現在取り組んでいる研究は、下記です。
1 世界精神保健調査の解析
2 質的文献レビュー
3 質的調査(多国籍多言語インタビュー)
前者はSAS for Universityなので無料で、後者は当時チームでNVIVO10を購入して頂き、そのまま使えうか11に更新(5万円位?)を検討中です。
https://www.sas.com/ja_jp/insights/analytics/statistical-analysis.html
何をするにも必要な文献管理はMendeleyを使用しております。これも無料。
Endnoteも使っている人は多く、NVIVOとの相性がより良さそうなので、場合によってはそちらに変えるかも?
1に関して教科書として使用しているのは、
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Essential Medical Statistics (Essentials)
6,676円
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そして、SASのいろんなオンライン教材、WMHSの文献、教室の同僚や教授の助言にもとても助けられ更に指針を頂いております。
2に関しては、コクランのサイト(ハンドブック)、とそれ以外はまだ拠り所が定まっておらず、下記などを読みながら理解を深めようという段階です。(そもそも質的研究のレビューを行なっている人が周りにおらず、日本でも少なそうという時点で難航)
https://bmcmedresmethodol.biomedcentral.com/articles/10.1186/1471-2288-8-45
A Guide to Writing a Qualitative Systematic Review Protocol to Enhance Evidence-Based Practice in Nursing and Health Care
NVIVOとEndnote (Mendeley)を使って質的レビューの作業をするのは下記の動画などわかりやすかったです。
(スペイン人?な欧州の人の英語ってのも私は大好き。フランス語なまりの英語が一番安心する。)
コクランコロキウム http://community.cochrane.org/news/announcing-cochrane-colloquium-edinburgh-2018
も勉強になると勧められ、「医療者と患者のco-production」がテーマになるようであり、かなり興味を持っております。
そして、下記を(ノリで)購入しました。ちょっと情報量が多くこなせない感じもありますが、夢がある感じの一冊です。
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Seven Steps to a Comprehensive Literature Revie...
4,450円
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3は、2にも通じるものがありますが、以下を活用しています。
こちら は私をググッと質的研究者に仕向けてくれました。
そして、素晴らしき教科書は下記。
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Basics of Qualitative Research
10,483円
Amazon |
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30 Essential Skills for the Qualitative Researcher
6,868円
Amazon |
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Qualitative Methods for Health Research (Introd...
4,450円
Amazon |
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Qualitative Data Analysis with NVivo
4,927円
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こちらの動画も「NVIVOで」「解析」を掴むのには良かったです。
よく質問を受ける「質的研究の質の判断基準」は こちら にまとまっています。
こんなのを活用しながら、私の研究生活は進んで参ります。
一度教科書をkindleで購入して表を見たりするのが大変だったので、小説以外は最近は紙の本を購入しております。しかし、全てはインドに持っていけないなと思い、選ばないと!でも、ポイントがわかればネットででもかなり調べられるから、ポイントを身につけるのが大事!とか考えを巡らせています。
「大学院では授業を受けるの?」という質問を受けることもあります。
一部受けます(私は生物統計を取りました)が、それより臨床とか疫学とかはこれまでの学部、修士、研修、実務などで培ってきたものを生かし、スーパービジョンと自習を組み合わせて研究を進めていく感じです。このスーパービジョンはとっても大事で、大海原の指針になってくれます。スーパーバイザーはとっても大事です。また、大きな大学だとアドバイスをくれる一流どころが大勢いて、研究の幅が広がり質が上がります。
そして、入学当時はこんなに質的研究をやる予定ではなかったなあと思います。
圧倒的に量的研究に取り組んでいる人が多い中で、時々茨の道を覚悟する感はありますが、指導体制に恵まれて前進しております。
看護や社会学や教育学で質的研究に取り組んでいる方々は見かけますが、「医者で質的研究者」には数名しか出会ったことがないので、ぜひ繋がりたいなあと思いつつ、「医療者と患者によるco-production」は私のスタイルとしたいと考え、また「声なき人に声を」のモットーは持ち続けたいと考えております。