小学生の夏休みの過ごし方|模試・中学受験・適性検査に差がつく「経験データベース」の作り方
「夏休みはどんな勉強をすればいいですか?」
全国統一小学生テストや日能研全国公開模試、四谷大塚組分けテスト、公立中高一貫校の適性検査などを目指しているご家庭であれば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、計算や漢字、読解、苦手単元の復習は欠かせません。しかし、それだけでは思考力や記述力を問う問題には十分対応できません。僕は夏休みにこそ取り組んでほしいことがあります。
それは、「経験をデータベース化すること」です。これは特別な教材も、高価な通信教育も必要ありません。普段の生活や夏休みの体験を「自分の言葉」で整理するだけです。この積み重ねが、模試だけでなく中学受験、その先の高校受験や大学入試まで役立つ土台になります。
模試ごとに求められる力は違う
全国統一小学生テストでは、初めて見る問題に対応する思考力や応用力が求められます。
日能研全国公開模試では基礎力に加え、読解力や知識の定着が重要になります。
四谷大塚の組分けテストでは学習範囲をどれだけ確実に理解しているかが問われます。さらに公立中高一貫校の適性検査では、資料を読み取り、自分の考えを記述する問題が数多く出題されます。一見すると、それぞれ別の試験に見えます。しかし共通していることがあります。
それは「自分で考え、自分の言葉で表現する力」です。
夏休みは経験を増やす最高の季節
夏休みには、
・キャンプ
・旅行
・自由研究
・昆虫採集
・博物館
・科学館
・地域イベント
・自然観察
・料理
・家庭菜園
・読書
など、学校では得られない経験をたくさんすることができます。
しかし、ここで終わってしまう家庭がほとんどです。
「楽しかったね。」
これだけでは記憶は時間とともに薄れてしまいます。せっかくの経験を学びへ変えるには、「振り返る」ことが重要なのです。
実は記述の材料はもう持っている
記述問題が苦手な子を見ると、
「経験が少ないから書けない。」と思われがちです。しかし、本当にそうでしょうか。実際には、家族旅行へ行った、公園で珍しい鳥を見た、セミナーへ参加した、友達とけんかした、料理を作った、夏祭りへ行った、学校で係活動をした。
こうした経験は誰でもしています。問題は経験の量ではありません。その経験について考えたことがあるかどうかです。
おすすめは「経験ノート」
僕は夏休みが終わる頃に、「経験ノート」を作ることをおすすめします。難しいことは書く必要はありません。
例えば、
・いつ
・どこで
・何を見たか
・何が印象に残ったか
・なぜそう思ったのか
・家に帰って調べたこと
・自分はどう考えたか
これだけでも十分です。後で見返したとき、「そういえばこんなことを考えていた」と思い出せる、自分だけの教材になります。
普段の生活も教材になる
実は特別なイベントだけではありません。スーパーで買い物をした、ニュースを見た、雨が続いた、近所で工事をしていた、鳥が巣作りをしていた、これらも立派な学びです。
「なぜ値段が上がったの?」
「工事をすると便利になるけれど自然はどうなる?」
「鳥はなぜこの場所を選んだの?」こうした疑問を持つことが思考力につながります。
「答えが一つではないテーマ」を考える
最近の入試では、答えが一つではないテーマを扱う問題が増えています。
例えば、
自然保護と都市開発
観光と環境保全
AIと人間の学習
プラスチック削減と衛生面
便利さと防災
これらはどちらかが絶対に正しい問題ではありません。
だからこそ、
「私はこう思う。」
だけではなく、
「反対の考えにもこんな理由がある。」
と考える練習が重要です。
国語だけではありません。
理科や社会でも、多面的な見方ができる子ほど考察問題に強くなります。
「経験データベース」という考え方
僕は、この経験ノートを「経験データベース」と呼んでいます。
データベースと聞くと難しそうですが、やることは簡単です。
経験したことを書く
調べたことを書く
自分の考えを書く
反対意見も考える
似た経験があれば関連付ける。
これを続けるだけです。
すると、
「自然保護」
というテーマだけでも、
鳥の観察
自由研究
旅行
ニュース
読書
すべてがつながります。知識が点ではなく線になります。さらに線が増えることで、面として理解できるようになります。
アウトプットの質が変わる
経験を整理することは、単なる思い出作りではありません。
国語の記述問題
適性検査
作文
スピーチ
プレゼンテーション
面接
自由研究
読書感想文
ディベート
こうしたアウトプットでは、「知識を持っていること」以上に、多岐にわたり「自分の経験と結び付けて説明できること」が大きな強みになります。経験データベースを作っている子は、「何を書こう…」と悩む時間が短くなります。頭の中にある引き出しから、自分の経験や考えを取り出し、問題に合わせて組み合わせることができるからです。
夏休みは未来への投資
夏休みというと、問題集を何冊終わらせるかに目が向きがちです。
もちろん基礎学力を固めることは大切です。しかし、それと同じくらい大切なのが、「経験を整理する力」を育てることです。
全国統一小学生テストでも、日能研でも、四谷大塚でも、公立中高一貫校の適性検査でも、高校受験でも、最終的に求められるのは「考える力」と「伝える力」です。その力は、一日で身に付くものではありません。だからこそ夏休みは、たくさんの経験をし、その経験を言葉にし、自分だけの「経験データベース」を作る絶好の機会です。
この積み重ねは、模試の点数だけでなく、その先の高校受験、大学受験、そして社会に出てからも役立つ、学びになるのかなと思っています。
参考になれば・・・
でわ
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