最レベ算数の点数と全統小偏差値は一致する?低学年で本当に見るべき数字とは【前編】
「最レベ算数で標準80点、ハイレベル70点だったけれど、このくらいだと全統小では偏差値はいくつくらいなのだろう?」
低学年のお子さんを持つ保護者であれば、一度は気になったことがある疑問ではないでしょうか。
インターネットで検索すると、「最レベ○点なら偏差値○○」というような情報も見かけます。しかし、実際に多くの子どもを見ていると、そのような単純な換算では説明できないケースが非常に多いと感じます。
今回は、実際の学習経験や全統小の結果を踏まえながら、「最レベ算数」と「全国統一小学生テスト(全統小)」の関係について考えてみます。
最レベ算数と全統小は似ているようで違う
最レベ算数は、低学年向け教材の中でも難易度が高く、思考力問題も数多く収録されています。
一方、全国統一小学生テストも思考力を問う問題が多く出題されるため、「最レベができれば全統小もできる」と考えられがちです。
確かに方向性は似ています。しかし、両者には大きな違いがあります。最レベは一つひとつの単元を深く学習する教材です。
計算、図形、文章題、規則性などをテーマごとに集中的に学ぶため、その単元が得意であれば高得点を取りやすく、逆に苦手単元であれば点数が大きく下がることも珍しくありません。一方で全統小は、一回の試験の中に様々な分野が混在します。計算問題だけではなく、図形、文章題、規則性、論理的思考などが短時間で次々と出題されます。
つまり、
「知っている単元を解く教材」
ではなく、
「総合力を時間内に発揮する試験」
という違いがあります。そのため、最レベの点数だけを見て偏差値を断定することはできません。
標準80点・ハイレベル70点ならどう考える?
例えば、標準レベル80点ハイレベル70点という結果であれば、「偏差値60は確実」と言い切ることはできません。
僕自身は、このくらいの点数であれば、全統小では偏差値55前後からスタートし、問題との相性や当日の出来によって58〜60程度まで十分に考えられるレンジだと思っています。実際に全統小は受験者数が多く、上位層も厚いため、「教材でよくできた」ことと「模試で高偏差値を取る」ことは必ずしも一致しません。
だからこそ、最レベの点数をそのまま偏差値へ換算することにはあまり意味がありません。むしろ重要なのは、その点数の中身です。
単元による点数のブレは当たり前
低学年の最レベを解いていると、
図形は80点を超える
文章題になると70点前後
規則性になると60点台
このようなことは普通に起こります。逆に言えば、毎回80点以上を安定して取る子は、その単元をかなり理解しているということになります。
つまり、一回の結果だけで
「実力が落ちた」
「伸びなくなった」
と判断する必要はありません。
重要なのは、
今回はどの単元で失点したのか
どの考え方が理解できていなかったのか
次回同じタイプが出たら解けるようになったか
という視点です。
最レベは偏差値を測る教材ではなく、苦手単元を見つける教材だと考えた方が、長い目で見れば大きく成長できます。
点数よりも「積み上げ」が重要
低学年では、まだ学習経験そのものが少ないため、知っている問題と知らない問題の差が大きく表れます。つまり、能力差というより経験差が点数になって現れる場面も少なくありません。
そのため、
「今回は60点だった」
「今回は80点だった」
という数字だけを追いかけても、大きな意味はありません。
大切なのは、
「昨日できなかった問題が今日は解けるようになった」
という積み重ねです。この考え方を持っている家庭ほど、4年生以降の伸びが安定する印象があります。
本当に重要なのは偏差値50から55への成長
低学年になると、「偏差値60を目指そう」「65を超えたい」という声をよく耳にします。もちろん目標としては素晴らしいことです。しかし、多くの子どもにとって本当に重要なのは、いきなり60を目指すことではありません。
まずは偏差値50から55へ
この土台作りが何よりも重要です。
偏差値50ということは、全国の受験者の中でほぼ平均的な位置です。ここから55へ上がるためには、計算ミスを減らし、基本問題を確実に取り、文章題の読み違いを減らすことが求められます。
つまり、「特別な才能」ではなく、「基礎力」が問われる段階なのです。そして、この土台ができて初めて、偏差値60や65を目指すための応用学習が生きてきます。
焦って難問ばかり解くよりも、まず50から55へ。
この考え方は、結果として最も効率よく成績を伸ばす近道だと考えています。後編では、多くの家庭が軽視しがちな「国語」の重要性について掘り下げます。
「国語はあとから伸びるから今は算数だけ」という考え方には、思わぬ落とし穴があります。算数の成績にも大きく影響する国語力について、低学年のうちに知っておきたいポイントを詳しくお伝えします。
参考になれば・・・
でわ
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