解法を整理し、再利用できる形で頭の中に残すことではないかと僕は考えています | おうち英語と中受の備忘録

おうち英語と中受の備忘録

【娘っ子と英語】
1〜3歳
職場の託児所に外国人家族が多数おり、自然と英語のおしゃべりと英字絵本などの多読を開始。
4〜6歳
モンテ幼稚園入園。英語は動画や音楽・絵本がメイン。
海外サーバーにて英語チャット。園の外部英語講師に英語早期教育を勧められる。

 

「1000個の解法」を覚えるより大切なこと。難関校で本当に問われる「思考プログラム」

公文式や塾で学ぶ解法はとても大切。でも、その先にある「思考プログラム」を身につけることが、長く伸び続ける学力につながるのではないかと僕は考えています。

これまでの記事では、公文式の価値や、大量演習が持つ意味について書いてきました。

誤解してほしくないのですが、僕は公文式を否定したいわけではありません。

むしろ、基礎計算を反復し、自動化するという考え方は非常に優れたメソッドだと思っています。

また、大手中学受験塾が体系化してきた学習法にも、多くの実績があります。

それでも、僕の中にはずっと一つの疑問がありました。

「学力とは、本当に解法をたくさん覚えた量で決まるのだろうか。」

難関中学、難関高校、難関大学へ進学する子どもたちを見ていると、確かに膨大な知識を持っています。

何百、何千という問題に触れ、多くの解法を知っています。

しかし、本当に最後まで伸び続ける子は、それらを一つひとつ独立した知識として覚えているのでしょうか。

僕は違うと思っています。

彼らは「1000個の解法」を持っているのではありません。

頭の中で、それらをもっと少ない数の「思考プログラム」として整理しているのです。

例えば、パソコンを想像してみてください。

1TBのデータベースから必要な情報を検索するのと、250GBのデータベースから検索するのでは、一般的には後者の方が速く目的の情報へたどり着けます。

もちろん、単純比較はできません。

しかし、大切なのは容量ではなく、「どう整理されているか」です。

勉強も同じではないでしょうか。

解法を1000個、そのまま並べて保存するよりも、「これは同じ考え方で解ける」「これは応用形だ」と整理できている子の方が、必要な情報を素早く取り出せます。

つまり、本当に必要なのは知識の量ではなく、知識の構造なのです。

僕は、この構造こそが「思考プログラム」だと思っています。

例えば、小学校低学年で習う足し算や引き算です。

一桁の足し算、二桁の足し算、三桁の足し算、繰り上がり、繰り下がり。

これらを全部別々の解法として覚えていたら、とても効率が悪いですよね。

実際には、一つひとつを暗記しているわけではありません。

「位をそろえる」「十のまとまりを作る」「繰り上がる」という基本的な処理を理解し、それを何度も使っています。

つまり、一つのプログラムをさまざまな場面で実行しているだけなのです。

この考え方は、算数だけではありません。

国語でも、理科でも、社会でも同じです。

知識を増やすことももちろん大切です。

しかし、それ以上に重要なのは、「この問題はどの考え方を使えばいいのか」を瞬時に判断できる状態を作ることだと僕は思っています。

以前、難関中学の過去問で印象的な問題を見ました。

「貝塚が点在しています。このことから何が分かりますか。」

答えは、「昔の海岸線がこの辺りにあったことが分かる」という内容です。

この問題を見て、僕は少し不思議な気持ちになりました。

なぜなら、これは暗記していなければ解けない問題ではないからです。

貝殻は海の近くにあります。

その貝殻が大量に見つかる場所が内陸にある。

それなら、「昔はここまで海だったのではないか」と考えるのは、ごく自然な推論です。

実際、この問題は正答率がそれほど高くありません。

でも、それは「知識が足りない」からなのでしょうか。

僕は少し違う気がしています。

普段から、「知識を思い出す」ことばかり求められている子は、「そこから考える」というプロセスを使う機会が少なくなります。

一方で、「まず考えてみよう」という習慣がある子は、初めて見る問題でも、自分の持っている知識を組み合わせて答えへたどり着けます。

つまり、知識ではなく、知識を動かすプログラムが違うのです。

もちろん、知識は必要です。

解法も必要です。

僕は暗記そのものを否定しているわけではありません。

ただ、暗記の目的は「量を増やすこと」ではなく、「整理すること」にあるのではないでしょうか。

1000個の解法を1000個のまま持ち続けるのではなく、100個の思考プログラムへ整理していく。

その発想があれば、教科が変わっても、学年が上がっても、応用が利くようになります。

そして僕は、この「整理する力」こそ、小学生のうちに少しずつ身につけていくべきものだと考えています。

後編では、この思考プログラムという考え方を、マークシート式の入試や、公文式・塾での反復学習、そして「ひらめき」が生まれる瞬間という視点から、もう少し掘り下げてみたいと思います。

 

参考になれば・・・

 

後編につづく

 

 

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