少し前の話。
職場でも”使えない方“に位置付けされて居る、
50代中盤の「M男」さんという人が居ます。
実家は今勤務している「神奈川県」ではなく、「千葉県」です。
元々千葉の人で、千葉にうちの会社の工場があったのですが、
工場閉鎖の為、神奈川に来た人。
その人の実家に居る親が、
去年末辺りから体調が悪いと聞いていまして。
末期がんで、
その時点で余命宣告はされていたのですが、
余命宣告よりも長く生きていました。
少し前に記事にした、
寝たきりの家族がいる人とは別です。
で、数日前、
「いよいよ危なくなって病院に入院した」
という連絡が仕事中に入ったのを自分に言ってきたので、
自分は仕事よりプライベートな人間なので、
「危ないならまだ生きているうちに実家帰った方が良いんじゃない？」
と言って、
「休むなら連絡してくれれば大丈夫だから」
とも言ったのですが、
結局帰らず、普通に出勤して来ていました。
その数日後、
深夜勤務の時間帯で、
深夜2時過ぎに「M男」さんが、
「ちょっと緊急事態!」
「親がいよいよヤバいみたいだから帰るわ!」
ちょっと慌てた様子で言ってきて。
この時点で内心、
「だから言ったじゃん…」
と思いつつ、
当然、予想されていた事態なので、
こちらも、
「じゃあ早く帰りなよ、慌てて事故らないよう気を付けて。」
と常套句を言って帰るよう促し、仕事の引き継ぎを受けて、
仕事途中で抜けて早退帰宅する事に。
50歳も中盤なのに
「上司に連絡どうしよう…」
とか低レベルな事をほざいていたので、
「今夜中だから朝になったら連絡入れれば良いじゃん。」
と当たり前の事を自分が言い放つと、
「緊急事態宣言」から10分足らずで、
「M男」さんは帰っていきました。
その後、仕事の時間は過ぎ。
申し送り時間の少し前に、
一緒のシフトで勤務している
「N氏」という人から個人的に情報が回ってきて、
「死に目には間に合わなかったみたいだよ」と聞かされました。
これは申し送りでは当然公表されていません。
そこまで公表とか大問題ですから(笑)
朝になって、申し送り前にきちんと言いつけ通り？
M男さん本人から
「親が亡くなった」
との連絡が上司に行ったようです。
申し送りで「しばらく忌引でお休み」とのアナウンス。
その後、当日帰るまでに、
自分とM男さんとのここ数日の一連のやり取りを知っている
「N氏」との会話で、
「だからまだ生きているうちに帰れって言ったのにね。」
「そしたらあんな慌てて仕事が中途半端な状態で帰ること無かったのに」
「結局死に目に間に合わなかったし」
「まあ、M男さんらしいって言っちゃあらしいですけどね。」
と言うやり取りがされました。
帰宅後、LINEが入っていてM男さんでした。
M男さんから、
「あの後仕事大丈夫だった？」
と連絡が入っていたのと、
「しばらくお休みする」
旨のLINEが入っていましたので、
一連の事情知っていましたが、
「事情を知らない体」で
「間に合いました?」
と返信入れて、
どう反応が返ってくるか試してました。
返信はちゃんとあって、
「病院についたらもう亡くなっていた事」
の報告は有りました。
結局「やり直しの効かない物事」でやらかす人なんだよな…
だからもう危ないって連絡が来た日に帰れって促したのに。
人が死ぬタイミングなんか選べないんだからさ。
そんなM男さん、今日まで休みの予定です。
もしかしたら葬儀場や親族間のやり取りの絡みで、
もう少し長く休むかもしれないですね。