春の終わり頃に、中学聖日記というドラマの特別編がTBSで放映されていて観ていました。
男子中学生が新任の若い女性の先生に恋をするというところから始まる物語でしたけれど、俺も中学生の時に教育実習に来ていた女性の先生から手紙をもらったことがあって、その時の記憶が少し思い出されました。
といっても俺のほうは色っぽい話があったとかじゃ全然なくて、手紙の内容も「実習期間中にdranくんに会えてすごく楽しかったよ。これからもdranくんらしく元気さと朗らかさをを忘れずに、素敵な大人になってね。」みたいな感じでしたけれど。
俺が中学生の頃はまだ携帯電話も普及していない時代。直筆の手紙というと非常に古風に思われるかもしれませんけれど、当時は普通に最先端のツールだったんです。なんで俺だけそんな手紙をもらえたのかというと、それはまあ、ご想像にお任せしますけれど。うふふ。
その中学聖日記というドラマ。テーマはやはり恋でしたけれど、吉田羊さんのセリフはズバスバと心に刺さるものがありました。その中でも特に刺さったセリフが、中学生に恋した先生、聖ちゃんに言った言葉。
確かに間違ったよね 聖ちゃん でもそういうもんよ
誰かを好きになる時 正しいも間違ったもない
それが本物なのか 運命なのかもどうでも なんでもいい
ただ好きなのよ どうしようもないほどに ひかれ合うの それが恋
うーん、言い得て妙。本当の恋って、相手の年齢がどうとか、条件がどうとか、そういうところとは別次元のところにあるんだろうなと思います。叶う叶わないは関係ない。ただ、叶わない恋は辛いから、無意識のうちにそこを勘案して始める恋もある。そちらのほうは、言うならば、大人の恋ということになるのですかね。
ただ、恋の本質としては、吉田羊さんのセリフのほうが的を射ているんじゃないでしょうか。恋に条件はない。
ただただ好き。どうしようもないほどに。こういうことは麻雀にもあります。
授業よりも、バイトよりも、友達や恋人との約束よりも、とにかく麻雀のほうが好き。
ただ麻雀が打ちたい。勝っても負けてもいい。負けてもいいけど次は勝つ。最後は勝つから。
そういった精神状態の時、麻雀に恋している時期が、俺にもありました。そうであることが良いことだとは思わないし、誰にも勧めません。でもそういう時期を知らない人は、麻雀の本当のことは分からないんじゃないでしょうかね。たぶん、麻雀の深淵にはたどり着けないのかなと思います。
たどり着かないほうが、いいのかもしれませんけどね。