インド渡航にあたってワクチンを打ちました | 女医の国際精神保健

女医の国際精神保健

精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
他にも、旅行、馬術、音楽、写真などについて記載しています。

研究のために半年少々インドへ渡航します。

「来る前にはワクチンを忘れずにー」

とインド滞在の日本人知人にご指摘頂き、はたと思い至ったワクチン接種。

 

これまで、フィジー赤道ギニアでも勤務したし、インドも数週間単位で数回行ったけど、黄熱病ワクチン以外は考えもしなかった。。。虫除けくらいはしたけど。。

こちら を見ると、「訪問」に比べて、「滞在」は気をつける必要がありそう。

http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/Medical_New/vaccines2.html

 

感染症専門医/WHO先輩/帰国後勤務するクリニック院長な友人より、「え?ユーのこれまでの渡航歴で?打ってないの??」と驚かれ。。

驚かれついでに、打つべきワクチンをお勧め頂きました。

そして、いわゆる「トラベルクリニック」を周囲に聞いたりしながら、情報収集し、行きやすさとか料金も含めて比較検討しました。

結果、 国立国際医療センターのトラベルクリニック を予約しました。

学割がきく、友人の知人の医師が勤務・担当、母校の女子医大と最寄り駅が一緒、なども個人的には快適さをあげ、選ぶ決め手にはなりました。

他のトラベルクリニックでは  こちら  こちら  こちら  も候補になりました。

 

1 予約をして当日行くと、初診受付でちょっと待った後に、準備しておいてくださった診察券を渡されました。

2 そのまま、トラベルクリニック外来へ行き、問診票と体温計を受け取りました。

3 体温を測り、問診票を記入し終わる頃に、診察室に呼ばれました。

4 渡航先、期間、滞在目的や自分の体調の問診を受けた後、お勧めのワクチンや打つ場合の予定などの情報を頂き、医師と相談をして、ワクチンの種類と接種計画を立てました。

5 説明を受けました、副作用も把握しました、補償内容も把握しました、といった内容の同意書に署名。

6 看護師さんにワクチンを打ってもらい、手帳にワクチンの製造番号などのシールを貼って頂きました。

7 「(アレルギー反応があることもあるので)30分くらいはなんとなく院内にいてくださいね」と言われつつ、会計受付、会計完了。

そんな流れで、所要1時間前後かな?

 

私は、

ー 日本の一般的な予防接種を打っているであろうこと

ー しかし、スウェーデン滞在もあり日本脳炎の「三回目」を打っているか怪しいこと

ー 病院実習?研修医?の準備で打ってきた予防接種もあること(B肝など)

ー 渡航先のインドは世界一狂犬病死亡者数が多い土地であること

なども踏まえて、五種類(A肝、破傷風、日本脳炎、狂犬病、腸チフス)を選びました。

 

一回の接種で良いものもありましたし、三回接種が必要なものもありました。

計3回通院し、9チクリしました。

約6万円かかった!クレジットカードが使えました。

そして、二種類は帰国後にまた打つ予定です。

これらで、腸チフスは3年間の効果が期待でき、それ以外は10年間とか一生涯とか効果が期待できるようです。

 

筋肉注射は腕が重くなるし、副作用とかいろいろ読んでから打つので体のあちこちにちょっと過敏になりますが、そんな程度で、まあ普通の生活をしました。

でも、筋トレとかお酒とかはダメと言われるので、接種は計画的に。

 

渡航先は行ったばかりだとどこに何があるかも分からないし、保険制度も違うし、とか考えると予防接種で安心と時間のゆとりができますね。

そして、3年とか10年とか生涯とか効果があるんだし、国際保健系の人は打っておくのが良いですね。派遣前の接種に費用を出してくれる勤務先も多いです。

私は意識が低くその確認とか交渉・相談をしなかった。。。

黄熱病だけ指定を受け、会社の負担で打ちました。(←打たないと入国できない国での勤務であったため。)

 

余談ですが、国産品と輸入品のワクチンの比較とかも聞きました。

輸入品の方が医療品として実用的な感じでした。。。医者も使いやすいし、患者も使いやすい感じ。

こうなると日本製ワクチンは世界で需要少なそうだなあ。。。どうでしょうか?