中学受験算数は「計算の速さ」だけではない|計算の工夫が算数センスと思考力を伸ばす
「うちの子は計算が遅い」「算数の宿題に時間がかかる」と悩んでいるご家庭は少なくありません。
中学受験を考えると、100ます計算のようなトレーニングで計算速度を上げることも確かに大切です。計算を正確に、ある程度のスピードで処理できることは、算数の基礎体力ともいえるからです。
ただし、中学受験算数で本当に重要になってくるのは、単純に「計算が速いか」「暗算ができるか」だけではありません。
その次の段階にあるのが、「数字をどう見て、どう組み合わせれば簡単に計算できるか」を考える力です。
「計算が速い子」は、計算そのものを減らしている
例えば、100ます計算を何秒で終えられるかという能力は、基礎力として非常に重要です。
しかし、その先にはもう一段階あります。
同じ計算問題を見たときに、
「この順番で計算するより、こちらを先にまとめたほうが簡単」
「この数字をいったん分解したほうが早い」
「100を作ってしまえば計算しやすい」
というように、複数のアプローチが浮かぶ子です。
これは、単純な暗算力とは少し違います。
大切なのは、答えを頭の中だけで計算できることではなく、問題を見た瞬間に「どうすれば楽に解けるか」を考えられることです。
例えば「99+37」であれば、「100+37-1」と考えることができます。
こうした計算の工夫を知っているだけでなく、「この数字なら、この方法が使える」と判断できることが重要なのです。
さらに算数が得意な子になると、計算結果を見たときに「この答えは大きすぎる」「ここまで小さくなるはずがない」といった違和感を持つこともあります。
つまり、計算を一つひとつ処理するだけではなく、数字そのものに対する感覚を持っているのです。
この感覚が、後の文章題や図形、割合、速さなど、さまざまな問題に取り組む際の思考力の源泉になっていきます。
「できない子をできるようにする」だけではない
ここは少し厳しい言い方になりますが、算数の学習では「できない子をできるようにする」だけでなく、できない状態を普通の状態まで引き上げ、普通にできる子をさらに伸ばすという考え方も非常に重要です。
そのためには、単純に問題数をこなせばいいわけではありません。
どこが理解できていて、どこが曖昧なのかを把握しながら進める必要があります。
ここに、オンライン教材を利用する大きなメリットがあります。
「分かったつもり」のまま先に進まないことが重要
例えば紙のワークブックで勉強していて、10問中8問正解したとします。
「8割できたから、この単元は大丈夫」
と考えて次に進むことは珍しくありません。
しかし、本当に重要なのは、残りの2問がなぜ解けなかったのかです。
これは英検などにも似ています。英検は、すべてを完璧に理解していなくても合格できる試験です。だからこそ、「合格した=すべてを理解している」とは限りません。
算数でも同じです。
6割、7割、8割程度の理解で先に進んでしまうと、そのときは問題なくても、1年後、2年後になって、その「小さな穴」が別の単元で突然大きな壁になることがあります。
ところが、その時点では「どこでつまずいたのか」が本人にも保護者にも分からないことがあります。
これが家庭学習で非常に難しいところです。
中学受験では「4年生・5年生の難問」が入試に出てくる
中学受験を考える場合、この問題はさらに重要になります。
四谷大塚の合不合判定テストなどで偏差値55前後までの学校を見ても、入試では4年生・5年生で学習する単元を土台にした、難度の高い問題が出題されます。
つまり、「その単元を一度習った」というだけでは足りません。
基本的な計算や公式を知っているだけでなく、そこから一歩進んで、条件を整理し、数字を組み合わせ、解き方を工夫する力が必要になります。
だからこそ、4年生、5年生になってから慌てて難問対策を始めるのではなく、その前段階から「数をどう見るか」という力を育てておく意味があります。
例えば3年生の段階で4年生の難しい問題に挑戦して、うまく解けなかったとします。
このとき、「4年生の問題だから4年生の内容をやり直そう」と考えるだけでは不十分かもしれません。
計算なのか、文章の読み取りなのか、割合なのか、それとももっと前の段階の数の理解なのか。
どこまで戻ればいいのかを判断すること自体が難しいのです。
だからこそ、学習状況を細かく把握してくれる仕組みには価値があります。
RISUの強みは「分かったことにして先に進まない」こと
RISU算数のようなオンライン教材を家庭学習に取り入れるメリットは、単に問題をたくさん解けることだけではありません。
子どもの理解度に合わせて学習を進め、苦手な部分を見つけながら必要なところに戻って学習できる点にあります。
「分かったつもり」で先に進んでしまうと、後になってから「なぜこの問題が解けないのか分からない」という状態になりがちです。
一方で、学習履歴をもとに弱点を把握できれば、「ここが苦手だから、ここをもう一度やろう」というアプローチができます。
これは、家庭だけで全単元の理解度を細かく管理しようとすると、かなり難しい部分です。
算数は短期間でも大きく変えられる
そして、算数には英語とは少し違った面白さがあります。
英語の場合、単語や熟語を覚えるといった、地道な積み重ねが欠かせません。いわば毎日少しずつ続ける「腕立て伏せ」のような学習も必要です。
一方、算数は学習方法や環境を変えることで、短期間でも大きく変化することがあります。
もちろん、すべての子が1か月、2か月で劇的に伸びるという意味ではありません。
しかし、これまで「計算を解いて答え合わせをする」だけだった子が、「どう計算すれば楽なのか」「別の解き方はないか」と考えるようになるだけでも、算数への向き合い方は大きく変わります。
計算力、計算の工夫、数字に対する感覚、そして「この答えはおかしい」という違和感。
こうした力が組み合わさることで、単なる計算力から、より高度な算数の思考力へとつながっていきます。
中学受験を考えるのであれば、計算問題を何問解いたかだけを見るのではなく、
「その数字をどう見ているのか」
「いくつの解き方が頭に浮かぶのか」
「理解していない部分を残したまま先に進んでいないか」にも目を向けてみることをおすすめします。
RISU算数は、こうした家庭学習を効率よく進めるための一つの選択肢になります。
「計算を速くする」だけではなく、「数字を見て、考えて、工夫して解く」。
中学受験算数で求められる力を考えるなら、こうした視点から日々の算数に取り組むことが、意外に大きな差につながってくるのではないでしょうか。
参考になれば・・・
でわ
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