自分の技術を認知される職務に就くことは大切だよ | 女医の国際精神保健

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精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
他にも、旅行、馬術、音楽、写真などについて記載しています。

とあるきっかけで、アイルランド、イングランド、オーストラリアの精神保健研究および政策の要職を歴任している精神科医といろいろお話する機会があり、進路相談にも乗ってもらいました。


自分のやり方が役に立つのなら、と教えてくださった秘訣をいくつか。
1、自分は依存症の専門家でやっていくことは若い頃に決めたよ。その時のボス(彼の場合は歴史に名前を刻むめちゃ有名人)の影響は大きいよ。
2、大規模データを扱ったときは、自分の名前の載った論文がたくさん発表になったから、業績作りにはお得だったよ
3、一番長かった施設で勤務を始めたときに、「ああ!ここが自分の居場所だ!」ってすぐに直感して、どの仕事もとっても楽しかったよ
4、5年に一回は自分を振り返ることにしているよ。これまで自分が何をしてきたか、どこへ向かいたいか。必要があれば、方向性を変えるよ。

若手にする助言として。
5、若いうちは特に、例えば朝9時が出勤だとしたら、朝5時から9時をどう過ごすかが自分の成長を決めるよ。そこで、勉強するなり、執筆するなりしないと、伸びないよ。

日本の精神科界隈や疫学界隈や公衆衛生界隈への印象として。
6、予算はいろいろありそうだけど、質の高い仕事をする人材が不足していそう。だから、上手い具合に予算の流れを組めれば、かなり自由に仕事ができそう

世界で仕事をして日本に帰ってきた私に対して。
7、世界との仕事もしているボスの元で働きなさい
8、日本にいることにこだわらなくてもいいのでは?
9、LSHTMは最高の大学院だよ。あそこを出てれば、間違いないよ。学んだことを実践にどんどん移しなさい。
10、残業なんてしたら駄目だよ。仕事の効率が落ちる。定刻で帰るボスになりなさい。そしたら、部下からの人気も上がるよ。
11、自分の技術を認知される職務に就くことは大切だよ。 (私は、単に、 こんな感じ  でスパイシーさを求めている訳ではないらしい。自分の技術の認知を求めているらしい)
12、どの道を選ぶとしても、しっかりがっちり働くんだよ
13、プライベートとキャリアだったら、キャリアを中心に人生を描いた方が、確実性は高いと思うよ

さんざんいろんなお話と助言を頂いて、「将来有望で選択肢のたくさんある人への助言はいつもエキサイティングだよ」と力強い応援メッセージ。
しかも、「オーストラリアにも遊びにおいで。我が家にも泊まりにおいで。」とのお誘い。
ありがとうございます!
先生にとっては私は孫みたいなものなのだろうなあ。笑
素敵な助言を糧にがんばります!