英語を学んでいくと、ある程度のところで「単語をどれだけ覚えたか」という話が出てきます。
英検が近づいて来たので今回は英検での準2級までに覚えておきたいことを書いていきたいと思います。
英検だけでなく、高校受験や模試を受ける場合も同じです。
級が上がれば、それだけ必要になる単語や熟語も増えていきます。単語帳を使って語彙を増やすことは、もちろん大切です。
ただ、子どもの英語学習を見ていて思うのは、単語や熟語をただ一つずつ暗記していくことだけが、英語力を伸ばす方法ではないということです。
むしろ、ある程度の語彙が身についてきた段階では、「その単語や熟語が、なぜその形で使われているのか」を理解することが重要になってきます。
その中でも、僕が準2級までに覚えておいた方が良い、特に大切だと思っているのが「前置詞」です。
■前置詞は日本語訳だけで覚えると曖昧になる
例えば、
on=~の上に
in=~の中に
at=~で
学校では、このように覚えることが多いと思います。
もちろん、最初の入口としてはこれで構いません。
しかし、この覚え方だけでは、英語を読んでいるうちに必ず「なぜ?」という場面に出会います。
例えば、
on the table
なら、「テーブルの上に」です。
これは非常に分かりやすい。
ところが、
on the wall
となると、「壁の上に」とは訳しません。
日本語では「壁に」です。
さらに、
on the board
なら「ボードに」。
on the bus
なら「バスに乗って」。
on a bicycle
なら「自転車に乗って」。
こうなると、
「on=上」
という覚え方だけでは説明できなくなります。
■onの本当のイメージは「上」ではない
では、onをどう捉えればいいのでしょうか。
僕は、まず「何かの表面にピッタリ接している」というイメージを持つと分かりやすいと思っています。
テーブルの上に本がある。
本はテーブルの表面に接しています。
壁に写真がある。
写真は壁の表面に接しています。
ボードに文字が書かれている。
文字はボードの表面に接しています。
つまり、「上だからon」なのではありません。
「対象との接触」という感覚があり、その結果として「上」にある場合もあれば、「横」にある場合もある。
ここが重要です。
「on=上」と覚えてしまうと、壁が出てきた瞬間に例外になります。
しかし、
「on=対象の表面に接している」
というイメージを持っていれば、壁に写真があることも、それほど不思議ではなくなります。
英語を日本語訳で覚えるのではなく、英語が持っている基本的なイメージから理解する。
これは前置詞を学ぶ上で、とても大切な考え方だと思います。
■乗り物でonを使う理由
この違いが特に分かりやすいのが、乗り物です。
例えば、
on the bus
on the train
on the plane
on a bicycle
などがあります。
日本語だけで考えると、「バスの中にいるのだからinでは?」と思うかもしれません。
確かに、物理的には人間はバスという空間の内部にいます。
そのため、
in the bus
という表現が完全に成立しないわけではありません。
例えば、バスという空間の内部にいることそのものを強調する文脈ではinが使われることがあります。
しかし、普通に「バスに乗っている」と言いたいときには、
I am on the bus.
となります。
ここでは、バスを「内部空間」として捉えるのではなく、「乗って移動するための乗り物」として捉えています。
自転車なら、さらに分かりやすいでしょう。
on a bicycle
は、自転車という乗り物に乗っている状態です。
このように、前置詞は単純に日本語の「中」「上」に置き換えればいいものではありません。
話し手が対象をどのように捉えているのか。
その視点まで考えると、前置詞の使い分けが見えてきます。
■inも「中」とだけ覚えない
同じことはinにも言えます。
in=中
というのも、入口としては正しい。
しかし、もう少し広げて、
「ある空間や範囲の内側に入っている」
というイメージを持つと分かりやすくなります。
in the box
なら、箱という空間の内側。
in the room
なら、部屋という空間の内側。
in Tokyo
なら、東京という一定の範囲の内側。
ここで大事なのは、「in=四方を完全に囲まれている」ということではありません。
「ある範囲の内側」という感覚です。
だから、場所だけでなく、時間や状態など、さまざまな用法へと意味が広がっていきます。
一つの日本語訳を覚えるのではなく、「この前置詞は何を表現するために使われているのか」という中心部分を捉える。
これが前置詞を理解するポイントだと思います。
■atは「場所」ではなく「一点」という感覚
atも同じです。
at=~で
とだけ覚えていると、inとの違いが分かりにくくなります。
atは、広がりのある空間そのものというより、「ある一点・場所・ポイント」に意識を向けるイメージがあります。
例えば、
at the station
なら、「駅という場所・地点にいる」。
一方で、
in the station
なら、「駅という建物・空間の内部にいる」という方向に意識が向きます。
もちろん、実際の英語では文脈によって意味やニュアンスが変わります。
だから「at=一点」と丸暗記すれば終わり、という話ではありません。
大切なのは、
inは内側
onは接触・表面
atは一点
というように、前置詞ごとの中心的な感覚を持っておくことです。
■多読や英語の歌では「塊」で覚えている
ここで、多読や英語の歌、リスニングなどの経験が生きてきます。
英語をたくさん聞いたり読んだりしていると、
be interested in
depend on
look at
listen to
be good at
といった表現を、いちいち文法的に分解せず、一つの塊として認識するようになります。これは非常に自然なことです。
何度も同じ表現に触れているうちに、
「この言葉の後ろには、この前置詞が来る」
という感覚ができてくるからです。
例えば、子どもが英語の歌を聞いているときに、「この前置詞はなぜonなのか」などと考えているわけではありません。
何度も聞くことで、その表現全体を一つの音と意味のまとまりとして受け取っています。
多読でも同じです。
大量の英文に触れていると、
単語+前置詞
という小さな単位が、次第に一つのまとまりとして処理されるようになります。
■ところが英検では、その「塊」が分解される
ところが、英検などの試験になると話が変わります。
普段の読書では、
「この表現、なんとなく知っている」
で読めていたものが、問題になると、
「4つの選択肢のうち、どれが正しい?」
と聞かれます。
そこで、普段は一つの塊として処理していたものが、突然分解されます。
すると、
「たしかonだった気がする」
「inだったかな?」
「こっちも聞いたことがある」
という曖昧な判断が発生します。
ここに、前置詞の理解の差が出てきます。
■単語帳だけでは前置詞が曖昧になりやすい
単語帳で熟語を覚えること自体は悪いことではありません。
むしろ、語彙を増やすためには必要です。
ただ、
「depend on=~に頼る」
「be interested in=~に興味がある」
「be good at=~が得意」
という形だけで覚えていると、前置詞そのものについて考える機会が少なくなります。
すると、似たような表現が出てきたときに、最後の一語だけが曖昧になる。
英検のように正解・不正解が明確に分かれ、数問の差が合否に影響する試験では、この「なんとなく知っている」が意外と大きな弱点になります。
特に英検では、単語そのものを知らない問題だけでなく、文脈の中で適切な語句を選ぶ問題があります。
2024年度から準2級の問題形式も変更され、短文の語句空所補充は15問となっています。つまり、単純に暗記した知識だけでなく、英文の中で語句を正確に処理する力も重要です。
だからこそ、「単語を覚える」というところで止めず、「その単語はどのように他の言葉と結びついているのか」まで見ておく価値があります。
■前置詞が分かると熟語が面白くなる
前置詞を意識するようになると、熟語の学習も少し変わります。
例えば、
look at
listen to
depend on
be interested in
という表現を見たとき、
「これは全部、丸暗記するもの」
と考えるのではなく、
「なぜここではatなのか」
「なぜここではtoなのか」
「なぜdependにはonなのか」
と考えることができます。
もちろん、英熟語のすべてを前置詞のコアイメージだけで説明できるわけではありません。
慣用的に定着している表現もあります。
ですから、「前置詞の意味が分かれば熟語を全部推測できる」という話ではありません。
しかし、前置詞を意味のない記号として覚えるのではなく、「一定のイメージを持った言葉」として捉えることには大きな意味があります。
■前置詞の理解は長文読解にもつながる
そして、この力は語句問題だけにとどまりません。
英文を読むとき、毎回すべての単語を日本語に置き換えていたら、文章が長くなるほど処理に時間がかかります。
一方で、
「inだから、この範囲の内側」
「onだから、この対象との接触」
「atだから、この地点」
という感覚が身についていると、英文の構造をより素早く捉えられるようになります。
つまり、前置詞は非常に小さな単語ですが、英文の中で「言葉と言葉の関係」を作っています。
長文読解では、この小さな関係性を積み重ねながら文章全体を理解していきます。
だから、前置詞を丁寧に理解することは、単なる文法問題対策ではなく、読解力の土台にもなっていくのです。
■英語を「日本語に変換する力」から一歩進める
英語学習でありがちなのが、
英語を見る
↓
日本語に訳す
↓
意味を理解する
という流れです。
もちろん、最初の段階では必要です。
しかし、いつまでもこの方法だけでは、英語を読むスピードに限界があります。
少しずつ、
英語を見る
↓
英語のイメージを持つ
↓
意味を理解する
という処理へ移っていく必要があります。
前置詞は、その練習に非常に向いています。
「on=上」と日本語に変換するのではなく、
「on=対象との接触」
という感覚を持つ。
「in=中」と訳すのではなく、
「in=ある範囲の内側」
という感覚を持つ。
「at=~で」と訳すのではなく、
「at=ある一点・場所」
という感覚を持つ。
このように、英語の言葉を日本語訳だけではなく、イメージとして捉えていく。
■英検準2級までに身につけたいのは「知識」だけではない
英検準2級までの学習では、もちろん単語や熟語を増やしていく必要があります。
しかし、そこで「何語覚えたか」だけを目標にしてしまうのは、少しもったいないと思います。
大切なのは、
知っている単語を増やすこと。
そして、その単語がどのように使われるのかを知ること。
さらに、その言葉同士の関係を感覚として理解すること。
その意味で、前置詞は非常に重要な存在です。
たった二文字、三文字の小さな単語ですが、英文の意味を大きく左右します。
「on=上」
だけではなく、
「on=接触している」
と捉えてみる。
すると、テーブルの上も、壁も、ボードも、乗り物も、バラバラの暗記事項ではなくなってきます。
「in=中」
から、
「ある空間や範囲の内側」
へ広げる。
「at=~で」
から、
「ある一点・場所」
へ広げる。
こうした基本的なイメージが積み重なっていくと、熟語を覚えるときにも、長文を読むときにも、英語を聞くときにも、少しずつ同じ知識が別の形で働き始めます。
単語帳で覚えた一つの知識が、一つの問題を解くためだけに存在するのではなく、読解やリスニング、ライティングの中でも使える知識になっていくわけです。
英語学習では、どうしても「単語数」「熟語数」「覚えた文法項目」のように、数えられるものに目が向きます。
もちろん、それらも大切です。
でも、その裏側にある「英語をどう捉えるか」という感覚も同じくらい大切なのではないでしょうか。
そして、その感覚を育てるうえで、前置詞は非常に優れた入り口だと思っています。
英検準2級までの学習だからこそ、単語や熟語をただ増やすだけではなく、その一つ一つを「英語の感覚」として理解していく。
その積み重ねが、その先の英語学習にもつながっていくのだと思います。
参考になれば・・・
でわ
こんな記事が読まれています。
・171 中学受験におけるアウトソーシング(外注)とDIY(伴走)
・397 四谷大塚全統小偏差値55の衝撃!中学受験を「しない」選択が拓く、リアル進路
・全国統一小学生テスト6月傾向と偏差値60の真実|学年別の実態とレンジで見る理由
QQ Englishでオンライン英会話をしています。一緒に英語を学びましょう!
https://s.qqeng.cc/sp/85gvi6gimtyb
最近開始したネイティブキャンプ。
今なら小中高校生キャンペーン中です。
この機会に是非!
娘っ子RISU算数2か月無料期間シリーズ
この度娘っ子が小学校範囲を完走したRISU算数。
*「一週間お試しキャンペーン」について
今回オススメするのはRISU算数/
通常、RISUは本契約のみ受け付けていますが、クーポンコードを入力することでお試しが可
お試し後、本契約に進まれた場合:お試し費用は無料
お試しのみで終了の場合:送料・手数料として1,980円(
お試し期間でも本契約と同じサービスが受けれるので是非。
GW前にオススメです!
GW期間中にかなりその気になれば進めることが可能ですよw
クーポンコードは「cax07a」です。
下記リンクから1週間お試しキャンペーンに参加できます。
その際に上記クーポンコードを入力してください。
・RISU算数:https://www.risu-
↑(小学生)娘っ子(小2)がはじめたコース
・RISUきっず:https://www.risu-japan.com/lp/
↑(年中~年長)












