らない肛門診療」を追求する肛門科専門医が、手術のこと、治療のこと、日常のことを、綴ります。

2019年に脳出血を発症し

右片麻痺となった

大阪肛門科診療所、院長の

佐々木巌です。

 

肛門科のこと、脳出血、麻痺、

その他諸々について語るブログへ

ようこそ。

 

当ブログのタイトルは

尊敬する肛門科の先駆者である

故 隅越幸男先生がよく仰っていた

言葉です。

 

いつも

手術のやり過ぎを戒めておられた

隅越先生の心を忘れないように

したいものです。

 

タイトルの言葉を解説した記事です。

よろしければ。

 

過ぎたるは及ばざるに如(し)かず 

https://ameblo.jp/driwao/entry-11769993835.html

 

さて、

 

脂肪ってあんまり良いイメージじゃないと思います。

 

肥満の時に問題になるのは中性脂肪ですし。

 

厚生労働省のe-ヘルスネットではこんな説明がされています。

 

脂肪/脂質は

「生体成分のうち、水に溶けない物質をいい」

「中性脂肪などの単純脂質、

リン脂質やリポたんぱく質などの複合脂質、

脂肪酸やコレステロールなどを含む

ステロイドなどの誘導脂質に大きく分けられます。」

「効率の良いエネルギー源として使われるほか、

各種生理活性物質の原料となるなど

さまざまな役割を果たしています。」

 

・・・つまり

中性脂肪は脂質に含まれており

脂質はエネルギー源であり

様々な役割がある

と言う事です。

 

脂質の役割は主に3つあります。

 

① エネルギーになる

② 細胞膜になる

③ 体を整える

 

エネルギーとしての脂肪が過剰になると

肥満になるわけです。

 

他にも細胞膜になるというのも

大切な役目です。

 

細胞膜の原料として

脂質の種類、質が重要視されています。

 

原料である脂質の種類によって細胞膜が

柔軟であったり逆に硬くなったりします。

(この場合、柔軟な方が良いわけです。)

 

特に私のように脳出血の後の人は

神経が再生するようにリハビリを頑張っているわけで

再生した神経の細胞膜は柔軟な方が

良いと考えられます。

 

細胞膜が柔軟であるためには

肉の脂質よりも魚の脂質の方が良いとされています。

 

それで魚がいいって言うんですね。