今月号のPEPARS(No.189)に私の行っている埋没法の詳細について記事を書きました。
医学誌で用語なども難しいかもしれませんので、簡単に要点だけ書いておきます。
1)固定方法
シンプルな点留め
食い込まないように緩めに結紮
複雑な固定法ではないので、問題のあったときに抜去が簡単にでき安全な固定法
2)麻酔
電動注射器を用いた局所麻酔
注射は刺す時と薬液が押し込まれる時に痛みを生じます。
アイシング後に極細針で刺入することにより刺す時の痛みを軽減できる。
薬液注入時の痛みは機械で一定圧で注入することにより痛みを軽減し、少量で均等に麻酔
3)特殊色の糸
淡い青紫糸の糸
一般に埋没の糸はビビッドな青や黒の糸を使用していますが、皮膚から色が透けやすく目立ちます。
当院の糸は静脈が皮膚から透けた時の色に近い色の糸を使用することにより、透けた際も従来の糸より目立ちにくくなっています。
4)見やすい視野
顕微鏡下手術
肉眼に比べ拡大鏡(手術用ルーペ)は3倍
手術用顕微鏡は16倍!かなり細かいところまで見えて、繊細な手術ができます。
シンプルな点固定の埋没法ですが、しっかりこだわりを持って結果がともなうように日々改良しています。
今回のPEPARSは、私の記事以外にも他のクリニック術式も多数記載があり、どの術式がいいか迷っている方は参考にしてみてください。ネットで購入できると思います。
医学誌ですが、どのクリニックも写真やイラストを多用してわかりやすく書かれてます。
(特に印税は入らないので、販売促進のブログではありませんよ。)
久しぶりにブログ書きます。
よく当院の全切開重瞼術の固定方法・位置などについて質問を受けます。
今月の雑誌『形成外科』7月号の特集に当院の全切開重瞼術の詳細を載せています。
医学雑誌ですが、イラストを多用してわかりやすく書いているのでご興味のある方はネットなどで購入して読んでみてください。
(印税は一銭も入らないので、販売の宣伝ではないですよ)
3630円もするので買えないとう人は、待合においてありますので、カウンセリングの際にでも、ご自由にお読みください。
一応、簡単に当院の全切開重瞼術について書くと
“自然な”重瞼に求められるものとして
・閉瞼時に組織不足による陥凹のないフラットな眼瞼
・下方視での均等な引き込み
・開瞼動作の初動時に重瞼線から引き込まれるのではなく深部から始まり緩やかに引き込まれていく重瞼線
・睫毛上皮膚が睫毛にかからない適切な引き込み
・厚み感のない重瞼線-眉毛間皮膚
・目立たない切開瘢痕
などがあります。
この条件を満たすように、状態に応じた固定方法を選択します。目頭側と目尻側で固定方法を変えることもよくあります。
ポイントは切開線で引き込むのではなく、結果的に切開線が引き込まれるように重瞼を作成することです。
(詳しくは上記文献を参照ください。)
読んでわからなかったら、カウンセリングの時に聞いてください。詳しく説明します。
また時間があるときに、ブログにも詳しく書いていこうと思いますが、お急ぎの方は文献を参照ください。
久しぶりのブログですが、休診のお詫びをさせていただきます。
先週、胃腸の調子が悪く徐々に増悪していたため、手術予定の患者さんには申し訳なかったのですが、早退し近所の市立病院の救急外来を受診させていただきました。受診時には状態がかなり悪化しており立っていることもできず、緊急入院となりました。CTなど詳しく検査していただきイレウス(腸閉塞)という急性の腸疾患でした。
はじめは開腹手術で1-2週間の入院は必須とのことであわてて手術や受診予定の患者さんに延期のご連絡をさせていただきました。
よく調べていただくと、僕の状態であれば薬が効く可能性があるとのことで手術をせず点滴治療をしていただきました。
投薬が著効し、数日で全く症状がなくなり、退院することができました。(自己管理するということで通常より早くしていただけました。)
現在、延期のご連絡をさせていただいた方に順次ご連絡をさせていただいております。
なお、今回ご迷惑おかけした患者さんの予約の整理がつくまで新規予約は受け付けておりません。再開する場合はTwitterやホームページでご案内させていただきますのでしばらくお待ちください。
皆様に大変ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
こまちくりにっく
院長 藤本卓也