北杜夫さんの「南太平洋ひるね旅」を読みました | 女医の国際精神保健

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南太平洋ひるね旅 (新潮文庫 き 4-10)/北 杜夫
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祖父の本棚からもらった一冊を読みました。
医師である祖父の本棚には医療書が多いですが、小説もあり、そこから何冊かもらった内の一冊です。
本の作者の北杜夫さんも医師ですね。

この本は北さんが1960年代前半に、ハワイ、タヒチ、フィジー、ニューカレドニア、サモアと巡った旅行記です。
のんびりしていながらも、鋭い観察力と描写で行く先々の様子が記載されています。
ものすごいタノシソウ~なページもあれば、毒舌がチラチラ登場のページもあります。

私は、2011年3月から5月までフィジーの首都スバで仕事をしました。
この本のフィジーの章は
「分かる~。ちょー共感」
「全然変わってないのねえ」
のオンパレード。
本から50年は経過しているのですがね。

本の中には、私も訪問した博物館カバの儀式 なども出てきます。
そして、感想も結構共通だったりします。
フィジー人がいて、インド人がいて、中国人がいて、白人がいて、外国人労働者がいてといった構造への感想 も共通だったりします。

私は太平洋の島は、ハワイのオアフ島とマウイ島とフィジーにしかいったことがありません。
今回のこの本で俄然タヒチやニューカレドニアにも興味が湧いてきました。
行ってみたいなあ。