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オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

オーディオキネマ 公式ブログ

昨日のブログでは、

 

プロ声優になるための勉強について、

 

その学ぶ順番についての話をさせていただきましたニコニコ

 

(1)読む勉強

 

(2)演じる勉強

 

(3)伝える勉強

 

という順序がそれなのですが、

 

とりあえず、①読む勉強まで触れることができましたね。

 

ご興味ありましたら、下記より【その1】をご覧ください下差し

 

 

 

 

本来は、

 

この①についても、その詳細をもっともっと丁寧に解説するべきでしょうが、

 

それは、ブログ記事で書き切ることなど不可能な膨大な分量となります。

 

口頭で語っても数時間かかる内容ですからね、そこはご容赦くださいませ〜〜。

 

 

 

 

 

さて、

 

本日は、②演じる勉強について書いていきますね。

 

これは、〈シナリオを読む〉という知識や技術を獲得してからの展開になります。

 

まずは、ベテラン声優たちと同じようにシナリオが読めることが肝心です。

 

(正しい読解は、繰り返しの訓練で手に入る基礎技術ですから、早めに習得することをお勧めしていますニコニコ)

 

そして、

 

「シナリオが読める ⇨ 脳内でシナリオが求める通りの演技が聴こえる」

 

という状態に、ある程度自信が持てたら、この演じる勉強に移るのが正当だと考えています。

 

 

 

 

そこで、私がよく言うのは、

 

頭の中で、キャラクターにとっても、シナリオ構成にとっても的確な演技が聴こえるならば、

 

あとはそれを邪魔しないで、自分の声帯を使って音にしていくことに集中するべきだということです。

 

もちろん、演技中は、

 

人物の心情に浸っていますから、そのような作業的な精神状態にはなれないでしょう。

 

だからこそ、修行中にここを徹底的に訓練しておくことが、②の演じる勉強というわけなのです。

 

 

 

 

養成所などでも、演技のトレーニングはされているでしょう。

 

しかし、そこでは、クラスメートと時間を共有する限られたものとなり、

 

一日の演技時間などは、せいぜい10分といったところではないでしょうか。

 

それも、セリフの読解などは後回しになったアマチュア芝居がほとんどかも知れません。

 

これでは、演じる勉強になっているとは言い難い状態だと思いますチュー

 

 

 

 

演じるトレーニングとは、

 

自分の演技表現が本当にイメージ通りのものかどうか、己の耳を頼りにして探りを入れる訓練でもあります。

 

(耳を鍛える訓練とも言えますね。)

 

ですから、演技を実施しながら、

 

それが予定通りのものだったかどうか、何度も何度も連続して繰り返すという特訓も、大事な基礎訓練となります。

 

繰り返しの修正の過程で、プロの現場で通用する質へとにじり寄る努力が最大の学びとなるのです。

 

演技表現というものは、物を作る職人のような手応えや上達については、確認が難しいものです。

 

だから、この繰り返しが必要となるのです。

 

私のレッスンでも、ある会話芝居をプロレベルへと引き上げるには、

 

シナリオ読解がら始まり、声優たちと議論を行い、表現目的を共有し、そして、多い時には、10回でも20回でも同じ演技を繰り返します。

 

全員が、全員の耳で納得するまで行うから演じる勉強なのです。

 

まさに、これこそが、かつての新劇の稽古の姿かも知れませんね。

 

(または、古き映画撮影現場のようですね爆  笑)

 

 

 

 

「こんな芝居は、まるでプロじゃないよ・・・」という状態で止めてしまってはダメなのです。

 

理想を語っているかもしれませんが、

 

プロの表現を目指して集まった仲間ですから、ここを妥協する理由は無いはずなのです。

 

「絶対にプロの質を出す!」という気概を失わないように、陰湿に演技表現に向き合いっていく必要がありますね。

 

演じる勉強というのは、実は、こういった環境作りがとても大切となります。

 

素人と演技合戦をしていても、100年経ってもプロにはなれません。

 

この現実を知り、その厳しさを共有できる仲間と、演技る勉強を繰り返して欲しいですねニコニコ

 

 

 

 

この〈演じる勉強〉という過程についても、

 

声優演技に必要な技術は沢山存在します。

 

息のアドリブや日本語の節回しなど、挙げたらキリがないような技術や知識は様々です。

 

目指すは、「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」などで聴かれる美しい日本語表現ですね。

 

これらが済んだら外画の日本語表現も待っているでしょう。

 

それよりも前に、

 

感情表現をスムーズに行うための基礎表現特訓からやり始めなくてはならない方もいるでしょう。

 

(上差しここは、本当にデリケートな作業になります。セリフを言う段階までにもいくつかの過程があるものです。)

 

こういったことを、今の自分にピタリとあった条件で始めることが肝心です。

 

やり飛ばすことがないよう、丁寧に着実に行うことが、結果プロへの近道となりますからね。

 

 

 

 

弊社のWSへお越しの方でも、

 

面談などで話を伺うと、このあたりにおいても、実に雑な訓練過程を経ている方が多いですね・・・。

 

いきなり台本を渡されて、「さあ演じてみよう」という勢いで声優の道を歩み始めているのです。

 

始まりなどは誰でもそんなものかもしれませんが、

 

これを繰り返していても上達が感じないならば、「それは間違いである」と立ち止まり、やり直すことを検討すべきだと思います。

 

声優は、芸ですからね。

 

これからギターリストになるのと、工程や努力は同じもののはずです。

 

着実に知識と技術を定着させて、安心して次のステップへと移行してほしいですね。

 

 

 

 

最後に、

 

これは、声優養成所などでトレーニングを行っている方へのアドバイスです。

 

演技の上達を目指すなら、

 

クラスメイトと〈シナリオ読解〉を共有する重要性はご理解されていると思います。

 

しかし、これだけでは不十分です!

 

このシナリオ読解の共有を経て生み出される〈ドラマ表現〉についての情報を共有しておくことが大事なのです。

 

そして、もっとも大切なことは、

 

その〈ドラマ表現〉の価値についても、100%の理解を共有しておかなくてはなりません。

 

ここが共演者同士で一致しているからこそ、

 

役者同士の信頼は保たれ、演技表現に調和も生まれ、その環境から生み出される表現は観客の琴線に触れるのです!!

 

弊社の演技レッスンでは、

 

これが行われていない表現は、「まったく価値のないもの」と言っています。

 

お客さんは、この手の表現は大嫌いなものです。

 

プロらしい演技を作るならば、こういった理解の共有にたっぷりと時間をかけて欲しいですねニコニコ

 

 

 

 

 

さて、明日は、③伝える勉強の解説を行います。

 

ここでも、昨日今日と同じく、全てを文字で解説することは不可能ですが、

 

新人声優さんが、自らを振り返るキッカケになるような内容を目指して、記事にしたいと思います。

 

引き続き、よろしくお願い致します・

 

それでは、また明日ウインク

 

 

 

 

 

 

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 大ベテラン声優のシナリオ読解の全貌について理解すれば、

 誰にでも〈プロの声優として読む〉ことが可能となります。

 シナリオ読解力が、プロ声優への基礎となります。

 レッスン内容や目的は下矢印

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声優になって、

 

演技表現を仕事としてお金を稼ぐ人間になるためには、

 

とても特殊な勉強を積み重ねる必要があります。

 

これは、声優を目指す者ならば誰もが理解されているかと思います。

 

しかし、

 

その勉強の中身について、十分な知識を持って行動している方は本当に少ないんですよね・・・。

 

事実、弊社の体験レッスンやワークショップにお越しの方でも、全く闇雲に声優特訓を続けてきた方がほとんどなのです。

 

本日は、その辺りについてブログ記事にしてみたいと思いますニコニコ

 

 

 

 

私は、常々、声優の勉強には順番があることを説明いたします。

 

それは、プロのアフレコ現場で行われている作業や、

 

そこに出演されている一流声優の技術を理解することで、明確に理解できることなのです。

 

大切なのは、自分自身でその辺りを把握しておくことです。

 

声優の勉強について、専門学校や養成所のカリキュラムに委ねて安心している方は要注意ですヨ!

 

知識や技術を自分で切り開いて行くためには、状況を把握しておくことが不可欠ですからねニコニコ

 

 

 

 

さて、もう一つ重要なことを話しておきます。

 

演技表現というものは、

 

基礎のサポートは受けても、

 

知識を蓄えること、感性を豊かにすることは、莫大な時間とエネルギーをかけて蓄えなくてはならないのです。

 

それは、以下のような行程で獲得することになります。

 

【知識 が ⇨ 経験になり ⇨ 感性(センス)になる】

 

私は、感性やセンスと呼ばれるものでさえ、この行程からしか生まれないと信じています。

 

「センスが良いね」と誰かに言ってもらうには、

 

その根底には、膨大な知識が必要であると理解していただきたいのです。

 

〈声優という仕事は知識によって行うもの〉

 

これは、この仕事の真実だと思っています。

 

 

 

 

それでは、声優勉強の順番について話を戻しましょうウインク

 

その順番ですが、

 

(1)読む勉強

 

(2)演じる勉強

 

(3)伝える勉強

 

という順序が丁寧な方法だと私は考えています。

 

ここを具体的に語っていきますね。

 

 

 

まずは、①の読む勉強です。

 

これは、シナリオを読む勉強ですね。

 

読解力や分析力と呼ばれるところです。

 

しかし、実際は、もう少し範囲は広いものとなります。

 

「シナリオを読んで、声優が抽出すべき表現を全て掴み出し、その素材を元に演技プランを構築する」

 

までを網羅したものが、読む勉強となります。

 

もっと分かり易く言うと、

 

ご自身の頭の中で結構ですから、

 

アフレコ現場にてプロの共演者たちに迷惑をかけないOK芝居が聴こえるようにしておくまでの勉強ですね。

 

ここを完璧に仕上げておくことが、シナリオを読む勉強となるのです。

 

 

 

 

ここだけでも、非常に多くの勉強があるんですよ〜。

 

シナリオというものは、中学生でも十分に読めるように書かれてあります。

 

読めば誰にでもストーリーを理解できるように書かれてありますからね。

 

しかし、

 

プロの声優というものは、小説のようには読みません。

 

小説に触れるように読み進めていては、仕事に活かせることなど何一つ収穫できないからです。

 

セリフとト書、柱で構成されたこの読み物は、もっと特殊な知識がなくてはプロの仕事に役立つようには理解できないのです。

 

素人ならば、物語の筋書きを理解するのがやっとのシナリオでも、

 

プロ声優が読めば、そこからキャラクターの役作り(本質)を掴み出すし、

 

各シーンのエンターテイメントの構成を正確に分析することが可能となります。

 

だからこそ、抜き録音であっても、他者とピタリと芝居が調和するし、お客さんの心を打つ演技表現も思うがままなのです。

 

彼らの芝居に中途半端なところなどは一才無いですよね。

 

これこそが、シナリオを読む技術から生まれるものなのです。

 

だからこそ、シナリオは、ドラマの設計図と言われるんですね。

 

読めるのですが、読めない・・・ここが難解であり面白いところなのですニヤリ

 

 

 

 

海外では、俳優を目指すならば、シナリオ読解から学び始めることは常識だと思います。

 

日本でも50年〜60年前ならば、これは常識だったと思います。

 

今現在、60歳以上のベテラン声優さん達は、

 

この厳しい世代の先輩俳優たちに鍛えられたということですね。

 

(私の大好きな世代のレジェンド声優と呼ばれる方々ですね〜キラキラ)

 

ところが、今となっては、そのような常識も絶滅してしまいました・・・。

 

これが、声優学校や養成所のカリキュラムの現実だと思います。

 

素人同士の未熟な芝居合戦を繰り返すという特訓です。。。

 

誰も基礎となるシナリオ読解について時間を割かなくなってしまっているのです。

 

これはもう、自分でやるしかないですよねウインク

 

 

 

 

さて、

 

ここまでで、ずいぶん長々と書きましたね〜。

 

次の②演じる勉強については、明日、記事をアップいたしますね。

 

ご興味がありましたら、また、ご覧になってみてください。

 

質問などありましたら、コメントなど残してくださいませ。

 

それでは、また次回ニコニコ

 

 

 

 

 

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昔の名作邦画を観ていると、

 

往年の名優と今の役者さんとの違いが、

 

とってもよく分かるものです。

 

 

 

特に戦争を体験された世代の俳優さんには、

 

ある種の厳しさが宿っていて、

 

それが人間の中の野性味となって表に放出されている気がするのです。

 

この強烈な野性味が、

 

映画に大きな魅力を与えているのは間違いないし、

 

この表現が観客の目をスクリーンから離さない力にもなっているのです。

 

そして、

 

この野性味が放つ野蛮さみたいなものこそ、

 

今の声優界に必要なことだと、私は思っているのです照れ

 

 

 

 

かつては、

 

ここにリアリティーを持たせることができる俳優が、

 

いくらでも存在していました。

 

しかし、

 

今ではほとんど絶滅したと言ってもよい有り様となっています・・・ショボーン

 

世の中が平和になると、

 

人間にあるべき野性味は失われていくみたいですねぇ〜。

 

 

 

 

これは、

 

過去の日本語と、現代の日本語からも分かる気がします。

 

ちょっと例を挙げると、

 

昔は、

 

苛立ちや怒り、不満を表現するために、

 

「腹に据えかねる」「腹が立つ」

 

なんて言っていましたが、

 

今では、

 

「頭にくる」

 

と言ったりしますね。

 

時代とともに、

 

怒りの表現は、「腹」から「頭」へと移行していったのです。

 

やはり、

 

本能的に表現するなら、腹で例えるべきものですよねウインク

 

平和しか知らないと、

 

人間は、何事も頭で処理するものなのでしょうかね〜。

 

 

 

 

他にも、

 

群雄割拠の戦国時代と、天下泰平の江戸時代を比べると、

 

武士の表現にも野性味は失われていくのです。

 

侍の理念でもあった、

 

「腹が減っては軍は出来ぬ」

 

という実践的な精神は、いつしか、

 

「武士は食わねど高楊枝」

 

というやせ我慢、からいばりの理屈へと変貌するのです・・・チュー

 

戦がなくなると、

 

二本を腰に差した侍も、

 

無意味な武士のプライドだけを拠り所とする存在となっていったのです〜〜ガーン

 

 

 

 

もしも、

 

声優の世界で、

 

この野性味が復活したならば、

 

とっても面白いことになると、私は思いますねぇ〜ニコニコ

 

きっと、

 

納谷悟朗さんや森山周一郎さん、

 

小池朝雄さん、若山弦蔵さん、

 

石田太郎さん、大木民夫さんのような新人声優さんがポコポコと出現することになりますよ。

 

これは、

 

声優界の大復活と呼んでいいでしょうねキラキラ

 

不可能だとは思いつつも・・・

 

こんなことが起こればいいなぁ〜〜と、

 

妄想してしまいますねぇニヤリ

 

 

 

 

現在も、

 

史劇もののアニメや海外ドラマは数多く放送されていますよね。

 

そういった豪華絢爛な映像に、

 

本物の演技表現をもつ、

 

野性味ある声優さん、

 

厳しさを持つ声優さん、

 

胆力が見える声優さん、

 

などが出演していただけると視聴者は必ずのめり込みますよね!!

 

ドラマに、登場人物の内面のリアリティーも加わることになりますからね。

 

 

 

 

考えただけでもワクワクしますが・・・・

 

やっぱし、

 

難しいんだろなぁ〜〜口笛

 

 

 

 

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 私の仕事は、


他人について書くことから始まります。

 

 

シナリオ執筆というのは、

私個人の、私の頭の中の、創造世界での作業になるのですが、

しかし・・・

そこはやっぱり他人の生活や人生を書き記す作業なんですよねニコニコ

間違っても、

「私が彼らの会話を作っているんだ!」

 

などと過信してはいけないのです!

 

そんな勘違いを許した途端に、そのシーンは、とてもつまらないものになってしまうのです・・・。

あくまでも、

紙の上で起こっていくことは、

私の知らない人間たちの言動なんですよねぇ。

これは、書き手にも、全く予測不能な作業なんですよね。




ですから私は、

物語を作っている時は、

自分がストーリーを支配しているなどとは、決して思わないようにしています。

それは、

出来るだけ、紙の上の登場人物達を人間として扱うためだと思います。

人間には無限の可能性がありますから、

私の予定調和な発想などで書き進めていては、これっぽっちも面白くはないんですよね〜。

 

私自身も、そんな安易なアイデアなどは、ぶち壊してしまいたいですから。

 

そんな気分では、シナリオに向き合わないように心がけているのです。






「キャラクター達は、人間ですよ!」

これは、私のWSでの合言葉のような一言になっています。

毎回のように吠えている言葉ですね爆 笑

一流の映画シナリオなどがそうですが、

セリフから伝わるものは、強烈なリアリティーを含んでいます。

それは、

まず人物がしっかりと確立していて、

その後に会話が発生していると思わせるものばかりです。

セリフの端々から、

その人間の個性が滲み出ています。

これが、ドラマ制作の根底には不可欠なんですよね。

 

 

 

 

ちょっと、トリッキーな考えですが・・・

 

もしも、

 

シナリオの登場する人物たちが、本当に生きている人間たちと信じるならば、

 

彼らは、すべてのセリフを、その場のアドリブで語っていると考えることができます。

登場人物の誰もが、物語の先行きなど知る由もないのです。

 

一秒先の展開も、会話も、何も知らずに生きているのです。

 

私たちドラマ制作者や、声優たちは、

 

そのことを理解した上でシナリオを読解することが重要なんですよね。

 

全てセリフには、その言葉を発する動機が、キャラクターたちには必要であるということですね。

 

ここまでシナリオに書き込んでこそ、人物がイキイキするんだと私はいつも新人声優さんに話していますニコニコ

 

 



登場人物という他人へ如何に近づいてゆくか・・・

とってもデリケートな作業なんですよね。

 

ドラマ作りというのは〜照れ

 

 

 

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先週あたりから、

 

弊社WS参加をご検討中の方々への無料ZOOM面談が忙しくなってきました。

 

皆さん、非常に熱心な方ばかりで、私も多くの刺激をいただいております。

 

 

 

 

そして、先日実施しました面談にて、

 

一人の女性声優さんから、声優養成所についてのある質問を受けました。

 

それは、こんな内容のものでした下差し

 

「山中さんが、よくSNSなどで、抜粋シナリオを使っての演技レッスンでは決して演技表現は上達しない、と言っていますがその真意を知りたい」

 

とても真剣な面持ちで話されていました。

 

彼女の事情を伺うと、

 

この方の通っていた養成所では、すべてのレッスンが、

 

事務局が用意した抜粋原稿での演技特訓が中心だったそうです。

 

 

 

 

非常に残念なことですが、

 

これでは、生徒さん達の演技力の向上は、遅々として進まなかったはずです。

 

抜粋シナリオが教材だったという事実以前に、

 

①原稿を講師がシナリオを選ばずに、事務スタッフが用意している。

 

②レッスン教材、レッスン内容について、どの生徒からも不満は出ていなかった。

 

という二点を考えても、

 

プロ意識が麻痺したような状態のレッスン環境だったのでは、と私は不安を覚えてしまいます・・・。

 

 

 

 

・シナリオについて完璧な読解準備が不可能な抜粋シナリオを使う演技レッスン。

 

・講師が、シナリオについての作品名も知らなければ、前後のシーンも把握していない。

 (もちろん、この本編映像の確認もしていないでしょうね〜タラー)

 

このままでは、プロレベルに肉薄したいと願う生徒さんたちの情熱は、空中分解してしまいます。

 

これは、酷い話のようですが、

 

多くの養成所が似たり寄ったりの状況だと思われます。

 

プロの世界ではあり得ないことが、新人トレーニングとして通用しているのが養成所の現実なんですよねチュー

 

 

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、

 

本題の抜粋シナリオ教材では、演技表現が上達しない理由を解説したいと思います。

 

質問をくれた声優さんにも、同じことを説明いたしましたニコニコ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

商業の世界では、

 

観客を満足させるドラマ表現において、

 

抜粋原稿で完成できるものなどは一才ありません。

 

誰もが喜ぶドラマティックな表現とは、もっと緻密な設計の元で完成されるものなのです。

 

(シーンとシーンの積み重ねがドラマを作っているのです!)

 

 

 

 

例えば、

 

レッスンにて、若い男女が喧嘩している抜粋シーン原稿があったとします。

 

喧嘩の原因は、男性の浮気としましょうか。

 

下差しこんなイメージですね。

 

そして、女性セリフの文末に「!」が多い原稿であれば、

 

凄い剣幕で男性(恋人)を罵倒しているような状況でしょう。

 

いかにも喧嘩しているぞという感じですね。

 

これを、声優養成所にて、

 

新人声優さんたちが演技するとしたらどのような表現が生まれてくるでしょうか?

 

確かに、いかにも喧嘩しているという雰囲気は出るでしょう。

 

怒りを露わにする女性がいて、反論する気分を失った男性が表現されることでしょう。

 

確かに、一見間違っていない演技ようですが、

 

これでは、このシーンの前の時間や、今後の展開を期待するようなドラマティックは表現として盛り込まれていないのですタラー

 

 

 

 

具体的に、もう少し突っ込みましょう。

 

この女性の怒りの根源は、どこにあるのかといった問題です。

 

この女性は、相手の男性に「すでに絶望しながら」罵っているかもしれません。

 

これは失望の怒りです。

 

もう愛は枯れて、この男性を諦めている可能性もあります。

 

 

 

または、

 

「悔い改めて欲しい」と願いを込めて怒っているかもしれませんね。

 

彼からの謝罪を求めて必死に訴えている可能性だってあります。

 

彼女は、まだ彼を愛していて、自分だけを見て欲しいと彼の厚生を懇願しているのです。

 

観ていて胸が苦しくなるシーンになりますね。

 

 

 

 

それぞれの根源の解釈にって、

 

演技表現が様変わりするのがご理解いただけますでしょうかニコニコ

 

お客さんが楽しむ良い演技とは、こういった作業の緻密さにあるということです。

 

ここまでシナリオを読解しないと、プロとして、お客さんの前に出す表現には届いていない現実が理解できると思います。

 

そして、プロの演技共演とは、

 

二人の俳優のこのシナリオ読解の共有によってその質が決まってくるのものなのです。

 

決して、「喧嘩をしている風」といった表現であってはならないということです。

 

 

 

 

抜粋シナリオでの演技訓練とは、

 

登場人物への情報もなければ、前後シーンの解説すらありませんから、

 

このような大事な情報を共有することなく表現してみる、という稚拙なトレーニングとなるのです。

 

「そんなものは、生徒たちが考えて用意するものだ!」

 

という講師もいるでしょう。

 

しかし、そこまで予想させて芝居をさせるなんて特訓は、プロの声優でも難しいものです。

 

もしやるとしても、演技前には、とっても深いシナリオ読解のすり合わせが必要となります。

 

演技の質や中身をこだわるならば、

 

抜粋シナリオでの演技実践というものが、全く機能していないことがお分かりだと思います。

 

 

 

 

声優にとって大切な思考回路とは、

 

セリフの根源を探るという考え方です。

 

これは、役作りにも通じる大事な思考です。

 

適当な読解力で大ベテラン声優の横に立つことはできないのです。

 

(この訓練を繰り返すことが、声優の基礎力となるのです。)

 

 

 

 

 

理想を語るならば・・・

 

本物の演技表現を勉強したければ・・・

 

一冊の名作シナリオを皆で読んで、全セリフの解釈を話し合う。

 

その後、1シーンを選んで、そこの会話を使用して演技訓練を行うべきなのです。

 

2、3時間を任されたアルバイト講師に、下準備として一冊分のシナリオ読解を求めるのは無理でしょうかねぇ・・・。

 

生徒たちも、演技レッスンの前に、そんな大変な準備をしたくはないでしょうかねぇ・・・。

 

でも、

 

これが、プロの声優の仕事の通常なのです。

 

これを毎日繰り返すことがプロ声優の仕事なのです。

 

 

 

 

こういった具体的な真実を知った方は、

 

本当に厳しい決断を迫られるものです。

 

このままではいけないと、自主トレーニングの内容を見直す必要があるからです。

 

観る映画、読む本を考え直すことになるかもしれません。

 

付き合う人間を変える必要が出てくるかもしれません。

 

ちょっと残酷ですが、真にプロに直結する新しいことを始めることが求められるでしょう。

 

大変なことではありますが、

 

真実を知ったからこそ、強くもなれるはずです。

 

こういったことも、皆で頑張るからやり遂げられることでもありますよねニコニコ

 

 

 

 

 

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 シナリオ読解力が、プロ声優への基礎となります。

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