イギリス総選挙 | 女医の国際精神保健

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イギリス総選挙 のキャンペーンが始まっています。
テレビ討論なども活発に行われているので、ところどころBBC iPlayer などで観ております。

これまで見かけた課題は、
1、若者の選挙への無関心
2、治安改善
3、医療費への分担
4、自転車を使う環境改善
5、景気改善
6、地域活動への住民参加促進
7、増税、減税
8、国民の政治参加
などがありました。

5や7などの経済的観点からの話題はとても大きいです。
イギリスの景気は本当に悪いようです。

6もかなり強調されている点で、1と8も絡めて「together」という言い回しがよく出て来ます。

1も大きな問題のようで、特に移民の子供達にいかにアピールするかも課題に挙っていました。

私には選挙権はないので、外野として観察しておりますが、印象としては、
a,米国との比較、米国追随の姿勢が随分強い
b,アフガニスタンなどを含めた戦争の話題がきかれない
c,意外と感情論が多く、大学院で理屈の組み方を学ぶものとしては違和感がある
d,女性の姿が少ない

例えば、aに関しては、オバマ大統領の言い回しを真似ている演説が多かったり、JFKの引用があったり、討論の中では、米国で行われている事例がよく挙げられています。
イギリスが他国との比較をするのは意外でしたが、比較対象が他の欧州の国でないことも意外でした。

b,に関しては、アフガニスタンで死亡した軍人の話しはよくニュースで大きな話題になるのに、選挙では戦争の中止や続行が話題にならないのは意外でした。たまに、税金の無駄使いをやめるのに必要だと話題にあがることがありますが、その後の応答にはつながりません。

c,イギリスに来るまでは、イギリスはgentlemanの国で、知的な討論の国のイメージでしたが、なかなかどうして感情的です。そして、結構攻撃的。。。

そんなこんなで、私の現在のお気に入りはMenzies Campbell 氏です。
考え方も好みですが、その説明の明晰さと、ユーモアの混ぜ方が上手です。