国際精神保健のシンポジウムで話しました | 女医の国際精神保健

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精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
他にも、旅行、馬術、音楽、写真などについて記載しています。

友人が座長をする国際精神保健のシンポジウムのシンポジストとしてお誘いを受けました。
彼とは学生時代からの友人・先輩であり、医師となってからも、お互い国際保健、公衆衛生、精神保健、保健行政界隈で興味がかぶっていました。
ジュネーブでもいろいろお世話になりました。
もう一人の演者はJPO先輩でニューヨークでお世話になった国際精神保健の先輩。
本当にお世話になっているお二人。
そして、それぞれジュネーブぶりとニューヨークぶり!
ご一緒できて光栄です。

シンポジウムの準備のためにメールなどで意見交換や資料交換などを行い、すでに勉強になる!
そして、シンポジウムの前日は直前打ち合わせをしながら、近況報告もしながら。楽しい☆
それぞれ違った角度から国際精神保健に取り組んでいて、勉強になるし、刺激的だし。いい◎
こういう場はエネルギーの源。




シンポジウムの前日はホテルの夜景を見ながら、「いろいろ前進したなあ。そして、まだまだまだまだ先はあるなあ。かかんに挑戦したいわー」と浸ってみたり。

シンポジウム当日はモンゴルの精神病院院長と中国の精神科医も合流して、4人のシンポジストで行われました。
モンゴルや中国の現状を聞いて、とても勉強になりました。
実務の方々の話はやっぱり迫力ある。する質問もポイント押さえてるしね。
モンゴルも中国も精神保健法が2013年に新しくなったらしい。世界は前進しているわ☆
モンゴルは遊牧民のための移動精神保健サービスがあったり、「雪害」って寒い内陸地ならではの災害があったりすることを知りました。
中国には医学部以外に医師専門学校もあるようで、同じ精神科医といってもどちらの学校を出たかで大分知識や技術も異なることが分かりました。
そして、中国では病院は保険制度の一部であるが診療所は異なることも知りました。
たてるべき対策や使える資源は変わってきますねえ。

私の心をよぎったいくつかの点を列挙してみます。
ー 感染症や母子保健で手一杯だった国も精神保健に関心を持ち始めている
ー 関心が高まったところですぐに手を打てる効果的な手法の情報はまだ不足
ー 「施設から地域へ」と精神保健サービスの中心の移動をとなえる声も大きいが、どちらかというと全体的にサービス不足。施設も全然足りてないし、地域サービスも全然足りてない
ー 医者不足の国、精神科医のいない国や地域が多い中で、医師以外の人材がどう効果的に関われるかは大切な要点
ー 国際精神保健の分野で上記のような内容の充実に少しでも貢献できるキャリアを積みたい。そして、「うちの国で精神保健サービスを始めたいんだけど」って問い合わせがあったら、「これとあれをこんな感じで始めたらいかがでしょうか?」「それとこれを持って、私行きますよ」など言える情報と技術がほしい

仲間がいるっていい!
人前に立つ機会があるっていい!
自分の関心の高い分野が注目されるっていい!

これからもがんばる☆
今回はお誘い頂きまして、本当にありがとうございました。