中学受験の偏差値はもう限界?予習シリーズ・合不合・全統小の「差分」から見える本当の問題
中学受験界隈では昔から、
「全統小は高く出る」
「合不合で落ちる」
「SAPIX偏差値は別物」
と言われ続けています。
実際、模試ごとに偏差値はかなり変動します。
例えば一般的によく見られる傾向としては、
・予習シリーズ系組分け → 合不合でマイナス3〜10
・全統小 → 合不合でマイナス5〜15
・全統小 → 四谷組分けでマイナス0〜10
くらいは珍しくありません。
ただ、この話を単純に、
「小6後半になるとSAPIX上位勢が流入するから」
だけで説明するのは、少し雑だと思っています。
もちろん母集団の強化は事実です。
しかし実際には、それ以上に、
「その模試が何を測っているのか」
の違いが大きい。
ここを無視すると、中学受験の偏差値をかなり誤読します。
偏差値差よりも「テスト形式適応力」の時代
例えば四谷系模試は、
・設問構成
・問題順
・時間配分
・記述量
・途中点の取り方
などに独特の癖があります。
そのため、四谷系カリキュラムで鍛えられている子は最初から安定しやすい。
逆に、たとえ上位塾の子でも、形式に慣れるまではブレることがあります。
つまり、偏差値変動は単純な学力差だけではありません。
実際には、
・範囲指定の有無
・総合問題への耐性
・知識の長期定着
・疲労下での再現性
・処理速度
・記述耐性
などの影響が非常に大きい。
特に組分けテストは「最近学習した範囲」をどれだけ固めたかが強く出やすい。
一方で合不合は、小6後半になるほど「全部混ぜ」の世界へ近づきます。
すると、
「短期記憶型」
「直前詰め込み型」
よりも、
「積み上げ型」
「安定型」
の方が強くなる。
この構造を理解せずに偏差値だけを見ると、
「なぜ急に下がったのか」
が分からなくなるのです。
全統小の偏差値が高く出る理由
全国統一小学生テストは全国規模模試として有名ですが、実際には日本全体の同学年から見れば一部です。
さらに小6後半になると、
・受験撤退
・高校受験への変更
・模試離脱
・塾内模試中心化
などで母集団はさらに特殊化します。
そのため、小4時点で全統小偏差値65〜70でも、その後の合不合で55〜60程度に落ち着くケースは普通にあります。
逆に、小4ではそこまで目立たなくても、
・復習精度
・解き直し力
・ミス管理
・継続力
が高い子は、小6で伸びることも多い。
つまり全統小は、
「受験完成度」
というより、
「初速」
「思考瞬発力」
「初見対応力」
を見る側面が強いのです。
SAPIX偏差値は「絶対指標」ではない
特に今、多くの家庭が違和感を持っているのがSAPIX偏差値です。
本来あれは、
「SAPIX母集団内での相対位置」
を示す数字です。
しかし実際には、
「学校の絶対難易度」
のように扱われることが多い。
ここに大きなズレがあります。
しかも今の中学受験は、
・帰国入試
・英語入試
・適性検査
・思考型入試
・大学附属人気
・共学校人気
などが複雑に混ざっています。
そのため、単一偏差値で学校を序列化しても、実態をかなり表しにくい時代になっています。
小6後半になると、実際は偏差値より、
「その学校で何位くらいに入りそうか」
の方が重要になります。
難関校でも、最終的には、
・合格最低点を超えられるか
・問題相性が合うか
・当日崩れないか
の勝負だからです。
「全落ち」は偏差値信仰の副作用でもある
個人的には、「全落ち」という現象も、偏差値帯中心で学校選定をしてしまう弊害がかなりあると思っています。
偏差値だけで学校を並べると、
「同じタイプの学校」
ばかり受けやすくなる。
例えば、
・算数勝負校ばかり
・高速処理型ばかり
・記述型ばかり
など。
すると一つ崩れた際に連鎖しやすい。
本来は、
「その子が点を取りやすい学校か」
をもっと見るべきなのに、
「偏差値が近いから」
で並べてしまう。
これが危険です。
「高望みだった」で片付けるのは違う
SNSでは結果が出た後に、
「親が高望みした」
「相性が悪かった」
と情緒的に語られることがあります。
しかし実際は、
・模試の読み違い
・学校別分析不足
・併願戦略の硬直化
・偏差値依存
・受験産業側の説明不足
など、構造的問題の方が大きいケースもかなりあります。
保護者は受験の専門家ではありません。
だから本来は塾や受験産業側が、
・偏差値の限界
・模試の誤差
・学校別適性
・分散戦略
をもっと丁寧に説明すべきだと思います。
しかし現実には、
「偏差値届いています」
「80%あります」
という説明へ寄りやすい。
だから最後だけ情緒論になってしまう。
今の中学受験は、昔のような「偏差値一本道モデル」では説明できないほど複雑化しています。
だからこそ、これからは単純な偏差値ではなく、
「その子がどの学校で点を取れるのか」
という視点が、以前より遥かに重要になっているのではないでしょうか。
参考になれば・・・
でわ
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・先取りとしては半年程度を目安として行い、次回全統小をターゲットに学習。
そして今後の予定や計画としては・・・
・短期間で偏差値がどの程度変わるのか?6月まで観測
・朝勉の一部15分をRISU算数に充てる。
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