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人生を主役として楽しむために! ドラマセラピー

ドラマセラピスト 中野左知子 オフィシャルブログ

エドガー・ケイシーは
「音は未来の薬になる」と言っているそうです。

音がどのように身体を癒すのか、科学的にも実証されているようです。
おそらく音楽療法士の方は、こういうことも学んでいるのでしょうけれど、
ドラマセラピーでは音の治療までは学んだことがなかったのです。
ドラマセラピーでも声を出してワークをしていくわけですから、
やはり勉強しなくては・・・!!

そんなわけで、先日ロンドンに、サウンドヒーリングの学会に出席してきました。

少しずつそこで学んだことを書いていきたいと思います。

ハンス・ジェニーというスイスの科学者によると、
すべての細胞が独自の音を発しており、それぞれ周りの細胞と調和している。

アメリカのジェームズ・ギムゼフスキ医師によると研究では、
健康な細胞は、鯨の鳴き声のような音、
アルコール中毒者は、叫び声のような音、
死にかけている細胞は、ラジオの雑音のような音
を発しているそうです。

彼は、がん細胞の音を録音し、これをそのがん細胞に大音量にして、聞かせるという実験をしたそうです。自分と同じ音に共鳴するので、がん細胞はその音を吸収していくのですが、量が多すぎると、細胞は消えてしまうそうです。つまり、音を大音量で聞かせるだけで、がん細胞がなくなってしまうのです。
このがん細胞の音に、周りの細胞は共鳴しないので、何の影響も与えません。

これはまだ実験室の中でのお話ですが、将来の治療に使える可能性がありますね、と
基調講演をされた、音響科学者(というのかしら)のジョンS・リード氏。

まさに、音が将来の薬になる、ということ。

自分の体のすべての細胞が音を出し、周りの音と共鳴し合っているのなら、
自分が発する言葉、声、音、聞く音、音楽も、すべて私たちに影響を与えていると、
改めて思いました。

今まで私は、ヨガや儀式的ワークショップで、
マントラを唱えることを、
「いいのだろうか」と考えてしまうところがありました。
知識も持たないのに、他文化のものを軽く扱うことになってしまわないだろうか、と。

しかしマントラの意味や、その音が持つ力を科学的研究から知ると、
現代人の私がそれを使わせて頂く理由が見えてきました。

声を出す、その一つが、こんなに可能性を持っているなんて!!
本当にびっくりが続く3日間の学会でした。

マントラについてはまた次に書きたいと思います。


レナは、現在77歳、元女優です。
彼女はポーランド出身の世界的にも有名な演出家、グロトフスキの実験演劇時代の作品の
メイン女優でした。
私は彼女のワークを柱に、ポーランドで学んでいます。
グロトフスキがイタリアに行ってしまってからも、
彼女は彼のトレーニングを基本に、自分のワークを続け、
インドでもヨガや瞑想の修行をし、
今では若いアクターたちに、彼女のワークを指導しています。

レナのワークは、
普通に「演劇をしよう」と思う人には、????
となってしまうようです。
かなり儀式的なのです。
でも彼女が教えてくれるのは、自分に対する愛。
儀式的と言っても、即興的にシーンをいつの間にか創り上げ、
その中で、自分を表現するという意味では、とても演劇的です。

「私は女優だった時、外の世界の人たちが怖かった。
みんな嘘だらけだった。でも芝居をやっているとき、その中では皆、真実を見せていたから
安心できた」
レナがある時そう言いました。

演じる=真実の自分
え、それこそ、偽物の自分じゃないの?と
すごく矛盾しているように聞こえると思います。

実際ドラマセラピーでも、
何かの役を演じることで、思いがけず本当の自分の気持ちが現れると
考えます。
普段の、いろんなしがらみのある「自分」から
距離を置くことができる、「他の役」は、
私たちに、実は「安心して本当の気持ちを表現させてくれる」のです。
たとえ「他の役」であったとしても、
それを演じるのは、「自分」なわけで、自分の思いが出てこないはずがないのです。

また、演じているその瞬間を切り取ってみると、
それは、
「今ここで」自分が表現しているものに、集中している状態です。
つまり、それこそが、レナのいう、「真実」だというのだと思います。

日常では、頭の中は、過去に行ったり、未来を心配したり。
でも例えばスポーツに集中したり、
歌を思い切り歌っているときなど、
余計なことは考えずに、自分の体と心が一体になっていることに
気づきませんか?
そのとき、私たちは、「真実の自分」にあるのかもしれません。

日々を生き生きと生きること。
これって意外に難しいことを、私たちはよく知っています。

レナのワークのようなものを受けると、
自分らしくいること、
そんな自分を愛することを、
身をもって体験できるのです。

前回のワークセッション終了後、
レナは
「私に本当の姿を見せてくれてありがとう」
と私たちに言ってくれました。

こんな風に人と人がつながることができるワークを、
私も提供していきたいと思います。


話している時に、涙が出てしまうクライエントさん。
「泣いてばかりの私は弱い」
と自分を責め続けていました。

実は私は、かなりの泣き虫です。

セラピストになるまでの修行には、
自分のココロを見つめる作業が必要でした。

自分の過去や、人間関係、性格など
とことん見つめるのは、もうしんどいワーク。
その間、私はしょっちゅう泣いていました。
そして、そんな自分を情けないなあ~と
責めていました。


でも、
泣く

という漢字を見ていて、ふと気づいたのです。



さんずいに立つ

水と立

泣くことは、
立つことにもなるのかも・・・?

私は泣いてるけど、
でもちゃんと立っているんだ!!




そんな風に考えていたら、
泣いていることもポジティブにとらえられました。

苦しい時に涙が自然に出てしまうのなら、
それはきっとココロが必要だから
しているはず。
そして、私たちは、少しずつ強くなっていくんだと思います。