2011~12年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に3日、日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」が選ばれた。EVの受賞は初めて。

 この賞は、自動車専門誌の関係者らでつくる実行委員会が毎年選んでいる。10月末までの1年間に国内で発表、または発売された乗用車が対象だ。今年の候補は55台。東京都江東区で3日始まった東京モーターショーの会場で、選考委員60人による事前投票の結果が公開された。

 実行委によると、EVとして実用的で、充電設備の拡充にも結びついた点が評価されたという。
 日米の自動車大手が1日発表した11月の米新車販売台数で、トヨタ自動車が前年同月比で9カ月ぶりに増加に転じた。東日本大震災による部品などの供給不足の影響が薄れたためだ。大手6社をあわせても、2年3カ月ぶりの好調な売れ行きだった。

 米調査会社のオートデータによると、11月は米国で約99万5千台の新車が売れた。1営業日当たりの販売台数は前年同月比で9%増。年換算では1363万台のペースで、米政府助成があった2009年8月のペース(年1400万台強)に迫った。

 米国の景気回復の速度は鈍いが、フォード・モーター幹部は「景気の改善を待っていた顧客が、我慢しきれず買い替えを始めている」と分析した。日系メーカーの在庫不足が解消したことも、市場全体の底上げにつながった。

 トヨタ幹部は「米市場シェアは震災前の水準の14%に戻った。消費者心理は改善しており、12月から来年にかけ、さらに販売は回復していく」と述べた。

 ただ、ホンダはタイの洪水の影響で再び新車供給が滞り、2カ月ぶりの減少となった。
 自動車業界団体が1日まとめた11月の新車販売台数(軽自動車を含む)は、前年同月に比べて22.2%増の39万5567台で、2カ月続けて増えた。10月の25.2%増に続く高い伸びとなった。東日本大震災で減っていたメーカーの生産が回復。昨年はエコカー補助金の終了で販売が減り、今年の伸びが大きくなったという面もある。

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が公表した。軽自動車を除く車は前年同月比24.1%増の25万2236台で、軽自動車は19.1%増の14万3331台。