国語は記述、数学は図形、英語は現在完了、理科・社会は資料読解。都立入試で得点につながる力 | おうち英語と中受の備忘録

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都立高校入試で今からやっておきたい5教科対策|共通問題から見る国語・数学・英語・理科・社会のポイント

都立高校の高校入試が近づいてくると、「結局、各教科で何をやっておけばいいのか」という疑問が出てきます。

もちろん、過去問を解くことは重要です。しかし、ただ過去問の点数を確認するだけではなく、都立高校の共通問題が何を測ろうとしているのかを理解したうえで、教科ごとに準備することが大切です。

今回の記事は都立高校を例に、ボリュゾと言われている偏差値45~55前後でこの時期から偏差値を上げるための学習ポイントについて書きたいと思います。

先ず前提として令和8年度の都立高校入試では、共通問題を受検した生徒は、国語約3万900人、数学約3万900人、英語約3万700人、社会・理科はそれぞれ約3万4400人に上りました。平均点は国語74.9点、数学60.4点、英語61.2点、社会59.9点、理科66.7点です。教科によって難易度や得点の取りやすさにはかなり違いがあります。

そこで今回は、都立高校の共通問題を中心に、5教科について「ここは押さえておきたい」というポイントを整理してみます。

国語は「長文を読む」だけではなく、記述まで逃げない

都立高校の国語でまず意識したいのは、長文読解+記述です。

特に文学的文章では、単純に物語の内容を追うだけではなく、登場人物の心情や行動、表現の効果などを文章中の根拠と結び付けて考える必要があります。

文学作品を読むときに難しいのは、現在の自分たちとは異なる時代背景や価値観が出てくることです。

「なぜ、この人物はこんな行動をするのか」

「なぜ、この表現がここで使われているのか」

ということを考えるためには、文章そのものだけではなく、その文章が置かれている状況を読み取る必要があります。

そして、もう一つ重要なのが記述問題です。

都立高校入試ではマークシート方式が導入されていますが、マークシートだけではありません。共通問題でも記述式問題が出題されます。東京都教育委員会も、マークシート方式であっても記述式の問題が含まれることを明示しています。

ここを「難しいから白紙」にしてしまうのは非常にもったいない。

記述問題が仮に10点程度の配点を持っているなら、その10点を全部取る必要はありません。まずは半分を取りに行くという発想でもいいでしょう。

「何を書けばいいかわからないから何も書かない」のではなく、本文中の根拠を使って、自分なりに答えを作る。

これは高校入試直前だけで身につくものではありません。普段から短い記述でもいいので、「なぜそう考えたのか」を文章にする練習をしておきたいところです。

実際、令和8年度の東京都教育委員会の分析でも、国語について「具体例と書き手の主張との関係を考えること」や、「根拠となる段落や部分に着目すること」、「情報の適否を見極めながら整理して読むこと」が指導改善のポイントとして挙げられています。

つまり、国語は「たくさん読む」だけではなく、根拠を探し、整理し、必要なら書くところまでやっておきたいのです。

数学は関数だけではない。「立体を切る」問題にも備える

数学については、関数、図形、確率など、当然押さえておきたい分野があります。

ただ、都立高校入試を考えるなら、個人的には立体図形、とくに立体を切断したときの断面を考える問題にも注意しておきたいと思います。

立体の切断は、単純に公式を覚えて解く問題ではありません。

「この立体をこの方向から切ったら、どんな図形になるのか」

「切断面の形は何か」

「どの長さや面積が求められるのか」

といったことを、頭の中で立体的に考える必要があります。

しかも、ここは問題そのものに手間がかかります。

平面図形なら紙の上で比較的すぐに処理できても、立体になると、補助線を引いたり、別の角度から見たりしながら考える必要があります。

したがって、数学では単に「解法を覚える」のではなく、実際に図を描いて、手を動かして考える習慣をつけておくことが重要です。

そして、数学の共通問題の平均点は令和8年度で60.4点。国語の74.9点と比較すると、平均的な受検生にとって数学は得点差が生じやすい教科です。

だからこそ、難問だけを追いかけるよりも、基本的な計算や関数、図形の標準問題を確実に取り、そのうえで差がつく問題に対応できるようにするという順番が重要になります。

英語は「現在完了」を軸に時制を整理する

英語について、文法で一つだけ挙げるなら、私は現在完了をきちんと押さえることを勧めたいと思います。

現在完了は、単なる一つの文法事項ではありません。

「経験」

「継続」

「完了・結果」

など、過去と現在を結び付けて考える必要があります。

ここが曖昧だと、過去形との違いも曖昧になりやすい。

さらに、英語では時制を正しく理解することが、文法問題だけでなく長文読解やリスニングにもつながります。

「いつ起きたことなのか」

「今も続いているのか」

「すでに終わったことなのか」

という時間の感覚を持って英文を聞いたり読んだりする必要があるからです。

また、都立高校の英語ではリスニングもあります。令和8年度の英語の平均点は61.2点でした。

したがって、英語は単語や文法を紙の上だけで覚えるのではなく、実際に英文を聞いて、時制や意味を耳から処理する練習もしておきたいところです。

現在完了を入り口にして、過去形、現在形、未来表現などを整理し、「いつの話なのか」を意識する。

これは高校入試の英語を安定させるうえで、かなり重要な土台になります。

理社は「知識」から「データを読む」へ

理科と社会については、暗記を軽視することはできません。

しかし、入試対策を暗記だけで終わらせてはいけません。

特に意識したいのが、グラフ・表・図と文章を結び付ける力です。

理科なら実験結果のグラフや表、社会なら統計資料、地図、グラフなどが出てきます。

そこで問われているのは、「この用語を知っていますか」だけではありません。

「このデータから何が読み取れますか」

「この変化が起きた理由は何ですか」

「文章で説明されている内容と、このグラフはどう関係していますか」

という問題への対応力です。

令和8年度の平均点を見ると、社会は59.9点、理科は66.7点でした。

ここで大切なのは、平均点の高低だけを見ることではありません。

理科・社会で点数を伸ばしたいなら、用語を覚えたあとに、その知識が実際の資料の中でどう使われるのかまで確認することです。

例えば歴史なら年号だけを覚えるのではなく、「この出来事の前後で社会がどう変化したのか」を考える。

地理なら県名や産業を暗記するだけではなく、人口、気候、農業、工業などのデータと結び付ける。

理科なら公式を覚えるだけではなく、実験結果をグラフにしたとき、どのような変化が起こるのかを考える。

この一段階を入れるだけでも、入試問題への対応力は変わってきます。

実は「データと文章を結び付ける力」は英語にもつながる

そして面白いのが、ここまで話してきた「データと文章を結び付ける力」は、理科・社会だけのものではないということです。

英語でも、グラフや資料を使った問題が出てくることがあります。

つまり、

資料を見る → 情報を読み取る → 文章と結び付ける → 答えを判断する

という能力は、教科を横断して必要になります。

これは今の高校入試を考えるうえで非常に重要なポイントです。

昔の「知識を覚えて、その知識を答える」という勉強だけではなく、持っている知識を資料の中で使う力が求められているからです。

都立高校入試は「5教科を別々に勉強する」だけではもったいない

ここまで5教科を見てくると、それぞれ違うように見えて、実は共通する力があります。

国語では文章から根拠を探す。

数学では図を正確に読み取る。

英語では文章や音声から時間や状況を判断する。

理科では実験データを読む。

社会では統計や地図などの資料を読む。

つまり、都立高校入試で問われているのは、単純な暗記量だけではありません。

「与えられた情報を読み取り、それまでに身につけた知識と結び付けて答える力」が重要になっています。

だからこそ、受験勉強の後半になってから「とにかく過去問を解く」だけではなく、今の段階から各教科について、自分がどこで失点しているのかを細かく確認しておきたい。

国語なら記述から逃げていないか。

数学なら図形を頭だけで処理していないか。

英語なら現在完了を含めて時制を理解しているか。

理科・社会なら資料を見た瞬間に知識問題だと思い込んでいないか。

こうした部分を一つずつ確認していくことが、都立高校入試の得点力につながります。

なお、都立高校には自校作成問題を使用する学校もあり、日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立、新宿、墨田川、国分寺などでは国語・数学・英語を自校作成問題とし、社会・理科は共通問題を使用します。

したがって、この記事で扱った内容は特に都立高校の共通問題を中心に受験する層に向けた基本戦略として考えてください。

高校受験の勉強では、「何をやるか」だけでなく「どこで点を取るか」を決めることが重要です。

5教科すべてを完璧にする必要はありません。

まずは、国語なら記述、数学なら図形、英語なら現在完了と時制、理科・社会ならグラフ・図・資料の読み取りというように、各教科で一つ、自分の得点力を底上げするポイントを決める。

そこから過去問や模試の結果を使って、さらに弱点を絞り込んでいく。

都立高校入試では、こうした小さな積み重ねが、最後の数点、そして合否を分ける点差につながっていくのだと思います。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

 

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