トヨタ自動車は、一部改良したスポーツ用多目的車「ランドクルーザー」を来年1月6日から全国のトヨタ店で発売する。砂地や岩場など走行する路面の状況をスイッチ操作で選択すれば、状況に応じて自動的にブレーキの利きや駆動力を制御する機能を、標準装備にした。価格は税込み440万~630万円。
 ホンダは12日、かつてのスーパーカー「NSX」の後継車の試作車「NSXコンセプト」を来年1月に公開すると発表した。通常は車体の前部にあるエンジンを座席の後部に移したレーシングカーのような設計となる予定だが、その他の詳細は明らかにしていない。

 1月中旬に米デトロイトで開かれる北米国際自動車ショーで公開する。さらに、2015年までに量産車を公開する予定だ。現在のホンダ車は小型車やミニバンが中心だが、スーパーカーで走行性能の高さを改めてPRする狙いがある。

 ホンダは初代NSX(排気量3.0~3.2リットル)を1990年から2005年まで生産。後継車の開発は08年のリーマン・ショックで中止した。その後、今年初めに伊東孝紳社長が開発再開を表明。別の小型スポーツカーの開発を進めていることも明らかにしていた。

 自動車業界団体が6日まとめた11月の国内新車販売ランキングは、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)の「プリウス」が前年同月比59.6%増の3万4164台で6カ月連続の1位だった。

 2位はダイハツ工業の軽自動車「ミラ」で前年同月の3.8倍の2万52台。3位はホンダの「フィット」で前年同月比1.7%減の1万6399台だった。日本自動車販売協会連合会と、全国軽自動車協会連合会が発表した。

 ミラは9月に追加発売した超低燃費車「ミライース」がミラ全体の8割を占め、販売を押し上げた。