日米の自動車大手が1日発表した11月の米新車販売台数で、トヨタ自動車が前年同月比で9カ月ぶりに増加に転じた。東日本大震災による部品などの供給不足の影響が薄れたためだ。大手6社をあわせても、2年3カ月ぶりの好調な売れ行きだった。
米調査会社のオートデータによると、11月は米国で約99万5千台の新車が売れた。1営業日当たりの販売台数は前年同月比で9%増。年換算では1363万台のペースで、米政府助成があった2009年8月のペース(年1400万台強)に迫った。
米国の景気回復の速度は鈍いが、フォード・モーター幹部は「景気の改善を待っていた顧客が、我慢しきれず買い替えを始めている」と分析した。日系メーカーの在庫不足が解消したことも、市場全体の底上げにつながった。
トヨタ幹部は「米市場シェアは震災前の水準の14%に戻った。消費者心理は改善しており、12月から来年にかけ、さらに販売は回復していく」と述べた。
ただ、ホンダはタイの洪水の影響で再び新車供給が滞り、2カ月ぶりの減少となった。
米調査会社のオートデータによると、11月は米国で約99万5千台の新車が売れた。1営業日当たりの販売台数は前年同月比で9%増。年換算では1363万台のペースで、米政府助成があった2009年8月のペース(年1400万台強)に迫った。
米国の景気回復の速度は鈍いが、フォード・モーター幹部は「景気の改善を待っていた顧客が、我慢しきれず買い替えを始めている」と分析した。日系メーカーの在庫不足が解消したことも、市場全体の底上げにつながった。
トヨタ幹部は「米市場シェアは震災前の水準の14%に戻った。消費者心理は改善しており、12月から来年にかけ、さらに販売は回復していく」と述べた。
ただ、ホンダはタイの洪水の影響で再び新車供給が滞り、2カ月ぶりの減少となった。