ほんの一握りのトッププロだけが出場できる日本最高峰の麻雀ナショナルリーグ、「Mリーグ」が今年も10月5日に開幕しました。Mリーグについてご存知なくて興味のある方は、すみませんが公式サイトを検索して見てください。

 

10/5(月)の試合で一番印象的だったのは、萩原聖人さんの暗槓し忘れでしたね。萩原さんが親で、南家のリーチを受けてベタオリという状況。ハイテイが南家という状況でしたが、萩原さんハイテイ前に暗槓出来る牌を引いてきて、当然暗槓かと思いきやそれをせず、手牌から安全牌を打って南家にハイテイを回すという凡ミスがありました。凡ミスと書いていますがはっきりと言えば大チョンボです。

 

Mリーグ3期目。開幕戦という緊張感。強者に囲まれているという状況の中、それくらいのミスは起きても仕方ないのかどうか熟考してみましたけれど、やっぱり有り得ないですね。俺でもしないかも。あのシーンだけ切り取れば、プロ失格なんじゃないかなと思いました。全体的な打ち回しとしても、精彩がなかったように映りましたし。ただのアマチュアの俺が何言ってるんだと思われるでしょうけれど、本当にそう思えたので仕方ありません。麻雀に関して歯に衣着せる気はないので、素人なりに思ったことを書いていこうと思います。でも今後の挽回は可能なので、萩原さんの逆襲に期待しています。


 

10/6(火)の試合で一番印象的だったのは、和久津晶選手の変化でした。和久津選手は麻雀アマゾネスの異名で知られていますが、去年のMリーグ序盤ではアマゾネスらしい攻撃重視の打牌が目立っていました。目立っていたというのは褒め言葉ではありません。俺の目にはただの猪突猛進型の弱者に映っていました。その和久津選手が、開幕前のインタビューで「去年はTV向けの麻雀とは何かを考えていたけれど、今年は勝ちを追求していたい」というようなことを言っていました。このコメントを聞いたときに俺は少し腹が立ちました。そもそもTV向けの麻雀とかいらんねんと。俺はとにかく勝ちだけを追求する打ち手の集まりの中で繰り広げられる死闘が見たいんだと。

 

今年の和久津選手の緒戦には、去年の序盤とは違う、変化が感じられました。ど派手なわかりやすい麻雀ではないかもしれないけれど、麻雀の質を落とさないで勝ちを求めて打ってくれている感じがしました。去年よりも期待感が持てる気がしています。勝ちを追い求めた麻雀を、これからも追求してね!

 

 

今季も、Mリーグを注目していこうと思います。

 

 

春の終わり頃に、中学聖日記というドラマの特別編がTBSで放映されていて観ていました。

 

男子中学生が新任の若い女性の先生に恋をするというところから始まる物語でしたけれど、俺も中学生の時に教育実習に来ていた女性の先生から手紙をもらったことがあって、その時の記憶が少し思い出されました。

 

といっても俺のほうは色っぽい話があったとかじゃ全然なくて、手紙の内容も「実習期間中にdranくんに会えてすごく楽しかったよ。これからもdranくんらしく元気さと朗らかさをを忘れずに、素敵な大人になってね。」みたいな感じでしたけれど。

 

俺が中学生の頃はまだ携帯電話も普及していない時代。直筆の手紙というと非常に古風に思われるかもしれませんけれど、当時は普通に最先端のツールだったんです。なんで俺だけそんな手紙をもらえたのかというと、それはまあ、ご想像にお任せしますけれど。うふふ。

 

 

 

 

その中学聖日記というドラマ。テーマはやはり恋でしたけれど、吉田羊さんのセリフはズバスバと心に刺さるものがありました。その中でも特に刺さったセリフが、中学生に恋した先生、聖ちゃんに言った言葉。

 

 

確かに間違ったよね 聖ちゃん でもそういうもんよ

誰かを好きになる時 正しいも間違ったもない

それが本物なのか 運命なのかもどうでも なんでもいい 

ただ好きなのよ どうしようもないほどに ひかれ合うの それが恋

 

 

うーん、言い得て妙。本当の恋って、相手の年齢がどうとか、条件がどうとか、そういうところとは別次元のところにあるんだろうなと思います。叶う叶わないは関係ない。ただ、叶わない恋は辛いから、無意識のうちにそこを勘案して始める恋もある。そちらのほうは、言うならば、大人の恋ということになるのですかね。

 

ただ、恋の本質としては、吉田羊さんのセリフのほうが的を射ているんじゃないでしょうか。恋に条件はない。

 

ただただ好き。どうしようもないほどに。こういうことは麻雀にもあります。

 

授業よりも、バイトよりも、友達や恋人との約束よりも、とにかく麻雀のほうが好き。

ただ麻雀が打ちたい。勝っても負けてもいい。負けてもいいけど次は勝つ。最後は勝つから。

 

 

そういった精神状態の時、麻雀に恋している時期が、俺にもありました。そうであることが良いことだとは思わないし、誰にも勧めません。でもそういう時期を知らない人は、麻雀の本当のことは分からないんじゃないでしょうかね。たぶん、麻雀の深淵にはたどり着けないのかなと思います。

 

たどり着かないほうが、いいのかもしれませんけどね。

 

12年くらい前に、職場の忘年会のビンゴ大会で任天堂Wii(ウィー)が当たったことがあります。

 

Wiiは任天堂が開発して2006年に発売開始された家庭用ゲーム機です。価格は24800円ですが、俺が当たった時にはゲームソフトやら別売りのリモコンやら周辺機器も色々ついていたので、総額40000円以上はしたと思います。当時Wiiは最先端のゲーム機だったので、当たった時は同僚の女の子達から「素敵!」とか「いいなー私に下さい!」とか言われて随分チヤホヤされたのを覚えています。いやチヤホヤされていたのは俺じゃなくてゲーム機なんですけどね。

 

それから12年、Wiiは一度もプレイされることなくウチの押入れで眠り続けました。wiiってリモートコントローラーを振って遊ぶスポーティースタイルなゲーム機で、遊びながら運動出来ちゃうところなんかがウリなんですけど、それがどうも俺の趣味には合わなかったんですよね。俺はゲームには明るさよりも暗さを求めているので。ゲームとはどこか陰湿であるべきなのです。

 

しかし昨今のコロナ禍で運動不足になってしまい、そして思ったのです。Wiiなら、遊びながら運動不足も解消出来るんじゃないかと。。

 

いやそれ発売当初から任天堂さんが言ってますがなー!最初からそれが売り文句ですがなー!!と言われてしまいそうですけれども、12年前の俺にはそのコンセプトはちっとも魅力的ではなかったんですよね。別に運動不足とかでもなかったし。それが12年経った今、突然魅力的に。なんなの。

こういうことは、麻雀でもあります。配牌時点では平和系の和了りが見える手牌。横に伸ばしていく気満々だったのに、何故か縦に縦にと牌が重なり気が付けば七対子イーシャンテン。そして次順あっさりテンパイ。こうなると、序盤に捨てた場に一枚切れの字牌が恋しい。あの時は全然魅力的な牌じゃなかったのに、今になってこんなにも魅力的に映るなんて。あの子が今手牌にいれば、迷いなくリーチを打てたのに。

 

ただまあ俺の場合こういうことも有り得ると想定してWiiをずっと手元に残していたわけで、先見の明というか、持ち前の雀力の高さが実生活でも発揮された一場面なのかなとは思います。雀力が低い人はこの未来を見逃してとっくにWiiを売り飛ばしていたでしょうね。当時のそこそこの高値で。或いは可愛い女子にサクッとあげちゃってそっから恋愛に発展したりね。

 

あれ?そっちが正解だった?

 

朝起きると口の中に鉄の味。

 

嫌な予感がして洗面所に向かう。

喉の奥から違和感の元を吐き出すと、洗面台は一面血の海に。

 

ついに来たかと思った。

 

俺は数年来逆流性食道炎を患っている。根治は難しい病気だ。

罹った時の症状はひどく重かったが、最近は落ち着いていた。

今では上手に付き合えているのかなと思っていた。

それだけに残念だった。

 

職場に遅刻する旨の電話を入れ、病院に向かう。

心の中で静かに皆にサヨナラを告げながら。

外気温は朝から30℃。セミの声が幾つも重なり合って鳴り響いている。

俺はあのセミより長く生きられるのだろうか。

 

朝一番で訪れた病院は、予想していた通りに空いていた。

すぐに診察室に通される。

先生に今朝起きた症状を説明する。

先生にもサヨナラの気持ちを込めながら。

 

 

先生「そうですか。。血の色は鮮血でした?黒ずんでました?」

 

俺「鮮やかな赤でした。。」

 

 

診察の結果。出血の原因は

 

 

「歯ぎしりによる歯茎からの出血」だった。

 

 

拍子抜けのあまり椅子から落ちそうになる。

寝ている間に起こった出血が喉に落ち込んでいたようだった。

体の奥からの出血であれば胃酸の影響で血は黒ずむらしい。

黒ずんでいなくても食道や肺からの出血の可能性もあるが。

俺の状態から見てそれはないらしい。

一応胃カメラの予約を入れてもらったが、心配しすぎる必要はないですよと言われた。

 

 

こういう勘違いは麻雀にもある。

手牌に赤牌が1枚あるだけで、バラバラのクズ手がさも豪華に見えてしまうこと。

聴牌までほど遠いのに、お宝手だと思い無理して攻めて、やられる。

今日吐き出した鮮血は、赤牌の色をしていた。

吐き出されたものが点棒じゃなくて良かったと思った。

そう思ってから「いやいや、やっぱり吐き出すなら点棒のほうが良いでしょう」と

思い直した夏の日の朝だった。

 

 

 

新型コロナウィルスの第2波が世間を席巻していますな。いや洒落とかじゃなく。

 

政府や行政が第2波だと明言したわけではないですけれど、傾向的にはどう見ても第2波ですよね。政府的には第2波だと明言すれば緊急事態宣言を出さなければおかしくなるわけで、緊急事態宣言を出せば補償の問題が生じるわけですけれどもう政府にその体力はないわけで、ですからおいそれと第2波と明言されることはないと思いますけれど。

 

まあ緊急事態宣言を出したところでおいそれと新型コロナウィルスは沈静化してくれないということが前回の宣言で分かったので、かなりギリギリまで出さないと思いますしそれでいいと思います。次に緊急事態宣言が出される時は本当に経済回復とか切り捨てた、ただ目の前の命を守るためのもので後の日本経済のことは知りませんというものになるでしょう。

今や新型コロナウィルス感染症は東京に限らず日本全国でヤバイです。7月23日の東京の感染者数366人とか衝撃的な数字のように思えますけれど、陽性率的には大阪のほうが高いわけで、都道府県単位で見ればどちらかと言えば陽性率が高いほうがヤバイです。つまり大阪が今けっこうヤバイです。

 

新型コロナウィルス対策として現在の日本で掲げられている4本柱、「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」「マスク着用」「アルコール消毒」ですが、このうち圧倒的に効果的なのはステイホームです。ですが、ステイホームは日本経済を強く停滞させてしまうので、緊急事態宣言解除後はその他3つの徹底に力が注がれています。ですが、ソーシャルディスタンスは多くの商業施設では維持が現実的ではないですし(スーパーや居酒屋で実施されているソーシャルディスタンス対策の多くがただの気休め状態です...)、マスクはあくまで個人個人の判断で着用するものですから、商業施設的にスタンダードな対策として一番多く用いられているのがアルコール消毒です。

 

そのアルコール消毒ですが、今ではほとんどのお店の入口に消毒液が置いてありますよね。ですがあれ、ほんとに適正な濃度の消毒液が置かれているんでしょうか。アルコールって高いんですよかなり。店頭に置かれているもので50%濃度ならかなり良心的でしょう。ひどいところだとほとんど水かもしれません(憶測です...)。

 

じゃあそのアルコール消毒がコロナウィルスにどの程度効果あるかですが、「濃度50%以上のエタノールに、接触時間1分間で十分な新型コロナウイルス不活性化が可能」ということが分かっています。エタノール=アルコールだと思っていただいて差し支えありません。店頭に置いてあるアルコール消毒液なんて10秒程度で乾くじゃないですか。本当の意味で消毒を望むなら1分では乾かない程度の量を噴射する必要があるというわけです。それだけの量を全ての人が噴射するようになると、店の金銭的負担もかなりのものになります。しかも、アルコール消毒って店頭に置かれてるだけじゃこれも正直気休めにしかならない。売り場売り場の随所に配置されていないと感染予防効果はあまり望めません。

 

つまるところ、緊急事態宣言解除後の日本のコロナウィルス対策って、ほとんど全てが気休めの状態にあるということですよ。本当の対策を立てるとするなら、やっぱりステイホームに勝るものはないということです。

 

でも、ステイホームをずっとしてたらやっぱり経済的に死んでしまう。これってなんとなく麻雀に似ていますよね。麻雀も、安全ばかりを追って守ってばっかりいるとやっぱりジリ貧で負けちゃう。勝負どころでは攻めないと勝てません。ただ金銭的に余裕があるならば、そこはやはり守り重視でやり過ごしたほうが最悪の事態は免れる可能性が高いのかなと思います。余裕がなくても、最悪死なない可能性が高い選択をすることは大切だと思います。人生でも麻雀でも。いや、麻雀ではそうでもないかな。。?何かうまくまとめようとしてまとまらない最後ですみません。でもこれもなんだか麻雀に似ているなあ。