初めて皇族に接したお話し

やれ平成最後のなんとかだ、それ平成最後のかんとかだと、よってたかって平成最後のなんたらかんたらな投稿を目にするので、ぼくも平成最後のブログを書きます。

はじめて皇族を目にしたのは、ぼくがホテルマンのとき。20年くらい前のことだから話してもいいよね。

当時勤めていたホテルに秋篠宮殿下と紀子妃がご滞在されるとのことでした。

昼の会食、メインである夜のパーティ、二次会、そして宿泊と翌日のティータイムというのが全日程です。

昼食会、二次会、ルームサービス、ティータイムの席の接遇の責任者がぼくでした。ええ、こう見えて当時はなかなかいい仕事をしてたんです。

メインのパーティは外れたとして、役割が一番多い。

なかなかのプレッシャーです。でもやりがいもある。

直前に殿下のスケジュールを渡されます。

0分、ホテル到着

02分、客室入り

04分、休憩

06分、会食……

まさに分刻みのスケジュールに圧倒されます。

当日、殿下ご到着に備え、ぼくは会食の準備に入っていました。あと数分で会場入りです。そこにＳＰから連絡が入ります。

「40秒ほど遅れます！」

それぐらい、いいんじゃないでしょうか？

というわけにはいかない。実にシビア。

さて、お時間になりました。秋篠宮殿下と紀子妃がおあらわれになりました。

ロイヤルオーラというのを噂には聞いていましたが、まさかここまでとは。その凛とした佇まいにひたすら感動したのを覚えています。

スタッフの一人一人に顔を向け挨拶を交わされる殿下と紀子さま。

会食はスムーズに進み、ピタッとオンタイムでお開きです。

緊張の糸がほどけ少し休憩。その後、夕方のパーティの席ではどのような状況になっているのか視察に行きます。

客層、歓談の雰囲気、振る舞い、お酒や料理の進み具合などを観察しておくんです。バンケットスタッフから根ほり葉ほり情報を聞き出します。

二次会の席では、ぼくが再び場の責任者となるので、事前に収集した情報からサービスを組み立てないといけないわけです。

この事前確認はパーティ二次会の前には普段でもやることではあるのだけど、皇族とあらば、さらに細心に注意をはらわないわけにはいかない。

で、事前にわかったことがひとつ。

なるほど、

殿下はかなりの酒豪であらせられるのね

そしてけっこう酒は進んではいらっしゃるけど、酔ってはおられないご様子。逆に紀子さまは少しお疲れのようでもあり、お酒は控えめか飲んでらっしゃらないような感じ。

ということで、収集した情報をもとに二次会でお出しするお酒や接客方法などを決めるわけです。

パーティから2時間後、スカイラウンジにて二次会がスタート。

皇族へ直接サービスする際は、白手袋を装着しての接客をするようにと指示があったのだけど、ここで殿下から要望がありました。

「気軽に接していただきたいので、どうか手袋はお外しください」と。

お言葉に甘えて手袋をはずしてサービスさせていただくことに。

ところが、事情を知らずに途中の様子を見に来た上司からぼくが怒られるわけですよ

「白石、お前なんで手袋ば外して接客しよーとや？勝手にそげなことしたらつまらんめーが！」

さすがに言い返しましたね

そんなの

殿下に言ってくださいよ

もしくは宮内庁に。

ここでさらにちょっとしたイレギュラーが発生。

紀子さまの隣に座ってらしたマダムが、紀子さまにカクテルをすすめる。

「紀子さま、カクテルはいかがですか？何でしたっけほら、青色のキレイなカクテル。そうだ、マイタイがいいわ。ねえあなた、マイタイを紀子さまに作ってさしあげて」

とぼくに言う。

紀子さまはほとんどお酒を口にされてらっしゃらない。それに少しお疲れのご様子。いやそこにマイタイって、あのね

あれ、ほとんどラムだからね

そしてマイタイってのはだね

青じゃなくて茶色です

それ、絶対に「ブルーハワイ」と間違えてるだろ。

とはいえ、「アルコールの強い茶色のカクテルですよ」と言えばマダムに恥をかかせてしまう。が、こんなほとんどラムしか入ってないカクテルをお出しするわけにもいかず、さあどうしたものか。。。

ぼく「では、今日の日を記念して特別にアレンジしたマイタイをお作りしてもよろしいでしょうか」

紀子さま「はい、ではおまかせします」とニッコリ。

まるでノンアルコールのようなブルーのマイタイを作りました。

さて秋篠宮殿下にはどういう酒をお出ししたかというと、上からの指示は、皇室御用達のお酒を用意するようにとの指示があったのだけど、そんなものは無視。

タイの『メコン』という酒がお好きだという情報を事前に入手していたのでこちらを手配。一本800円くらいの安酒だけど、かつて殿下がタイへご学遊の際に召し上がった思い出のお酒とのこと。

支配人から怒られました。

「そげな安酒を殿下がお飲みになるわけなかろーもん！」と。

おつきの方に確認しまして、「お喜びになると思いますのでぜひお出ししてください」とのことでした。どんな高級酒も思い出の味には敵わないものです。

結果、どうだったかというと、

ボトル半分をロックでお飲みになり、「残りを部屋に持って来て欲しい」とのこと。翌朝、部屋に食器を回収に伺うと、空ビンになってた。

なんと一晩で一本召し上がっておられました。

翌日の昼、少しの疲れもお見せにならず、ティータイムを過ごしてらっしゃいました。すごい。

接遇させていただいてほんとに思いましたが、ご公務ってほんと大変です。

というわけで、紀子さまにカクテルを作ったのがぼくの自慢です（笑）

≪5月のイベント≫
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【会場】東京・山手線主要駅徒歩圏内
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～あの世を垣間見て舞い戻った2人が、この世界のウラ側で起きているカラクリを解き明かします！～

【日時】5月26日（日）12:00開場12:30開演（14:30終演予定）

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【入場料】前売5,000円（税込）　当日6,000円（税込）

【お支払い方法】お振込みまたはクレジット（PayPal）

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≪6月のイベント・講座≫

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【日時】6月2日（日）13:00～（18:00終了予定）
【会場】東京・山手線主要駅徒歩圏内
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●『6月どスピすぎるトークライブ東京』
【日時】6月16日（日）13:00～（15:00終了予定）
【会場】東京・山手線主要駅徒歩圏内
詳細・お申し込みはこちら

≪7月のイベント・講座≫

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【日時】7月15日（月・祝）
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第三章　臨死体験ツアーへようこそ
第四章　パラレルワールドで待ち合わせ
第五章　ＵＦＯの乗りかた、龍の乗りかた、時空の超えかた
第六章　この世界の創りかた

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