今回は「劇」についてです。
きっとみなさんの好きな言葉ですね。
劇薬の劇。
あ、違うか。
「演劇」の劇ですね。
もしくは「劇的」（ドラマチック）の劇ですね。
この「劇」という言葉、実は演技の本質をついた漢字だったということは知っていましたか？
実はこの漢字は二つの動物の意味を持っています。
たしかトラとヘビだったような気がします。
つまり、対立する二つの動物が一つの字になっているんですね。
この「対立」という言葉。
演技において非常に重要です。
この対立が強ければ強いほどドラマチック、劇的になります。
だからあなたが台本を読むとき、まずどこに対立があるかを見つけましょう。
・自分の心の対立
・他の登場人物との対立
・時代との対立
この対立を見つけたら深めていって、本気でその対立と戦おうとしてください。
単にセリフを覚えてそれっぽく動いたりセリフを言うのが演技ではありません。
あなたが自然が演技、
深みのある演技をしたいというのであれば、
この対立に打ち勝とうとすることです。
そうすると自然と思考がめぐり感情が沸きあがってきます。
ただし、それが表に素直に表れるには専用の演技訓練が必要ですが。
あなたが、ちゃんとした俳優としての楽器の訓練をしていって、
舞台上で本気で対立するものと戦ったら
ものすごい演技ができると思いませんか？
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並木健太郎プロデュース
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