先日、ヒトモジセイズという、平成時代に活躍した一文字姓のプロ野球選手に絞ったオールスターチームを作ってみたよという記事を掲載しました。
今日はその三文字姓版を作ってみました。チーム名はもちろんサンモジセイズ。
ところで、プロ野球において三文字姓の選手ってどのくらい在籍しているかご存知ですか。て、どこかで書いたようなくだりですが。今日現在プロ野球12球団に所属する全選手人数は育成選手も合わせて1000人強といったところですが、そのうち三文字姓の選手は25人。一文字姓の選手が27人ですからほぼ同レベルの希少さです。
平成時代(1989-2019年)に絞って作った三文字姓プロ野球選手によるオールスターチーム、サンモジセイズ。ラインナップは以下の通りになりました。
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【サンモジセイズ】
<野手>
1.佐々木 (中) 率.322 本21 点54 盗40 (1992/ダイエー/佐々木誠)
2.湯上谷 (遊) 率.286 本06 点40 盗15 (1992/ダイエー/湯上谷宏)
3.小笠原 (一) 率.360 本31 点100盗08 (2002/日ハム/小笠原道大)
4.小久保 (二) 率.290 本44 点123盗05 (2001/ダイエー/小久保裕紀)
5.長谷川 (右) 率.341 本19 点83 盗12 (2013/ソフトバンク/長谷川勇也)
6.小谷野 (三) 率.311 本16 点109盗08 (2010/日ハム/小谷野栄一)
7.小早川 (指) 率.283 本17 点61 盗02 (1990/広島/小早川毅彦)
8.大久保 (捕) 率.277 本15 点43 盗00 (1992/巨人/大久保博元)
9.五十嵐 (左) 率.292 本02 点37 盗00 (1992/日ハム/五十嵐信一)
南牟礼 (外) 率.287 本06 点14 盗00 (1991/中日/南牟礼豊蔵)
渡真利 (外) 率.301 本04 点13 盗00 (1989/阪神/渡真利克則)
真喜志 (内) 率.254 本07 点30 盗02 (1989/近鉄/真喜志康永)
奈良原 (内) 率.280 本01 点25 盗30 (1998/西武/奈良原浩)
古久保 (捕) 率.202 本06 点26 盗00 (1994/近鉄/古久保健二)
〈投手〉
阿波野 (先) 勝19 負08 S01 H-- 防2.71 (1989/近鉄/阿波野秀幸)
北別府 (先) 勝14 負08 S00 H-- 防2.58 (1992/広島/北別府学)
伊良部 (先) 勝12 負06 S00 H-- 防2.40 (1996/ロッテ/伊良部秀輝)
長谷川 (先) 勝12 負06 S00 H-- 防2.71 (1993/オリックス/長谷川滋利)
小宮山 (先) 勝11 負04 S00 H-- 防2.49 (1997/ロッテ/小宮山悟)
久保田 (リ) 勝09 負03 S00 H46 防1.75 (2007/阪神/久保田智之)
五十嵐 (リ) 勝03 負01 S02 H31 防1.38 (2015/ソフトバンク/五十嵐亮太)
菊地原 (リ) 勝03 負01 S03 H33 防1.31 (2005/オリックス/菊地原毅)
大久保 (リ) 勝02 負02 S22 H04 防1.60 (2005/オリックス/大久保勝信)
佐々岡 (リ) 勝05 負07 S23 H-- 防1.70 (1996/広島/佐々岡真司)
佐々木 (抑) 勝01 負01 S45 H-- 防0.64 (1998/横浜/佐々木主浩)
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打線についてはあんまり悩みませんでした。近代野球らしく2番に最強打者を置くというような組み方もありますが、オーソドックスなのはこの形でしょう。逆に投手陣はすごく悩みました。特に先発投手。上に挙げている投手以外にも現広島の大瀬良大地投手や元ダイエーの若田部投手など、とにかく多士済々。リリーフに回っている佐々岡投手だって1991年に沢村栄治賞を獲得していますから本当なら先発に回したいところ。佐々岡投手にはチームバランスの都合からリリーフに回ってもらいました。全体としては、ヒトモジセイズと同じくかなり強力なチームに仕上がっています。
ヒトモジセイズと比較してみます。打線のほうは若干ヒトモジセイズのほうに軍配があがります。といってもほとんど互角で、数字的にそこまで大差はありません。逆にサンモジセイズのほうが大きく優れているのが先発投手陣です。プロ野球史において一文字姓も三文字姓も同様に希少。その中でこれだけ差がつくかなというくらい、サンモジセイズの先発投手陣は優秀です。選から漏れている投手も含めてすごい(それを含めてはダメだとは思いますが)。そしてもうひとつ大きく優っているのが抑え投手。ヒトモジセイズの抑えの森投手も優秀ですが、サンモジセイズの佐々木投手の数字は次元が違っています。もし両チームが対戦したら、投手力の差でサンモジセイズが勝つんじゃないかと思います。
ただ一方で、両チームを比較した時にヒトモジセイズは平成後半に活躍した選手が多いのに比べ、サンモジセイズは明らかに平成前半に活躍した選手が多数を占めています。プロ野球界の現状としては一文字姓の選手が巻き返してきているという見方も出来るかもしれません。両勢力の今後の動向からも目が離せませんね。まあそんな視点でプロ野球を見てる人、あんまりいないでしょうけどね。