高校受験は中1からでは遅い?偏差値63を超える子の英語・数学の積み上げ方 | おうち英語と中受の備忘録

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高校受験で偏差値63を超えるには? 中1からの英語・数学では遅いのか、先取り教育をどう考えるか

高校受験を考えるとき、「中学校に入ってから塾に通えば何とかなる」と考える家庭は少なくありません。

中1になったら英語と数学を塾で勉強する。
中2になったら受験を意識して勉強量を増やす。
中3になったら過去問を解いて、入試対策をする。

一見すると、ごく普通の高校受験対策です。

しかし、もし目標が都立高校の上位層、さらに偏差値63前後を超える高校を目指すということであれば、この「中学生になってから普通に積み上げる」という発想だけでは、かなり厳しいのではないでしょうか。

個人的に思うのは、いまでもたまに聞かれますが、早期・おうち英語で英語をやっていて、全統小を受けているってなると「当然中受でしょ」と言われるんですが、それ自体今どき・・・って思ってしまいます。と言うのも、英語が強ければ強いほど、効果を発揮するのはどこまでいっても高受ですからねw

今回考えたいのは、「塾に行くかどうか」「高受ならどうにか・・・」という話ではありません。重要なのは、中3になった時点で、どこまでの学力を持っている状態を作っておくのかということです。

偏差値63を一つの分水嶺として考える

ここでは、あえて偏差値63を一つの分水嶺として考えてみます。

もちろん偏差値63という数字そのものが、すべての高校受験に共通する絶対的な境界線ではありません。しかし、上位都立高校を視野に入れたとき、「平均より少しできる」だけでは届かない層であることは間違いありません。

東京都の令和8年度都立高校入試では、全体の平均点は国語74.9点、数学60.4点、英語61.2点、社会59.9点、理科66.7点でした。受検者は数学で約3万900人、英語で約3万700人に及びます。

ここで注目したいのが、上位校を狙う場合の「科目構造」です。

都立の自校作成問題実施校では、国語・数学・英語を各高校が独自に作成し、社会・理科は共通問題を使用します。現在、日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立、新宿、墨田川、国分寺などが自校作成校に含まれます。

つまり、上位校を目指す場合には、英語・数学・国語で学校ごとの難度に対応しなければなりません。

特に英語と数学は、「中学校の定期テストで90点を取れる」というレベルだけでは、そのまま自校作成問題に対応できるとは限りません。

ここに高校受験の難しさがあります。

「中1から英語を始めれば間に合う」は本当に正しいのか

以前の私は、「中1から英語を本格的に始めても、高1くらいまでに英検2級を目指せば間に合う」というような説明をしていました。これは、少なくとも今回の前提では甘すぎる考え方です。

英検の公式な目安を見ると、3級は「中学卒業程度」、準2級は「高校中級程度」、2級は「高校卒業程度」、準1級は「大学中級程度」とされています。

つまり、

「中3で英検3級相当」

「高1で英検2級」

「高2以降で準1級」

という単純な一本道を想定すると、難関大学まで見据えた場合には、かなり後ろにずれ込んでしまいます。

もちろん英検の級と入試問題の難度は完全に一致するものではありません。

しかし、英語力を客観的に測る一つの指標として考えれば、中3時点で3級程度の英語力から、高校1年で2級、さらに準1級へ進むというのは、誰でも普通に達成できるような階段ではないことは分かります。

特に中3までに都立自校作成校レベルの英語を戦えるようにするのであれば、「中1から英語を始めればいい」というより、中1までにどこまで土台を作れているかが重要になります。

英語は「先取り」だけではなく、スコアリングが必要になる

ここでいう先取り教育は、単純に学校の教科書を半年早く終わらせることではありません。

重要なのは、先取りした結果が何らかの形で確認できることです。

例えば、

英単語を覚えた。
文法を理解した。
英文を読めるようになった。

という自己評価だけではなく、英検や模試などによって「現在どの程度の英語力なのか」を確認する。

そして、そのスコアを一つずつ積み上げていく。

この意味で、英語については「塾に通っている」という事実そのものには、それほど大きな意味はありません。

中1から週に何回か塾へ行って、学校の授業の少し先を勉強している。

それだけでは、「先取りしている」とは言い切れないでしょう。

本当に重要なのは、

どこまで先に進んでいるのか。
その学力を客観的に測れるのか。
次の目標が設定されているのか。
そして、その目標を達成したら次の段階へ進めるのか。

ということです。

数学も同じ。むしろ数学では以前から起きていた

これは英語だけの話ではありません。

数学では以前から、先に進んでいる子と、学校進度に合わせて学習している子との間に差が生まれていました。

高校数学に入ってから一気に差がつくように見えて、実際には中学校数学の段階で既に差がついている。

そして高校受験では、数学が単なる「中学校数学の知識確認」ではなく、複数の知識を組み合わせて解く問題に対応する必要があります。

だからこそ、上位を狙う家庭では「中3になったら受験数学を始める」のでは遅い。

中1、中2の段階で、

「どこまで理解しているか」

「どの程度の問題まで解けるか」

「次に何を学ぶのか」

を明確にしておく必要があります。

理科・社会を軽視していいという話ではない

一方で、ここを誤解してはいけません。

理科と社会は共通問題だから簡単、という意味ではありません。

実際、令和8年度の平均点は社会59.9点、理科66.7点です。

むしろ上位を狙うなら、理科・社会は「取りこぼさない科目」として重要になります。

ただし、自校作成校では英語・数学・国語に独自問題が用意されるため、上位層で差がつくポイントを考えると、英数を後回しにする戦略にはリスクがあります。

言い換えれば、

理社で大崩れしないこと。
そのうえで英語と数学で上位層に食い込むこと。

この組み合わせが必要になります。

「とりあえず塾に行く」では、どこまで行けるのか

ここで、かなり厳しい話をします。

中1から中3まで、小規模な塾に通い、英語と数学を学校より少し先取りする。

定期テストではそこそこ点数を取る。

英検は特に受けない。

模試で継続的に現在地を確認するわけでもない。

学校より少し先に進んでいるだけで、「先取り教育をしている」と考える。

この状態では、上位校を狙うための戦略としては弱いのではないでしょうか。

もちろん、その方法でも本人の能力や努力によって高い学力に到達するケースはあります。

しかし、「普通に塾に通っていれば自然に偏差値63を超える」と考えるのは危険です。

むしろ、偏差値57までは比較的対応できても、そこから先で壁にぶつかる可能性があります。

なぜなら、偏差値が上がるほど「学校の内容を理解している」だけでは足りなくなり、問題処理能力、語彙力、英文読解力、数学の思考力、処理速度、そして既習範囲の完成度まで要求されるからです。

だから「小学校でのポジショニング」が重要

ここまで考えると、小学校段階の学習をどう考えるべきかが見えてきます。

小学生のうちに高校受験の問題を解く必要がある、という話ではありません。

重要なのは、中学校に入ったときに、どの位置からスタートするかです。

中1の4月から全員が同じスタートラインに立つわけではありません。英語についても、アルファベットから始める子と、既に基本文法や語彙を身につけている子では、その後の時間の使い方が変わります。数学についても、計算や文章題、図形、割合などの基礎が安定している子と、そこに時間がかかる子では、中学校数学に投入できる時間が変わります。

だから小学校段階で重要なのは、単純な「先取り競争」ではありません。

中学校に入ったとき、英語と数学をどの位置からスタートさせるのか。

これが「ポジショニング」です。

高校受験から逆算すると、スタート地点が見えてくる

高校受験で偏差値63以上を狙う。

さらにその先に大学受験がある。

そして、大学受験で難関大学を狙う。

ここまで逆算すると、中1から高校受験を考えるのではなく、むしろ小学校高学年から「中1をどう迎えるか」を考えたほうが合理的です。

もちろん、全員が小学生から英検2級を目指す必要はありません。

また、英検を取得していれば高校受験に勝てるわけでもありません。

英検はあくまで英語力を測る一つの物差しです。

しかし、英検には級ごとの明確な到達目安があり、CSEスコアやCEFRによって英語力を継続的に確認することもできます。

だからこそ、「何となく英語が得意」ではなく、「現在ここまで来ている」と確認する材料として使う価値があります。

中1から始めることが問題なのではない

結局、問題は「中1からでは遅いのか」という単純な話ではありません。

中1から本格化しても、もちろん伸びる子はいます。

ただし、中1から普通に始めることと、中1から本格的に先取り・到達度管理を始めることは全く違うということです。

前者なら、学校進度に合わせて塾で勉強する。

後者なら、目標から逆算して、英語と数学の到達地点を設定し、定期的にスコアリングしながら進める。

この違いは大きい。

そしてここ暫く書いている偏差値63というラインを一つの目安にするなら、後者の考え方が必要になってくるのではないでしょうか。

高校受験は、中3になってから始まるものではありません。

中3の秋になって「もっと早くやっておけばよかった」とならないために、必要なのは早期の受験対策そのものではなく、中3になった時点でどこまでの学力を完成させておくのかを、逆算して考えることです。

「塾に通っている」という状態をゴールにしない。

「学校より少し先をやっている」ことを先取り教育と呼ばない。

英語なら英検や模試などで現在地を確認する。

数学なら学年を超えてどこまで理解・運用できているかを確認する。

そして、中1、中2、中3と段階的に学力を積み上げていく。

これが、高校受験で上位層を目指すための「積み上げ型」の教育なのだと思います。

そして、この視点に立つと、次に考えるべき問いは一つです。

では、小学生のうちにどこまでやっておけば、中1から上位層を狙えるスタートラインに立てるのか。

高校受験を考えるなら、本当の勝負は中3ではなく、そのずっと前から始まっているのかもしれません。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

※今日のおまけ

結局のところ、小学校時代の家庭学習や学習習慣がどこに結びついているかというと、趣味か先取り教育かに別れるかもしれないと思っています。と言うのも、趣味というとちょっと乱暴な書き方かもしれませんが、昨今で言う探求と言ったほうがいいかもしれませんね。ただそれが中受であれ、高受であれどこかしらに結びついていくと言うことをある程度事前から考えておくほうがいいのかなと思っています。

 

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